お勧め書籍

 インチキ宗教やスピ系などに騙されないようになる為の、お勧め書籍を紹介



<INDEX>
分 類 更 新 日
不思議現象等の裏を知る為に 2011.10.18
考える力を身に付ける為に 2014.01.07
その他、カルト関連等 2014.01.07




不思議現象等の裏を知る為に


 オカルト系の雑誌や書籍、そして、TV等では、真実や謎とされていることが、実はウソであったり、解決済であったりします。

 「おいおい、これって、真相はこうだったの!?」と、それらの事例を知ることにより、安易に騙されたりしない、「疑い持つ健全な心」を身に付けるのに役立つのではないかと思います。

書名
著者名
(※リンク先はアマゾン)
出版社
価格
出版年
備 考
トンデモ超常現象99の真相
と学界
洋泉社
714円(税別)
2006年
 巷に流れる怪しげなオカルトめいた伝説の数々を徹底検証した本。
謎解き 超常現象
ASIOS
彩図社
1.429円(税別)
2009年
 UFO、超能力、UMA、怪奇現象、超古代文明などについて、懐疑的な立場から、調査を行い、真相を解明しようとする本。
 否定するのに有利な情報だけでなく、不利な情報も掲載され、また、安易に断定したりしない客観的な姿勢に学ぶことも多いと思います。
謎解き超常現象 II
ASIOS
彩図社
1.429円(税別)
2010年
謎解き超常現象3
ASIOS
<2014.1.7追加>
彩図社
1.429円(税別)
2012年
謎解き古代文明
ASIOS
彩図社
1.429円(税別)
2011年
 巷の教祖様やチャネラーなどが良く口にするムーやアトランティス。
 この本を読んでおけば、そんな文明など無かったことが良く分かります。
検証 陰謀論はどこまで真実か パーセントで判定
ASIOS, 奥菜秀次 , 水野俊平
文芸社
1,400円(税別)
2011年
 9.11テロ、アポロ月面着陸、フリーメイソンとイルミナティ、HAARPなど、巷でまことしやかに主張される陰謀論について、その真実度をパーセントで判定したもの。(ただし、大抵のケースは真実度0%)

 ネット上でも陰謀論を声高々に主張するサイトも多いので、そのようなサイトを見て騙される前に、このような本を読んでおいた方が良いでしょう。
ノストラダムスの大誤解―イカサマまみれの伝説43の真相
ジェイムズ・ランディ / 皆神龍太郎(監修)
太田出版
1,700円(税別)
1999年
 世間では未だ、偉大な予言者の一人としてのステータスを得ているノストラダムスですが、本書では、そのノストラダムスに関する様々な伝説や誤解が正され、その正体が明らかにされています。
偽書「東日流外三郡誌」事件 (新人物文庫 )
斉藤光政
新人物往来社
762円(税別)
2009年
 オカルト系の雑誌等では、未だ真書として扱われたりする『東日流外三郡誌』ですが、これを読めば、その偽書っぷりが明らかになります。
 偽書というものがどうやって作られ、そして、どうやって世の人に受け入れられていくのか、そういったことを知る上で興味深い本です。

 なお、実際にこの事件に関わった記者の目を通して時系列に進んでいく展開に、ヘタな小説を読むより、はるかに楽しんで読めます。




考える力を身に付ける為に

 「論理的に考える」、「客観的に考える」・・・自分では出来ているつもりでも、実際には出来ていないことが多いものであり、出来ていないからこそ、インチキ宗教に騙されてしまうと言えます。

 インチキ宗教に騙される医師や弁護士と言った知的職業の人も少なくないように、知識や経験があるからと言って、ちゃんとした考える力があるとは限らないものであり、また、自分から意識して学んで行かなければ、自然と身に付いたりしないものだと言えるでしょう。

書名
著者名
(※リンク先はアマゾン)
出版社
価格
出版年
備 考
知っておきたい 考えることの基礎
石川倉二
ブイツーソリューション
1.300円(税別)
2010年
 その名の通り、「考えること」の基礎について記載された本。
 どう考えることが正しくて、どう考えることが誤っているのか、また、考える前提として知っておくべきこと等が、分かり易く説明されています。
論理的に考える方法―本質への筋道が読める (光文社知恵の森文庫)
小野田博一
光文社
705円(税別)
2007年(※文庫化前は1998年)
 論理的に考えるとはどういうことかを、基本から実践まで分かり易く解説した本。
 「自分は論理的に考えることができる」と勝手に思い込んでいないで、一度、このような本を読んでおいた方が良いと思います。
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
竹内薫
光文社
700円(税別)
2006年
 人と言うものは、物事が正しいか否かの判断を0%か100%の2極でしてしまいがちです。
 この書籍では、そのような極端で、根拠脆弱な思い込みや固定観念から脱却し、柔軟な考え方を身につける為の術が分かり易く解説されています。
超常現象をなぜ信じるのか (ブルーバックス)
菊池聡
講談社
860円(税別)
1998年
 超常現象を信じてしまう心を、心理学の観点から説明した本。
 心理学の数々の実験が記載されており、人間が持つ本質的な特性としての、思考や記憶等の危うさを知ることができます。

 この本を読んでおけば、人の言うことを安易に鵜呑みにしない力が身に付くのではないでしょうか。
クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法
道田泰司・宮本博章

<2012.6.4追加>
北大路書房
1400円(税別)
1999年
 きちんとしたものの見方・考え方をつけることを目的として書かれた本。
 基本的に、4コマ漫画を例にして分かりやすく解説されていますが、若干、「一般向けにしては、解説が足りないかなぁ・・・」と思える箇所も。
 「クリティカルシンキング」を学ぶには、この本から入ると、取っつきやすいと思います。
クリティカルシンキング (入門篇)
E,B,ゼックミスタ / J.E.ジョンソン
北大路書房
1,900円(税別)
1996年
 「クリティカルシンキング」とは、「人間が陥り易い思考の落とし穴や、先入観を自覚した上で、そこから脱却し、ものごとを慎重に、偏りなく、合理的に考え、判断していくこと」で、本書はそれを身につける為の本です。
 人が持つ思考の落とし穴について、心理学の観点から解説され、どのように考え、判断すべきかの指針が記載されています。

 なお、若干、難しいので、ある程度、真剣に勉強するつもりで読むべきでしょう。一般向けの簡単な入門書と言うより、大学生向けの教科書といった感じです。
 また、上の『超常現象をなぜ信じるのか』と内容が重複する部分もあるので、先にそちらを読んだ方が取っつき易いと思います。
議論のルールブック (新潮新書)
岩田宗之
新潮社
680円(税別)
2007年
 議論とは、どうあるべきなのか、また、その意義、心構え等が分かり易く解説されています。

 世の名では、議論として成立していない議論をよく見かけますが、この本を読んで、議論のあるべき姿を知っておきましょう。

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)
飯田泰之
筑摩書房
680(税別)
2006年
 もっともらしいだけで、実は根拠のない「ダメな議論・主張」を見抜く方法を、実例を上げながら解説した本。
 ただ、著者の専門が経済学の為、実例も経済学関連が多くなっており、少し難しいかも知れません。
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ

<2014.1.7追加>
阪急コミュニケーションズ
1400(税別)
2010年
 基本的には起業家をめざす人の為の内容なのですが、本書で説明されている「常識にとらわれないモノの見方・考え方」や「問題をチャンスへと変える力」等は、インチキ宗教を「おかしい!」と気づける力を身に付けることにも繋がると思います。
 分かり易く丁寧な文章で、かつ、豊富な実例を用いて説明されており、スピ系や自称霊能者の本を読むより、よっぽど勉強になることでしょう。 




その他、カルト関連等
書名
著者名
(※リンク先はアマゾン)
出版社
価格
出版年
備 考
カルトからの脱会と回復のための手引き――〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために
日本脱カルト協会(JSCPR)
遠見書房
1,900円(税別)
2009年
 はっきり言って第1部は、全体的にまとまりがなく、また、広く一般に読まれるには不適な文章があったり、説明不足であったりして、「なんだかなぁ」な内容なのですが、お勧めなのは第2部です。(※全部で第5部まで)
 家族がカルトにハマってしまった人の心構えや対応方法、脱会者の体験談、家族の対応の実例などが記載されていて、非常に参考になると思います。
マインド・コントロールとは何か
西田公昭
紀伊國屋書店房
1,359円(税別)
1995年
 社会心理学者が書いたマインド・コントロールの解説書。
 心理学の研究をもとに、カルト等が行うマインド・コントロールの手法が解説されています。
 「自分はそんなのには騙されない」、「宗教に興味はないから」などと思っていても、カルトの入り口は、ボランティア団体やアンケート調査、手相占い等だったりして、気が付かない内にまんまと引っ掛かって、信者になっていたりします。
 事前にこのような本で、人間の心理をついた、その巧妙なやり口を知っておいた方が良いでしょう。
洗脳体験 〈増補版〉
二澤雅喜 / 島田裕巳
宝島社文庫
552円(税別)
1998年
 精神セミナーに参加した体験談、及び、精神セミナーや宗教でなされる洗脳についての解説が記載されています。
 具体的にどのような形で洗脳がなされるのか、また、その手法の意味を知っておいて損はないと思います。
だましの手口
西田公昭

<2013.3.12追加>
PHP新書
760円(税別)
2009年
 振込詐欺等の詐欺や霊感商法・宗教等の「だましの手口」が実例付で解説されている書籍です。
 世の中に、どのような「だましの手口」があるかを知っておくことは、だまされない為に有用であると言えるでしょう。
 また、文章も平易で分かり易く、詐欺に騙されてしまう心理や、騙されない為の心構えなども説明されているので、一読をお薦めします。
「カルト宗教」取材したらこうだった
藤倉善郎

<2014.1.7追加>
宝島社新書
743円(税別)
2012年
 著者は「やや日刊カルト新聞」の編集長。
 カバー裏面に記載されている通り、本書は基本的に「カルト集団との交流(笑)&暗闘記」なのですが、その他、
カルトから訴えられた時の体験談や対応方法に関するアドバイス、及び、著作権法・名誉棄損等の法律的な話等が記載されていますので、宗教団体等を批判するブログ等を運営している人は参考になると思います。



2011.10.18 新規