「未来予言」にツッコミ!(その1)・・・大川隆法さま

 かつて、教祖様がした未来予言。
 どのくらい当たったか、検証してみよう!

●詳細&ツッコミ

 『黄金の法』は、記事「『超古代文明の変更点』にツッコミ!」で説明した『太陽の法』と同じく、「幸福の科学」の根本経典の一つである。

 この『黄金の法』の発売の流れは、以下の通り、基本的に『太陽の法』と同じであり、また、1995年に「幸福の科学出版」から発売された時点で、大幅な変更がなされたのも同様である。

   ○1987年8月 ・・・ 土屋書店から発売
   ○1990年9月 ・・・ 角川書店から文庫版が発売
   ○1995年7月 ・・・ 『新・黄金の法』という題名で幸福の科学出版から発売
   ○1997年7月 ・・・ 『新・黄金の法』を『黄金の法』と改題

 該当書籍には、教祖様の未来予言が記載されているのであるが、当記事では、私が所有している角川文庫版のものを参照し、どのくらい予言が当たっているのかを検証してみたい。


 まず、以下は、『黄金の法』が執筆された1986年から1999年までの予言である。
『黄金の法』 角川文庫(P.203-204)
 私は、現在(1986年10月)から今世紀末までのことを書くことは、意図的に避けることにしました。というのは、ここ十数年の間に人類を待ち受けている未来は、相当に衝撃的な内容になることがわかるからです。おそらくは大地は揺れ、空は曇り、津波がいくつかの諸都市を襲い、陥没する大陸もあるでしょう。空から降る火の雨に逃げまどう人々の姿を、テレビで見たり、ラジオで聞くことになるでしょう。この世の終わりがくるという終末思想が人びとの口にのぼり、時代は次第に不安を帯びてゆくはずです。

(注)青字にしたのは管理人(以下同様)
 どうやら、教祖様は「この世の終わり」を思わせるような、とんでもない事態が起こると思っていたようだ。

 しかし、基本的には、漠然とした予言で、「いつ、どこで、どのくらいの規模の」という情報がないので、どうとでも、こじつけられる内容である。
 ただし、さすがに、「陥没する大陸もあるでしょう」は、こじつけ不可であろう。

 さらに、続きを見てみよう。
『黄金の法』 角川文庫(P.204) (※上記からの続き)
 そして、間違った宗教も、日本の各地、世界の各地で流行し始めて、人びとがその魂を悪魔に売ったかに見えることもあるでしょう。また、国際政治は多極分解し、国連は、一時期、その機能をストップすることとなるでしょう。国際的な大戦が、中近東を端緒として勃発し、やがて、列強国に火薬のにおいが立ち込めるでしょう。
 「国連は、一時期、その機能をストップ」したり、「国際的な大戦が、中近東を端緒として勃発」してるらしい。
 明らかにハズレ。

 どうやら、教祖様は第三次世界大戦が起きると思っていたようである。
 そのことは、次の記述からも裏付けられる。
『黄金の法』 角川文庫(P.204-205)
 西暦2000年。世界の人びとは、前年の夏に起きた衝撃的な悪夢からまだ立ち直れないでおります。この頃まで世界の中心だったニューヨークは、その機能をほぼ壊滅的なまでに失っているでしょう。ロンドンの人びとは、夜明けの薄明かりのなかを、手探りをしながら歩いている状態です。フランスは眠っております。中近東は仮死状態です。中国は政変が起きて、共産主義体制が急速に崩壊していきます。ソビエト? その名は、死を意味しています。大きな死体が横たわっているのと同じです。
 西暦2000年には、ニューヨークは壊滅、ソビエトは死に体、そして、「中近東は仮死状態」になっているらしい。
 もちろん、そんな状況にはならなかった。


 さらに、「中国は政変が起きて、共産主義体制が急速に崩壊してい」くらしい。

 なお、西暦2000年に、日本がどうなっているかと言うと、
『黄金の法』 角川文庫(P.205) (※上記からの続き)
 日本は―――日本は、全国各地で復旧作業が続いております。自衛隊員が、ミミズのように分断された新幹線の線路工事に、玉のような汗を流しているでしょう。かつて都市だった太平洋岸のある地域には、黒潮が打ち寄せて、藻が繁り始めています。日本各地で、政府主催の合同慰霊祭が行われて、その読経の声が低く流れております。しかし、日本は無事でした。この災難を期に、日本では、神理を求める声が全国津々浦々から聞こえてき始めて、人びとは悪しき万能主義、唯物主義の迷信から目覚め、光へと向かいつつあります。
 どうやら、壊滅的な災害が起こっているらしい。

 「太平洋岸のある地域には、黒潮が打ち寄せて」とあるところを見ると、日本列島の全て、もしくは一部が時計周りに90度くらい回転したのだろうか。

 わざわざ、ツッコむ必要がないくらい、大ハズレ。

 そして、少し飛んで、西暦2020年頃の予言。
『黄金の法』 角川文庫(P.205) (※上記からの続き)
 西暦2020年頃から、2037年頃に、日本は現代のイェルサレムとなり、世界のメッカとなるはずです。この時期が、日本の黄金時代となるでしょう。日本は神理発祥の地として、世界の賞賛を手にしますが、2037年頃、偉大な光の人が没します。そして、神理の火は、やがて、南のほうへと受け継がれてゆくのです。
 日本は現代のエルサレムとなってるらしい。

 また、「2037年頃、偉大な光の人が没します」とあるが、これは、教祖様自身のことを言っていると思われる。

 イエス然り、釈迦然り、かつて、聖人と言われた人物が自分の死を予言したという話はよく聞く話である。教祖様もそれに倣って、自らの死を予言したのだろう。

 ちなみに、教祖様は1956年生まれだから、2037年なら81歳である。





 以上、ボロボロの予言である。

 教祖様は、当時(1986年)流行っていた1999年の終末論を、真に受けていたのだろう。
 明示はされていないが、第三次世界大戦やトンデモない天変地異が起こると思っていたようだ。


 さて、当記事では、かつて、教祖様がどのような予言をしたかを見てきたが、(その2)では、この予言内容が、現在流通している『黄金の法』で、どのように変更されているかをチェックしてみたい。

 ちなみに、教祖様の未来予言は、上記内容で終わりではなく、西暦3000年までと、それ以降まで続く。興味ある人は、本屋で立ち読みしてみるのもいいだろう。



2011.1.20 新規

2020年頃から2037年頃に、日本は現代のエルサレムとなってるノカ?楽しみだナ。

仮に、そうなったとしても、「幸福の科学」や大川隆法様とは何の関係もないと思うゾ。






<土屋書店>



<角川文庫>



<幸福の科学出版>



<幸福の科学出版>