『宇宙からの大予言』にツッコミ!(その2) ・・・ 松原照子さま

 松原様が的中させたとされる東日本大震災の予言の実体を(その1)で押さえたところで、当記事からは『宇宙からの大予言』の内容を見て行きたい。

 まずは、松原様が過去に的中させたとする予言を見てみよう。次のものは、本書のプロフィール欄に記載されているものである。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) プロフィールより
○ソ連によるアフガニスタン侵攻
○サダト大統領暗殺
○フォークランド紛争
○メキシコ大地震 
(※参考Wikipedia「メキシコ地震」)
○JAL羽田沖墜落事故
○JAL御巣鷹山墜落事故
○スペースシャトル墜落事故
○三宅島・大島の火山爆発

 当時発生した大きな事件・事故等を全て言い当てて来たかのような内容である。

 これらが本当であるのなら、当然、本書に記載された予言にも期待を寄せざるを得ない。
順に松原様がどのような予言をしていたのか見て行こう。

 まずは、日本関連の予言である。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.63-64
 世紀末の大恐怖、三ツの矢が走るとき

■魔の水曜日に何かが起こる
 その大変なときは、もうやってきています。このことだけは、私はまったく外れることを願っています。
 その日は、日一日と近づいています。私は、地球にとって大変なことを見せつけられました。日本列島の大変な事態は、1985年9月末日から始まっています。
 伊豆の山やまを中心に、右に東京、左に静岡が見えます。その上を
伊豆半島のやや左側から日本海に向けて三ツの矢が走ります。この三ツの矢は、恐怖地帯を示し、かなり早いスピードで、恐怖の日がやってきます。
 
「魔の水曜日」という言葉が、頭から離れません。日本の大変な日が水曜日なのか、地球の大変な日が水曜日なのか、私にはわかりませんが、この日にいったい何が起こるのでしょうか。
 伊豆周辺のマグマが動き始めました。
ごく近日中に、恐怖の第1弾が起き、関東地方の人々は身体で知るでしょう。これは相模湾から東京へ抜ける矢で、地震として起こります。かなりひどい揺れで、マグニチュード6.8以上と思います。東京では、地震の前に、気圧の変化? でか、ビルとビルの谷間に突風が吹き上がり、窓ガラスを落します。ガラスは、何かぶつかって砕け散るのではなく、ストンとそのまま外れて落下します。そのときは、けっして、窓から首を出さないでください。首を出すと、ギロチンになります。また、東京の地下には、いろいろなものが埋められているので、天災(地震)より人災による大災害へと発展するでしょう(大きな地震や噴火、洪水でも、ケガ人や死者が出ない場合は、大災害とは呼ばない)。


(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 どうやら、伊豆半島付近に「マグニチュード6.8以上」の地震が「ごく近日中に」発生するらしい。(※何度も言うが、この書籍が発売されたのは1987年のこと)

 
もう、説明するまでもなく大ハズレ。

 そして、東京ではその地震の前に、「ビルとビルの谷間に突風が吹き上がって、窓ガラスを落」すようだ。

 その窓ガラスは「何かぶつかって砕け散るのではなく、ストンとそのまま外れて落下」するらしく、また、窓から首を出すなと言っているところを見ると、それはビルの内側ではなく外側に落ちるようだ。

 「突風で窓ガラスが割れて落ちる」と言うのなら分かるが、窓ガラスだけがストンと落ちるって(笑)

 
窓の構造的にありえないんじゃないですかねぇ、松原様?


 このデタラメ予言はまだまだ続く。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.64-66 (※上記からの続き)
■青い海に流れる黄金の恐怖

 
第2弾の矢はゆるく(揺れ戻しと人びとは思い、すんでしまう程度の地震)、恐怖の第3弾へと続きます。第1の矢から第3の矢が射られるまでの期間は、1週間以内と思われます。
   場所 1 伊豆半島より2キロメートル沖
       2 やや愛知県より
       3 海底2.3キロメートル
 海の底に立つと、白い砂地が見えます。そして、暗い海中には、九州の別府で見たぼうず地獄のような丸い輪が、大小とり混ぜて無数にあります。それは、海底深くから、
日本列島切断劇へのスタートを意味し、前座の踊りのようにも見えます。踊りのあと、海底の山やまの深く下のあたりを稲妻が日本列島へ向けて走りはじめます。
 どうやら、上述の地震のあと、さらに2回、伊豆半島を中心とした地震があるようで、第2弾は「揺れ戻しと人びとは思い、すんでしまう程度の地震」で、第3弾では「日本列島切断」が起きるらしい(笑)

 さらに、続き。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.68-70 (※上記からの続き)
 地震が起きる少し前、海は高くなり、石廊崎の斜め左に遊覧船のような白い船(Paradiceの文字が見える)があります。船は陸よりも高く、そのままの高さで、温泉街の白い建物に向けて動き始めます。その日は晴れていますが、日中の日差しではなく、午後の2時から5時の間と思えます。温泉街のバックの山やまは緑が濃く、紅葉でも冬の景色でもありません。
 
半島の西側に黄金の水が流れているのが見えます。空から見下ろすと、西側一帯に線が引かれ、青い海に黄金の恐怖が流れ込んでいくのが見えます。大変な画面です。

 〜(中略)〜

 そのあと、日本列島切断が起きます。伊豆半島から日本海へ向けて亀裂が走り、断層ができます。

 〜(中略)〜

 
もし第1弾が現実になってしまったなら、第3弾が来ないよう、願ってください富士山爆発を三宅島に移動させたように、われわれの力で、阻止し、先へ延ばして、できることなら被害の少ない地点へ移したいと思います。
 「日本列島切断」を起こす地震の前に「海は高くな」るらしく、「船は陸よりも高く、そのままの高さで、温泉街の白い建物に向けて動き始めます」とある。

 地震が発生した後の津波でこのような現象が起きるのなら分かるが、地震が起きる前・・・
なんだろうな、これ?
 
「地震発生前に井戸の水位が上がったとか、下がった」という話なら聞いたことがあるが。

 さらに、なんか、伊豆半島の「西側に黄金の水が流れ」るらしい。
なによ、「黄金の水」って??

 松原様は「恐怖」だとか「大変」だとか煽ってくれているが、
何を言っているのかさっぱり分からない
 化学物質でも海に流出するのだろうか??


 そして、この節の最後で、「もし第1弾が現実になってしまったなら、第3弾が来ないよう、願ってください」とあり、一番最初の地震すら発生しない可能性を示唆する松原様。

 もし、当たったら松原様の予言者としての株を上げることになり、一方、ハズれても、
「現実にならなくて良かった!」で済んでしまうカラクリ。

 きっと、そういう発想で、
「自分は未来が視える」と思い込み続けているんだろうなぁ・・・


 また、「富士山爆発を三宅島に移動させた」とあるように、どうやら、松原様は、地震や噴火の発生する場所を変更する力を持っているらしい。

 
へえ、すごいなぁ・・・(棒読み)
<参考> 三宅島の噴火
 三宅島は近年、1983年と2000年に噴火しているが、松原様が言っているのは1983年の方。

 1983年の噴火では、住宅の埋没・焼失は約400棟だったが人的被害はなかった。
 また、2000年の噴火では、全島民が4年5ヵ月に渡る避難生活を送ることになった。

 
ちなみに、全島民避難となった2000年の噴火については、松原様は本書で予言していない。


※Wikipedia「三宅島」 3噴火




 まだまだ松原様の日本に関する世紀末予言は続くが、ここでいったん切って、続きは(その3)にて。



2014.12.09 新規

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なんだよ、「窓ガラスがストンと落下」って。
落ちねーヨ。