「人類発祥の地は日本だった」にツッコミ!・・・伊勢白山道さま |
教祖様に降りた神示によると、地球最初の大陸は石川県の白山を中心とした「白山大陸」であり、また、そこで人類が誕生したらしい。
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●詳細&ツッコミ |
以下のものは、2009年最初のブログ記事に記載された内容である。
《2009年1月3日ブログ本文》
太古の日本列島が最初に誕生した起点が石川県に在る白山でした。ここを起点に地球の大陸が発生し、人類は白山から琵琶湖に渡る地帯から誕生したと今までの神示では示されます。
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どうやら、地球最初の大陸は石川県の白山を起点として形成され、人類はそこで誕生したらしい。
教祖様、正月から飛ばしなさる。。。
まず、白山周辺が地球最古の大陸という点であるが、それは、地層を調査すればすぐに分かる話である。
放射線元素の壊変量によってマグマが冷えてからの年代を知ることができるし、また、地層に含まれる化石から、その地層が堆積した年代を知ることも可能である(そのような地質年代を知ることができる化石を「示準化石」と言う)。また、他にも堆積物の残留磁気による方法などもある。
さらに、大陸地殻と海洋地殻では生成される岩石に違いがあり、その地層ができた当時、そこが陸であったか海であったかも分かる。
このような地質学上の調査・研究から、現在、白山周辺がどのような過程を経て形成されたとされているのかを見てみよう。
白山や石川県を含む一帯は地質学上、「飛騨帯」と呼ばれる地域で、また、その周辺にある飛騨山地一帯は「飛騨外縁帯」と呼ばれる。
この「飛騨外縁帯」は今から4億2000万年前、古生代シルル紀に、当時、南半球に存在した超大陸ゴンドワナの一部であったと考えられている。
その後、「飛騨外縁帯」を含むゴンドワナ大陸の一部が分裂して北上し、ペルム紀(2億9000万年前〜2億5100万年前)の終わり頃、「飛騨外縁帯」の地塊群が中朝地塊に衝突・付加して出来たのが「飛騨帯」である。
つまり、白山周辺が形成されたのは、飛騨山地一帯よりも後の時代。白山周辺は地球最古どころか、日本最古ですらないのである。 (参考:『日本列島の誕生』 平朝彦・岩波新書)
ちなみに、現在、日本で最も古い地層とされているのは、2010年8月に茨城県常陸太田市で発見された5億1100万年前の地層である。(参考:産経ニュース「日本列島の始まりは茨城? 5億1100万円前 最古の地層と判明」)
次に、人類が白山から琵琶湖に渡る地域で誕生したという話であるが、上の文章の続きを見てからツッコミたい。
《2009年1月3日ブログ本文》 (上記からの続き)
その後、地球の造山活動が進み現在のユーラシア大陸が浮上して、現在の日本列島とは90度違う方向に伸びる細長い白山大陸と接地してから、地球原初の人類の一部は現在の黒海周辺に移り、最終的に、その後にアフリカ大陸へと移動したと示します。現代科学ではアフリカ起源説までしか検証できない様です。
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「その後、地球の造山活動が進み現在のユーラシア大陸が浮上して、現在の日本列島とは90度違う方向に伸びる細長い白山大陸と接地」とあるが、白山周辺が地球最古の大陸という話が既にデタラメなのでツッコまない。
また、神示によると、白山大陸で誕生した人類は、黒海周辺を経てアフリカ大陸へと移動したらしい。
ブログ記事でも触れられているように、現在、アフリカ起源説が定説であるから、人類が白山大陸からアフリカ大陸に移動したことにして、アフリカ起源説に無理やり繋げた形である。
そして、その後、アフリカ大陸から地球全体に人類が広がり、現在の科学ではアフリカ起源までしか遡れていないということであろう。
なんだか、現在の科学的常識と辻褄合わせをしようとした努力の跡がうかがえて、微笑ましい。
しかし、人類の白山起源説をアフリカ起源説に繋げるためには、「白山→黒海→アフリカ」という移動で、当時の人類全てが残らず移動したか、もしくは、移動過程で別れたグループがいたとしても、その後、そのグループは絶滅していなければならない。
そうでなければ、別れたグループが子孫を増やし、他地域に移動してさらに増えて広がったはずであり、現在の「アフリカ起源説」など矛盾だらけで、説として成立しなかったであろう。
そして、ブログ記事には、「地球原初の人類の一部は」とあり、結局、アフリカに向かったのは一部だけらしい。ありえない。
さらに、ブログ記事は、次のように続く。
《2009年1月3日ブログ本文》 (上記からの続き)
その後、気の遠くなる時間が経過した今から2万年ほど昔、日本と大陸が海面の低下により地続きにも観える時代に、白山に祭られていた3本の神宿る石柱の1本が白頭山へ持ち去られ、2本と分離してしまいました。
これが切っ掛けと成り、人類が誕生する時の根源の産土神の働きとして遺伝子をククル時の働きが1本欠け、2本の霊的遺伝子でのククリという不完全状態のままの人類誕生が始まったのです。
これが起点となり人類の大調和の精神が隠れ、闘争の原理が地球上で発動し始めました・・・。
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「白山に祭られていた3本の神宿る石柱の1本が白頭山へ持ち去られ、2本と分離し」たことにより、「不完全状態のままの人類誕生が始まった」らしい。
ん?石柱が持ち去られた後、「人類誕生が始まった」の??じゃ、石柱を持ち去ったのは誰?原人?猿人?
まあ、これは、言葉が足らないか適切でないだけか。それまでの人類は、完全な人類だったのに、それ以降は、不完全な人類になったってことであろう。おそらく。
なお、この内容と同じものは、教祖様の著書『内在神への道』にも以下の通り記載されている。
《『内在神への道』 伊勢白山道・ナチュラルスピリット》
そして、浮かんで来たヴィジョンは太古の白山でした。白山には、日本の霊的中枢を成す「祭場」が存在し、神界の最高神である「天之御中主神」が祭られている光景でした。石の柱が「2本」と「1本」立てられていました。〜(中略)〜その場所から、日本海の方を見ると、能登半島が今よりも巨大で、ほぼ中国大陸と韓国の直ぐ近くまであるように感じました。この祭場の神官である霊人と、白山王朝の住民は異民族の急襲を知覚し、白山の地下にある異次元のトンネルを移動して、幻の「シャンバラ」へと逃げたのでした。〜(中略)〜
太古の白山山頂に存在した祭場に祭られていた、石の柱3本の、その後の行方をリーディングしました。異民族の急襲を受ける前に、シャンバラへ隠れた神官達以外の住民で、神官から信託を受けた一部の住民が要の主石柱1本と、もう一本の石柱を持って現在の伊勢の地へ一部の人々が逃れました。その他は全国に散ったようです。〜(中略)〜ちなみに、白山の3本目の石柱は、異民族により外国の白頭山へ持ち去られています。(P.114-116)
(※管理人注:青字にしたのは管理人)
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この内容が、上記ブログ本文の前半部分と同じことを指しているのは明らかであろう。
また、『内在神への道』の方には具体的年代は記載されていないが、ブログの内容と照らし合わせれば、これが「今から2万年ほど昔」のことであることが分かる。
そして、「日本海の方を見ると、能登半島が今よりも巨大で、ほぼ中国大陸と韓国の直ぐ近くまであるように感じました」とあるが、約2万年前、能登半島は日本海を隔てて中国大陸や韓国から現在と同じくらい離れていた(やや、日本海は小さいが)。よって、このリーディングも誤りである。(参考:Wikipedia「日本列島の旧石器時代」の右側の「日本の高度地図」を参照)
白頭山は中国吉林省と北朝鮮両江道の国境地帯にある山であるが、異民族が石柱を奪って白頭山に持ち去り易いように、勝手に能登半島を巨大にして中国大陸を近くに持ってきたのだろうか。
また、「白山の地下にある異次元のトンネルを移動して、幻の「シャンバラ」へと逃げた」とあるように、白山の地下には異次元トンネルがあってシャンバラに繋がっているらしい。
他にも白山については、次のような記載がある。
《『内在神への道』 伊勢白山道・ナチュラルスピリット》
Q・・・白山はどこに繋がっているのですか?
A・・・裏宇宙です。(P.112)
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白山神とは、一神では無く、地球のすべての神々をククリ束ねた根源の存在の現れです。
白山の山頂に立つ光の神柱を観ますと、そこにはすべての宗教を起こした元のエネルギー体を感じます。天照太御神、スサノオ・・・・・・はもちろん、道教、インド系、イスラム系・・・・・・すべてを含んでいます。(P.117-118) |
以上をまとめると、教祖様の霊視・神示によれば、白山は次のような地であるらしい。
・地球最初の大陸「白山大陸」ができた所
・人類発祥の地
・地下に異次元トンネルがあってシャンバラと繋がっている ・裏宇宙と繋がっている
・白山神は全ての宗教を起こした根源のエネルギー体
まあ、なんと言うか、日本中心史観と言うか、白山中心史観と言うか、はたまた、妄想・願望史観と言うか。。。
こんな内容、同じ日本人として恥ずかしいから、せめて国内だけに留めて、世界に発信し出したりしないようにしてもらいたいものである。
2010.11.23 新規
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