「『予言が当たりましたよ』アピール」にツッコミ!

 教祖様は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、過去の記事を持ちだして、「予言が当たりましたよ」アピール。


●詳細&ツッコミ

 以下は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて、アップされた教祖様のブログ記事の一部である。
《2011年3月11日ブログ本文》
 昨年の12月15日の記事(http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20101215)において、記事の最後に書きました
 「来年の春3月ごろには、また節目が来るかも知れませんが、なんとか泳いで行くでしょう。」


 
今週の3月7日の月曜日に書きました地震対策( http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20110307)
などの事前の告知は、日本人の不要な心配の思いの磁気が、2次災害を引き起こし、過大な災難を新たに創造することを、神示は懸念していました。だから、慌てないことが大切です。

 ここは、過去記事で告知されたことを、いつもどおりに実践して行くことが、大難を小難にします。
 たんたんと、対応して行きましょう。そうすれば、絶対に大丈夫です。

(注)文字に色を付けた管理人(以下、同様)
 このブログ記事では、以下のことがアピールされている。
@. 2010年12月15日に「来年の春3月ごろには、また節目が来るかも知れませんが、なんとか泳いで行くでしょう。」と記載したこと
A.地震の4日前に、地震対策について記載したこと
 おそらく、この記事を見た少なくない人が、「教祖様は未来が視えているんだ!」などと思ってしまうのではないだろうか。
 教祖様のドヤ顔(*)が目に浮かぶようである。(教祖様の顔を見たことはないが)
(*)得意顔 のこと。自らの功を誇り「どうだ」と自慢している顔。(「どや」は「どうだ」の意の関西方言)
 しかし、これらの事実で、教祖様に未来が視えていることになるだろうか。教祖様のアピール内容を検証してみよう。

 まず、@であるが、これは非常に曖昧な内容である。

 場所が不明であり、時期も「春3月ごろ」と記載されているので、最大3月〜4月に起きればOKということになるだろう。(※主語もないが、以下に引用するように、日本だと考えるのが妥当のようである)
 そして、「節目」「なんとか泳いで行く」という言葉だけで、マイナス・イメージの出来事としか分からない。
 また、「かも知れません」と可能性を示唆しているだけなので、何も起きなくても外れたことにはならない。
 さらに、「なんとか泳いで行くでしょう」という言葉も、どうとでも取れる内容で、かつ、当たり前と言えば当たり前の内容である。どんなに絶望的な何かが置きたところで、国単位で全滅でもない限り、大抵のケースでは最終的に、「やっぱり、なんとか泳いで行けたでしょ」と言えるものである。

 はっきり言って、こんな予言が当たったところで、その評価は限りなく低く、とてもじゃないが自慢できるものではない。こんな漠然とした内容では、如何様にでも、こじつけることが可能だからだ。

 さらに、この予言が記載された2010年12月15日のブログ本文をもう少し広く拾ってみよう。
《2010年12月15日ブログ本文》
 特に最近は心配な国際情勢ですが、日本に密かに応援の神風が吹き始めています。弱く見えても、スルリと抜けるのは凄いことです。
 これには、
天皇陛下の四方拝(しほうはい:陛下は元旦だけではなく、日々四方に向かって感謝をされていると感じます)による平和への感謝と、皆さんの感謝磁気が働いていると感じます 来年の春3月ごろには、また節目が来るかも知れませんが、なんとか泳いで行くでしょう



 生かして頂いて ありがとう御座位ます

(注)該当ブログ本文はこれで終わりで、これより後はない。
 「日本に密かに応援の神風が吹き始めています」、「天皇陛下の四方拝による平和への感謝と、皆さんの感謝磁気が働いていると感じます」とあり、むしろ、日本が好転して行くことが示唆され、その途中の「来年の春3月ごろ」に節目となるマイナス・イメージのものが起きることが示されている。

 文章全体を読めば、とてもじゃないが、東北地方太平洋沖地震を予言できていたと言えるような内容ではないことが分かるだろう。もっと小さなマイナスの出来事と解釈すべきものである。

 そして、東北地方太平洋沖地震の発生は、むしろ、「天皇陛下の四方拝による平和への感謝と、皆さんの感謝磁気が働いていると感じます」と言う主張が、全くのデタラメであることを示していると言っても良いだろう。
 「感謝磁気」とやらが働いていて、何で、ここまで壊滅的と言えるような大災害が発生するのだ?

 教祖様は、自分の都合の悪い部分は無視し、都合の良い部分のみを抽出して、「予言が当たりましたよ」アピールしているのである。

 さらに、教祖様は著書で、次のようなことも言っている。
『内在神への道』 伊勢白山道・ナチュラルスピリット(P.190)
 私のタワゴト的には、他の預言者達は非常に破壊的な予測が多いですが、私は、日本については天変地異を少なくする代わりに精神的な軋轢、ストレスが代償として日本に降り懸かると考えます
 「日本については天変地異を少なく」するらしい。

 つまり、教祖様は、東北地方太平洋沖地震のような巨大地震の発生など考えていなかったのである。

 ほんっと、デタラメな教祖様である。



 次に、Aの「地震の4日前に、地震対策について記載したこと」である。

 上述の「予言が当たりましたよ」アピールと共に、4日前に地震対策を記載したとアピールすることによって、「教祖様は未来が視えているんだ!」という読み手の印象を強める効果をもたらしている。

 しかし、該当ブログ本文に記載された、地震の予兆の話は全く役に立たないデタラメなものである。詳細は、記事「『地震の予兆』にツッコミ!」にてツッコミ済なので、それについてはそちらを参照願いたい。


 以上、教祖様の霊能力への信頼度を上げる為の、このような情報操作には引っかからないよう願いたい。


 そして、さらに教祖様は、地震の翌日、次のような記事をアップする。
《2011年3月12日ブログ本文》
地龍情報 (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-12 11:51:40
 
昨日11日の夕方、福島県から石川県の白山に向けての龍道が走りました。
 その間に在る地域は、地龍の通過点に成るので注意。
 この龍道が広がった時に、次の視点は東海へと移ります。

 皆さん、これ、教祖様が再度、「予言が当たりましたよ」アピールする為の新たな布石ですよ。

 この予言を分析してみると、まず、時期は一切不明。
 場所は、福島県から石川県という広範囲で、特に東海地方を示唆。
 そして、起きる現象は、「龍道が走りました」という内容から推測すると、最も当てはまるのは地震であろう。そして、火山(特に富士山)が噴火しても当てはめることができる。

 つまり、ここで予言されている内容は、一般に良く言われている「東海大地震や、首都圏大地震、富士山の噴火などが近い内に起きるかも知れませんよ」と言う誰でも知っている、至極、当たり前のことを言っているに過ぎず、しかも、それらより広範囲の地域の災害をもカバーした内容になっているのである。

 しかし、こんな内容でも、実際に東海大地震などが発生すれば、教祖様は、ドヤ顔で「予言が当たりましたよ」アピールし、信者たちは教祖様への信頼を深めることになるであろう。

 しょーもない小細工である。



2011.3.15 新規

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都合の良い予言のみを抽出してドヤ顔するなんて、教祖様、汚いゾ。