私の邪念対処法(その9)
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)(その8)からの続き。


9.邪念対処法 

(2).丹田観想法T ・・・ 意識・魂の安定化 (レベル1)

 (その8)でも説明したが、丹田に意識の焦点を置くと、俗に言う「腹が据わった状態」を導くことになり、擬似的に不動心をもたらすことが可能である。(※丹田の説明は(その7)を参照)

 だからこそ、日本の禅、武道、芸道でも重視されるのである。

 そして、当記事で紹介する丹田観想法Tは、意識を丹田へと導き、擬似的に不動心をもたらす為の方法である。

 なお、
「擬似的に」とつけたのは、それだけでは本物の不動心を手に入れることは不可能だからである。

 
本物の不動心は、経験を積み重ねることによってしか手に入れることができない。

 もちろん、ただ、経験を積めば良いというものではなく、その経験とは、
目を逸らさず、逃げず、誤魔化さず、向き合うこと。それを繰り返して一生かけて少しずつ積み上げて行くものである。


 それでは、丹田観想法Tの実施手順である。

@.実施手順
<姿勢>

@.結跏趺坐、半跏不座、胡坐のどれかで座る。
A.背は丸まらず、反らず、地に対して垂直にする。
B.お腹を前方斜め下に向けて少し膨らます。

C.手は法界印。
※結跏趺坐等の座り方、及び、法界定印については以下のページを参考に。
○「坐禅の作法」 (曹洞宗HP


<前作業>

D.目を閉じ、浅くなく、深くなく、ゆっくりと呼吸を繰り返し、雑念を無くし心を落ち着ける。



<本作業>

E.丹田に意識を集中して太陽の存在を感じ、その上に太陽の映像を重ねる。
F.その状態を維持する。

※丹田・・・下図の、円で囲まれた部分



<実施タイミング等>

 日に何回しても、長時間しても可。緊張状態の時、不安な気持ちの時等、その都度、実施しても良い。

 また、慣れて来たら、
「街を歩きながら」実施して、丹田に意識を集中するスキルを高めるのも良い。


 なお、参考的な実施タイミング・スケジュールについては、全ての手法の説明をした後に記載する。



<注意点>

○呼吸は、苦しくなるほど深くゆっくりしない。



<その他>

○姿勢
 他にも、正座、椅子に座って、立ってでも可。ベットに横になると通常、寝てしまうので不可だが、寝てしまわないのであれば可。
 自分がやりやすいやり方で。

○印は何でも可。印を結ばずに、両手を伸ばして手のひらを下にして膝の上に置くだけでも良い。自分がしっくりくるもので。


○イメージ
 上記では、太陽をイメージするものにしたが、難しければ最初は次の方法で慣らしても良い。
・丹田に、「あ」から始めて五十音順に文字を書くイメージをする。(※この場合は、存在を感じる必要はない)
 また、太陽以外でも、次のようなイメージでも可。
・光輝く光球。
・月
 イメージしにくければ、ネット等で太陽や光球等の画像を見てイメージをつかんでから実施する。

 なお、あくまで丹田に意識を集中することが目的なので、イメージは何でも良い。



<参考1>
 丹田に月や太陽を観想する手法は、GLAの高橋信次氏の書籍に書かれてあったと記憶している。ただ、該当の書籍が手元になく確認できない。

 また、その他で参考にしたものは、密教の瞑想法である阿字観である。
 阿字観については、以下のページを参照して欲しい。

   ○「密教瞑想法―阿字観―」(エンサイクロメディア空海
   ○Wikipedia(阿字観


<参考2> 自律訓練法
 似たような手法として、心理学の行動療法の一種に自律訓練法というものがある。

 これは、ドイツの精神医学者ヨハネス・シュルツが考案したもので、自己暗示によって心身弛緩状態を作り出す手法である。疲労回復、ストレス緩和、仕事や勉強の能率向上、抑鬱(よくうつ)や不安の軽減等の効果があるとされる。

 具体的なやり方、その他詳細についてはWikipediaの記述を参照して欲しい。

   ○Wikipedia(自律訓練法



A.想定する効果

 (その8)で説明した丹田活性化法意識・魂の安定化と基本的に同じ。

 ただし、丹田活性化法では肉体の力を使ったが、こちらの手法では、自らの意識のみで意識の焦点を合わせる為、さらに効果的に行えるようになる。

 効果の詳細については、(その8)を参照。



B.想定するリスク

 リスクは想定していない。




(注)
想定する効果、及び、リスクについては、今後、実践者からの報告をもとに適宜修正して行く予定である。



 続いて(その10)では、邪念可視化排除法について説明する。



2015.03.24新規

    精神世界
   (※「AIRランキンク」゙さんの精神世界ランキング。クリックすると、当HPに一票入れたことになります)







教祖様にツッコミを入れるページ