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「超古代文明」にツッコミ!・・・大川隆法さま

 教祖様が霊視した地球の超古代史。
 ゴンダアナやレムリア、アトランティスにムーなど、トンデモ文明のオンパレード!

●詳細&ツッコミ

 以下のものは、教祖様の著書、『太陽の法』(角川文庫・1990年発行)(注)の第5章「黄金の時代」に記載されている超古代史の内容を表にまとめたものである。

 (注)角川文庫版は1990年8月に出版されたものであるが、その元となった土屋書店版は1987年6月に出版。現在、角川文庫版、土屋書店版は共に絶版となっており、幸福の科学出版から同名のものが出版されている)
文明 内容
ゴンダアナ文明

76万年前〜73万5千年前
 ゴンダアナ大陸に栄えた文明。
 ゴンダアナ大陸は現在のアフリカ大陸と南米大陸を結ぶ海域にあった。この大陸は、96万2千年前に海底が隆起してでき、73万5千年前にエカーナという大都市を中心に南北に亀裂が入って、みるみるうちに大陸が2つに分裂した。この大地震を伴う大陸の分裂のために、ゴンダアナ文明は滅んだ。
 なお、その後、二つの大陸はゆっくりと移動して、現在のアフリカ大陸と南アメリカ大陸になった。
 また、当時の男性は眉間に第三の眼があって超能力が使えた。
ミュートラム文明

30万年前〜15万3千年前
 ミュートラム大陸に栄えた文明。
 ミュートラム大陸は現在の南極と8割程度、重なっている。当時は、地球の地軸の位置が現在とは異なっていたため、温暖な気候であった。
 この頃には、人類の第三の眼は退化して超能力は使えなくなっており、また、食生活が発達した文明であった。
 ミュートラム文明は、15万3千年前の突如の極移動によって寒帯入りし滅んだ。
レムリヤ文明

4万4千年前(?)〜2万7千年前
 レムリヤ大陸に栄えた文明。
 レムリヤ大陸は、現在のインド洋上にあった大陸で、8万6千年前に突然浮上を始め、約1年かけて大陸全体が浮上した。
 2万7千年前、レムリヤ大陸は突如、沈み始め、1日弱で全てが海中に沈んで、文明は滅んだ。
 レムリヤ文明は、芸術を重んじ、感性を中心とした文明であった。
ムー文明

2万年前(?)〜1万5千3百年前
 ムー大陸に栄えた文明。科学が発達した文明で、太陽エネルギーを利用していた。
 ムー大陸は太平洋上に浮かんでいた大陸で、その出現自体はレムリヤ大陸よりも古く、37万年前に海上に姿を現した。
 レムリヤ人がこの大陸に植民地を持っており、当時はモア大陸と呼ばれていた。
 ムー大陸は1万5千3百年前、三段階に渡る大陸の沈下によって海中に没し、ムー文明は滅亡した。
 また、ムー人の一部は逃げのびて、ベトナム人、日本人、中国人の源流になり、また、南米やアトランティス大陸へと逃れた人々もいた。
アトランティス文明

1万2千年前(?)〜1万4百年前
 アトランティス大陸に栄えた文明。非常に科学が発達した文明で、生命エネルギーを抽出して利用していた。
 アトランティス大陸は、現在の大西洋の中ほど、バミューダ海域と呼ばれるところにあった大陸で、7万5千年前に、巨大な海底火山の爆発をきっかけとして浮上してできた。
 アトランティス大陸は1万1千年前に、大陸の東の3分の1が海中に没し、1万7百年前に西の3分の1が沈み、最後に、1万4百年前に1昼夜で海底に陥没した。
 なかなか楽しげな、トンデモ超古代史である。

 以降では、教祖様が主張する各文明毎にツッコミを入れていきたい。




○ゴンダアナ文明(76万年前〜73万5千年前)

 このゴンダアナ文明の下地となっているのは、大陸移動説とプレートテクトニクス理論であると思われる。

 大陸移動説は、ドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが1915年提唱したもので、アフリカ大陸の西部の海岸線と南米大陸の東部の海岸線が相似していることにヒントを得て考え出されたものである。
 かつて地球上の大陸は一つで(パンゲア大陸)、それが分裂・移動して現在の形になったという説であるが、発表当時は相手にされなかったが、古磁気・海洋の研究によって再評価・実証され、現在のプレートテクトニクス理論へとつながっていった。

 なお、大陸移動説では、かつて存在した大陸の名前はパンゲアと名づけられ、ゴンダアナではない。
 ゴンダアナは、大陸移動説を発展させたプレートテクトニクス理論で提唱された大陸の名前で、通常、ゴンドワナと言われる。

 プレートテクトニクス理論は、1960年代後半以降に発展した地球科学の学説で、地球の表面が何枚かの固い岩板(プレート)で構成されており、このプレートが対流するマントルに乗って互いに動いていると説明し、大陸移動説の弱点であった大陸の移動原理を解き明かした。
 そして、その理論は、地磁気や古生物の化石の分布など、様々な根拠で実証されている。

 このプレートテクトニクス理論では、ゴンドワナ大陸は約6億年前に北半球の低緯度地域から、南極まで広がっていたと考えられている大陸である。

 石炭紀(3億6700万年前〜2億8900万年前)の後期には、ゴンドワナ大陸は北上して、赤道付近にあったローラシア大陸と衝突し、パンゲア大陸の一部となった。さらに数千万年後にはパンゲア大陸はシベリア大陸とも衝突し、地球上のほぼ全ての陸地が1つの超大陸となった。

 そして、ジュラ紀中期の1億8000万年前頃になると、パンゲアは再びローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂。
 さらに、ゴンドワナ大陸は現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸などを含む西ゴンドワナ大陸と、南極大陸、インド亜大陸、オースロラリア大陸を含む東ゴンドワナ大陸へと分裂した。

 白亜紀(1億4550万年前から6550万年前)に入ると、西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。


 教祖様は、「ゴンダアナ大陸」と言うプレートテクトニクス理論で提唱された大陸名を使用し、また、この「ゴンダアナ大陸」について、「現在のアフリカ大陸と南米大陸を結ぶ海域にあり、また、分裂後、アフリカ大陸と南アメリカ大陸になった」と主張していることからも大陸移動説やプレートテクトニクス理論が下地になっていることは明らかであろう。

 また、教祖様の主張する「ゴンダアナ大陸」の分裂に近いのは、上述の白亜紀の西ゴンドワナ大陸の分裂であるが、教祖様は73万5千年前のこととしており、時期が全く異なっている。
 おそらく、人類が存在したことにするために、時期をかなり、ずらしたのではないかと思われる。

 なお、教祖様は、ゴンダアナ人に第三の眼があったとしているが、もし、それが本当であるのなら、とうの昔にそのような化石が見つかり、また、ゴンダアナ文明の遺跡も発見されていることであろう。

 中途半端に学説を取り入れて、この大陸だけを他の大陸と違って調査・発掘が困難な場所にしなかったための大きな穴であると言える。(教祖様は、他の大陸については、海中に没したり、南極の氷の下になったことにしている。まあ、穴以前に、荒唐無稽な単なる珍説であるが)

 (※参考:Wikipedia「大陸移動説」Wikipedia「プレートテクトニクス」



○ミュートラム文明(30万年前〜15万3千年前)

 このミュートラム文明のみ、残念ながら、その元ネタが分からなかった。

 ただし、教祖様はミュートラム大陸は南極大陸と8割重なっているとしている。「かつて、南極大陸に古代文明が存在していて、ポールシフトによる寒冷化で滅んだ」という話は、オカルト系の書籍等でよく見かけるものなので、おそらく、それらの影響を受けたものであろう。ちなみに、オカルト雑誌ライターの南山宏氏は、アトランティスが南極にあったという説を唱えている。


 また、現在、南極の寒冷化は3400万年前に起こったと考えられており、また、国立極地研究所が中国極地研究所、英国エジンバラ大学との国際共同研究で調査を行った南極氷床の地形は、1400万年前から凍結されたままだったと推定されている。

 よって、教祖様の言うように、南極大陸が15万3千年前に寒冷化が始まったとか、それ以前に文明が存在したなどと言う話はありえないのである。

 (※参考:Wikipedia「アトランティス」国立極地研究所「南極氷床下に千四百万年間凍結保存された氷床形成初期の氷河地形



○レムリア文明(4万4千年前(?)〜2万7千年前)

 レムリア大陸は元々、ゴンドワナ大陸と同じく学術的な根拠から唱えられた大陸である。

 アフリカのマダガスカル島にはキツネザルが生息しているが、この仲間は世界中で存在していない。しかし、同種の化石がインドから発見され、また、近縁の種はインド洋を挟んでアフリカ中部と東南アジアのマレー半島、インドネシアにのみ生息している。

 このことから、1874年、インド洋にかつて大陸が存在していたという説を唱えたのが、イギリスの動物学者フィリップ・ラトリー・スクレーターである。そして、その大陸は、キツネザル(レムール)にちなんでレムリア大陸と名付けられた。

 そして、この説では、レムリア大陸で誕生したキツネザルが陸橋を伝ってアフリカとアジアに移住したとし、また、約5千年前にレムリア大陸は沈没したが、西端のマダガスカルだけが海面に残ったとした。

 しかし、この説は、1968年にプレートテクトニクス理論が完成し、大陸移動説の裏付けが確実なものとなったために否定されている。上記のようなキツネザルの近縁種の分布は、インド洋の架空大陸を想定しなくても、大陸の分離・移動によって説明できるからである。

 以上のように、現在、レムリア大陸は学説的には完全に否定されたものであるが、説の登場以降、オカルティスト達によって一人歩きを始める。

 例えば、神智学のブラヴァッキー夫人(1831-1891)は、かつて太平洋にレムリア大陸が存在したと唱え、その大陸に暮らしていたのは雌雄同体で卵生のサルのような巨人で、ある者は四本の腕があり、ある者は頭の後ろに一つ目があったと主張した。
 また、有名な予言者エドガー・ケイシーも、霊視によってレムリアの実在を確認し、そこに暮らしていた人種について言及している。

 教祖様も、このようなオカルティスト達のトンデモ説の影響を受けたのであろう。


 (※参考:Wikipedia「レムリア」、『トンデモ超常現象99の真相』 と学会・洋泉社)



○ムー文明(2万年前(?)〜1万5千3百年前)

 ムー大陸が勘違いとデッチ上げによって生まれた説であることは、「『ムー大陸』にツッコミ!」の方に記載したので、そちらの方を参照願いたい。

 伊勢白山道さまと同じく、大川隆法さまも、本当にムー大陸があったと思っているようだ。



○アトランティス文明(1万2千年前(?)〜1万4百年前)

 アトランティスの元ネタは、古代ギリシャのプラトンの著作『ティマイオス』と『クリティアス』である。

 例えば、『ティマイオス』には、アトラスの海(大西洋)にリビアとアジアを合わせたよりも広い、アトランティスという巨大な島が存在し、その島の国家がヘラクレスの境界内 (地中海世界) を侵略し、エジプトよりも西のリビア全域と、テュレニアに至るまでのヨーロッパを支配していたと記述されている。そして、最終的にアトランティス島は、大地震と大洪水によって海に呑み込まれてしまったとしている。

 また、同じく『ティマイオス』には、ギリシア人の諸都市国家がアテナイを総指揮として団結してアトランティスと戦い、既にアトランティスに支配された地域を開放し、エジプトを含めた諸国をアトランティスの脅威から未然に防いだとも記述されている。

 つまり、仮にプラトンの記述を信じたとしても、アトランティスはギリシア連合軍によって撃退される程度の文明であり、アトランティスで超科学が発達していたなどと言う話は成立しえないのである。


 また、現在、様々な見地から実証されているプレートテクトニクス理論には、大西洋にかつて大陸が存在していたなどという説が入り込む余地はないし、さらに、海洋調査によっても大西洋に大陸が沈んでいるという可能性は否定されている。

 よって、かつて大西洋にアトランティス大陸があって、そこに超科学を持った文明が存在したと言う話などありえないのである。

 (※参考:Wikipedia「アトランティス」、『トンデモ超常現象99の真相』 と学会・洋泉社)




 以上、教祖様が霊視したと言う超古代史は、トンデモ説の影響を受けた、ただの妄想である。



2010.12.23 新規

まさか、2010年4月に開校した「幸福の科学学園(中学・高校)」で、こんなトンデモ超古代史を教えたりしてないヨナ?