「イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】」にツッコミ!(その1)・・・ベンジャミン・フルフォード様

書 名  イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】
 闇の支配者「絶対構造」の超からくり
著 者  ベンジャミン・フルフォード
出版社  ヒカルランド
価 格  1,600円(税別)
 出版年月  2011年4月

●本書概要

本書カバー ソデより
神様はいない、神様は自分たちだ
だから何をしてもかまわない――
そう言い切ってはばからない悪魔教に染まった
闇の支配者たちの驚くべき心理構造を
イルミナティ内部の
リーク文書から明らかにしたのが本書だ
。彼らは
地球外の存在から命令を受けていると思い込んでいる。
秘密結社も内部では完全に分裂状態だ。敵と味方、
天使と悪魔、光と闇の抗争は、今フラクタルで地球中で
展開されている。誰もがこのフラクタルからは逃れられない。
あなたもどちらのサイドについて、どちらに貢献するのか――
宇宙の彼方から見つめられているかもしれないのだ!


(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 
●ツッコミ

 上記にあるように、「闇の支配者たちの驚くべき心理構造をイルミナティ内部のリーク文書から明らかにしたのが本書」らしく、また、
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.7
 この本はフリーメーソンの上部組織であるイルミナティの「MJ-12」と呼ばれる一派に属する人間から預かった文書が基になっている
とあり、イルミナティのリーク文書を基にして作成されたものらしいのだが、あくまで基にしただけで、読んでも、どこまでが該当のリーク文書のもので、どこからがベンジャミン様の考え・解釈等なのか全く分からない。そんな区別が全くなされていないからだ。

 よって、本文にツッコミを入れても、
「いや、それ、ワシじゃなくて、イルミナティがそう言ってるだけだから」という話になりかねないので、本文は無視することにする。

 ただし、冒頭の導入部、及び、本文の合間にあるコラムは確実にベンジャミン様の考えや体験談が綴られたものなので、以降ではそれらに絞ってツッコミを入れて行くことにする。



 まずは、冒頭の導入部から見て行こう。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.7
ダークサイドの大分裂


イルミナティの最深部に隠された組織「MJ‐12」が敵とみなすのは人工頭脳
――それは世界を金と暴力と食糧で仕切っている金持ち家族のことだ!


※管理人注:上記は見出し
 見出しから、もうワケが分からない。

 どうやらイルミナティ内の「MJ‐12」という組織が敵とみなすのが「人工頭脳」らしく、その「人工頭脳」とは、「世界を金と暴力と食糧で仕切っている金持ち家族のこと」らしい。

 「金持ち家族」なら「人工」ではないはずで、何故、「人工頭脳」=「金持ち家族」になるのか理解に苦しむが、後で納得の行く説明をしてくれるかも知れない。とりあえず読み進めてみよう。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.7 (※上記からの続き)
 この本はフリーメーソンの上部組織であるイルミナティの「MJ-12」と呼ばれる一派に属する人間から預かった文書が基になっている。この文書を手に入れたいきさつをまず説明しよう


※管理人注:文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 どうやら、まずは、この書籍の基となった文書を入手したいきさつを説明してくれるらしい。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.7-8 (※上記からの続き)
 文書を私に託した人間はアレクサンダーという名前を出したらしいが、実際にはスラッシャー・パワーズ、スラッシャー・モア、スラッシャー・ザレク、リチャート・ゾルゲとか、いろんな名前を使っている人間だ。私が殺されかけたことへの抗議のため神戸の山口組本部へ行った直後に、東京の井の頭公園を散歩していた時のことだった。10人ぐらいの白人がピクニックをやっていた。それがみんなスパイの集まりだったのだ。長く日本に住んでいる外国人たちで、仕事は音楽ジャーナリストだとか、何をしているかはっきりしないような人たちだ。その中にそのアレクサンダーという人間がいた彼の家族はセルビアの王族で、ロシアの王室とも関係あるらしい。セルビアがNATO軍に攻撃されて、彼の家族はオーストラリアに移った。15歳のときにオーストラリアのチェス大会で準優勝したことがあるという。その後、日本に来た。

 どうやら、ベンジャミン様が文書を入手したのはアレクサンダーという人物かららしい。

 そして、「東京の井の頭公園を散歩していた時のことだった。10人ぐらいの白人がピクニックをやっていた」との出来事の話が続き、アレクサンダーとの出会い等のエピソードが語られるのかと思いきや、この後、この井の頭公園での話は全く触れられなくなる。

 「神戸の山口組本部へ行った直後に」などとやけに詳しく説明しておきながら、
何やねん。いらんやろ、このエピソード。

 ちなみに、他の書籍『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』(ベンジャミン・フルフォード 泉パウロ/学研/2014.12/P.28-29)に同様のエピソードが記載されており、これはアレクサンダーとの出会いの話らしい。


 で、このアレクサンダーの説明の続き。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.8 (※上記からの続き)
 昔から外国人の麻薬ネットワークがある。それはたぶんCIA当局の人間がやっているのだろう。彼もCIAの麻薬部分とのつながりがあったようで、大麻をいつも月1キロぐらい預かって売っていた。その他にはほとんど何もしないで、15年間日本で生活していた。

 大麻を売って日本で生活。ただの不良外国人やろ、それ・・・

 そして、
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.8 (※上記からの続き)
 あるとき彼はタイに呼ばれて、SASというイギリスの特殊部隊の人間に、「70キロのタイ・スティック(アヘンつき大麻)をやくざへ紹介しないと殺すぞ」といわれた。私は彼を日本の右翼に紹介した。その右翼が裏の人間に紹介したらしい。彼は、私を危険なマフィアのボスかと勘違いして、殺されるんじゃないかと怖がっていた。長く話すうちに私の味方になったが、そのためか急に仲間から村八分にされ脅迫され、今までのビジネスから一銭もお金が回らなくなった。
 アレクサンダーはタイでSASから大麻をヤクザへ紹介することを強要され、ベンジャミン様はアレクサンダーに右翼を紹介。その右翼が裏の人間を紹介したそうである。

 
ベンジャミン様が麻薬がらみでアレクサンダーに間接的にヤクザを紹介したと言う話なのだが、これが、本書の3年後の2014年に発売された『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』では次のようになっている。
『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』 (ベンジャミン・フルフォード 泉パウロ/学研/2014.12) P.31-32)
ベンジャミン しかし警察は何をしたかというとですね、彼を逮捕して、ベンジャミン・フルフォードは麻薬犯だと偽証してくださいと頼んだというんですよ。それで話はちょっと前後しますが、彼は最初に僕のところに来たときに、70キロの大麻があるといいました。そして、暴力団を紹介しないと殺すといったんです。
 それで、
僕が日本の警察の暴力団のふりをした人を紹介しました。そうしたら、これはワナだと言われました。脚本としてはですね、優秀なジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォードが薬をやりだして麻薬売人になり、逮捕する予定だったわけです。
 「右翼」を紹介したという話が、「日本の警察の暴力団のふりをした人を紹介」になっている。

 間接的にヤクザを紹介した話が、その真逆で、囮捜査の警察を紹介したことに(笑)

 また、『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』では、「やくざへ紹介しないと殺すぞ」と言ったのは特殊部隊の人間でアレクサンダーが言われたことになっていたのが、こちらでは、アレクサンダーがベンジャミン様に「暴力団を紹介しないと殺す」と言ったことになっている。

 一方、『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』では、アレクサンダーがヤクザを紹介してもらう際にベンジャミン様に言った言葉は、次のように記載されている。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.112
そのタイミングでアレクサンダーは、麻薬を売るヤクザを紹介してくれたら月100万払うといってきた。
 脅すよりもむしろ、報酬を提示して来たという話である。

 もう、ここまでだけでも、コロコロ言っていることが変わっていて、結構、無茶苦茶なのだが、
これくらいで驚いていてはいけない

 『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』では、アレクサンダーがタイに行った時に入手したものとして
大麻しか記載されていないのであるが、『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』では次の通り。
『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』 (ベンジャミン・フルフォード 泉パウロ/学研/2014.12) P.29-30)
 あるとき、彼はいきなりタイのパタヤというところに呼ばれました。彼は麻薬の密売人なので、タイにはよく呼ばれます。そこで、スペンサーという南アフリカ系の英国特殊部隊の人間と、スティーブンスという基香港の警察副長官に会ったそうです。
 それから目隠しされて、小部屋に案内された。目隠しをとると、目の前に
70キロの大麻がありました。それを日本で売れと。それと同じ部屋に核ミサイルがあったと、彼はいうのです。
 核ミサイルが追加(笑) おいっ! 

 しかし、どうして、アレクサンダーは部屋にあったものが核ミサイルだと分かったのだろうか。大きく「核ミサイル」とでも書かれていたのだろうか??

 また、仮に「核ミサイル」を運ばせるにしても、本人に運ぶ物の正体を告げずに運ばせそうなものであるが。

 そして、この核ミサイルは大麻と共にアレクサンダーによって日本に持ち込まれ、それが東日本大震災に繋がって行くのだが、少し脱線して、(その2)ではそちらの話を見て行きたい。

<参考> (2015.11.24追記)
2012年12年発売の『[陰謀・秘密結社対談]飛鳥昭雄×ベンジャミン・フルフォード』(飛鳥昭雄 ベンジャミン・フルフォード/学研)には「核爆弾」という記述があり、麻薬と共に核を密輸したことになっている。(P.204)


2015.11.17 新規

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いらんエピソードを中途半端に挿入したり、話がコロコロ変わったりと、ジャーナリストとしてはどうなんダ?