『第三次世界大戦、始まる!』にツッコミ!(その2)

 (その1)より引き続き、ゲリー様のデタラメ予言を列挙して行きたい。



<P.38>
ゲリー サダム・フセインのところには核弾頭はあるのですが、ミサイルのような発射するシステムを持っていません。ですから、ミサイルの代わりにトラックなどを使おうとしています。

(※管理人注)青字にしたのは管理人(以下同様)
 ゲリー様の言う通りにサダム・フセインが核弾頭を持っていたら、イラク戦争後にアメリカが「大量破壊兵器あると思って攻撃しましたけど、実はありませんでした。てへっ」と謝ることも無かったのにねぇ。



<P.42>
ゲリー 時というものが人間を縛らなくなる。境界線として時間というものがなくなる。つまり、人間の顕在意識、そして潜在意識がすべて一つになったときには、時というものが境界線としての機能を果たさなくなります。そうなったときに、いくつかの街が再建されるだろうということが預言されています。そのうちの一つがバクダッドだということです。
古川 
それは、この世界大戦の中で起きるのですか?
ゲリー 
はい。
古川 それは戦争というよりも人類の大きな変化だと思うのですが、それが起きるのですか?
ゲリー 
2011年に、時というものが境界線としての機能を果たさなくなります。
 2011年に「人間の顕在意識、そして潜在意識がすべて一つになっ」て、「境界線として時間というものがなくなる」らしく、それは第三次世界大戦の最中に起きるらしい。


 本記事を書いているのは2011年8月で、まだ、予言が外れたか否かは明らかになっていないが、どうせ、ゲリー様が言っているようなことは起こらないから掲載しておく。



<P.48-49>
古川 ところで、ビンラディンは捕まるのでしょうか?
ゲリー 
彼は殺されます
古川 殺される。いつ、どこで?
ゲリー いつということはわかりませんが、
場所はアフガニスタンです。アフガニスタンとパキスタンの国境の近い場所でしょう。
古川 それは戦争の最初の方でしょうか、終わりの方でしょうか?
ゲリー もうすぐですね。
古川 
今年中?
ゲリー 
はい。ですから、彼は死ぬまでに、自分の組織を最大限に使って、多くの要人に襲撃を仕掛けるでしょう。

(管理人注)この対談がなされたのは2001年だから、「今年中」というのは「2001年中」と言うこと。
 ビンラディンは確かにアメリカ軍によって殺されることになったが、それは2011年5月2日で、殺された場所は、パキスタンの首都イスラマバードから約60km北東にある地方都市アボッターバード。アフガニスタンではない。

 また、9.11同時多発テロの首謀者とされた時点で、ビンラディンが殺されるのは予想の範囲内。それで、時と場所を外してしまえば、予言的中の評価は限りなくゼロに近い。



<P.57>
ゲリー もう、思いもかけない人です。まだ言えませんが。
ジョージ・W・ブッシュは暗殺されるでしょう。
<P.63>
ゲリー はい、ブッシュ大統領の暗殺は避けられない出来事のように見えます。これは今回あらためて見た預言ではなくて、もう20年も前に、新しいミレニアム最初の大統領は、執務中に亡くなるだろうという預言がすでにあるのです。
 ご存知の通り、ブッシュ大統領は暗殺などされなかった。

 なお、本書の対談がなされたのは、ブッシュがアメリカの大統領をしていた頃である。



<P.62-63>
古川 小泉首相もですか?
ゲリー はい。
古川 彼が負傷することがあるわけですね?
ゲリー 
ターゲットになるだけで負傷はしません。すべての矢が的に当たるとは限りませんので。
古川 彼はどこで襲われるのでしょう?
ゲリー 移動中ですね。ある場所からある場所に移動中に狙われるでしょう。日本のどの都市かというのは、なかなか申し上げるのはむずかしいです。

(管理人注)ゲリー様がターゲットになると話しているのは、イスラム系のテロリストのターゲットのこと。
 もちろん、テロリストによる小泉首相の暗殺未遂事件など起きなかった。



<P.67>
古川 話を戻しますが、フセインとアラファトとシャロンはどうなるでしょう?戦後まで生き残るんですか?
ゲリー いいえ、生きてはいません。
古川 みんな戦争で死ぬのですか?
ゲリー はい、
戦争中に三人とも亡くなるでしょう。カダフィもですよ

(管理人注)ここで言う「戦争」とは第三次世界大戦のこと。
 ゲリー様によると、フセイン、アラファト、シャロン、カダフィは第三次世界大戦中に死亡するらしい。

 実際は以下の通り。
フセイン・・・イラク共和国の元大統領。2003年に始まったイラク戦争でアメリカに捕らえられ、2006年12月30日に死刑執行。

アラファト・・・パレスチナ解放機構(PLO)の元議長。2004年10月、体調の悪化を理由に治療のためフランスに移送され、11月11日にパリ郊外クラマールのペルシー仏軍病院で死去。(※参考:Wikipedia「ヤーセル・アラファート」)

シャロン・・・イスラエル国の元首相。2006年に脳卒中で倒れ、現在も意識不明の状態。

カダフィ・・・リビアの最高指導者。現在、存命中。
(※2011年10月20日、反カダフィ派の部隊に捕えられ、殺害される。(2011.12.25追記))
 現時点(2011.8)で、まともに活動しているのは、4人の内、カダフィのみ。




 以上、どうしようもないほどのデタラメ予言ばかり。

 ゲリー様に未来を見通す力など無いことは明らかであろう。

 本人は、「アカシックレコードを参照できる」などと称しているが、そんなものは
ただの妄想、もしくは、百歩譲って、「参照できてはいるが正しく解釈できない」と言ったところか(結局は、参照できないのと同じなのだが)。


 続いて、(その3)では、ゲリー様による予言が外れた際の為の保険の言葉等について見て行きたい。



2011.08.04新規

これだけデタラメ予言ばかりしていても、予言者づらして本を出したり、セミナー開いたりしてられるんだから、予言者商売はオイシイな。