『2012年の奇蹟』にツッコミ!(その4) ・・・ 中丸薫さま
※当記事は(その1)(その2)(その3)からの続き


 (その3)で見た通り、2012年12月22日の深夜から3日3晩、「太陽も星も見えなくなり、電磁波の影響で電気も使えなくな」り、また、「宇宙から膨大な光のエネルギーが降り注ぐことにな」って、「それは身体を原子レベルから変成させ、DNAの進化を促す」と主張していた中丸様。

 中丸様は、その3日3晩に備え、研修会と称して信者たちを集めて広島県の仙酔島で過ごしたようである。以下は、その研修会のチラシの内容である。
http://www.taiyonokai.co.jp/pdf_files/sensuijima_12_2012.pdf
太陽の会 第四回仙酔島研修会 2012年12月21日〜24日

 広島県東部の瀬戸内海に浮かぶ仙酔島は、あまりの美しさに仙人が伏して寝てしまったという伝説を持つ美しい島です。ここはホテルと国民宿舎以外の人家はない無人島で、車も走っておらず、宿泊先にはテレビも新聞もありません。
いよいよ2012年12月22日のアセンションの日を迎えますが、このエネルギーに満ちた仙酔島で研修会を開催いたします。人類始まって以来の一大イベントを中丸薫と一緒にお過ごしいただく機会となりますので、ご参加を心よりお待ち申し上げております。
日 程 : 平成24年12月21日(金) 午後3:00 人生感が変わる宿・ここから(仙酔島)集合
            
12月24日(月) 午後1:00 現地解散

参加費 : 68,000円(参加資格は「太陽の会」と「国際問題研究会」会員、及び家族会員)
   (研修費、宿泊費〈朝・昼・夕食各3回〉、仙酔島への渡船代、旅行保険料)

研修内容 : 中丸薫講演、心を見つけるワーク、瞑想、アセンション特別プログラム、懇親会。

 
〜(以下省略)〜
 

※管理人注:文字に色を付けたのは管理人。以下同様
 御覧の通り、現地集合で、集合時間は12月21日午後3時であるから、アセンションが始まる12月22日の前日から泊り込みをするスケジュールである。

 そして、気になるのが、解散の「12月24日(月) 午後1:00」である。

 中丸様の話だと、12月22日の深夜から3日3晩、「太陽も星も見えなくなり、電磁波の影響で電気も使えなくな」るという状況が続くのだから、3日3晩に22日深夜も含めると、その状況は24日の夜も含まれることになる。

 つまり、「12月24日(月) 午後1:00」に解散ということは、その混乱のさなか、信者たちは放り出されることになるのである。

 いったい、どういうことだろうか? アセンションの日が22日深夜から22日早朝(=21日深夜)に変更されたのだろうか??


 よく分からない日程であるが、置いておいて、以下のものは、中丸様が主催する「太陽の会」のHPのトップページの文言(2012年12月21日時点(つまりは、アセンションの前日))である。
http://www.taiyonokai.co.jp/ (※2012年12月21日時点)
2012年12月22日のアセンションまであとわずかとなりました。
中丸薫「アセンションに向けていかに準備するか」を
You Tubeにアップロードしました。
http://youtu.be/VdPi6c8FRYc にアクセスして御覧ください。
 アセンションに備えて泊り込みで研修会をする一方で、HPの方でも動画を使って盛り上げを図る中丸様(笑) ちなみに、該当の動画は現在は削除されているようだ。

 続いて12月22日の深夜から3日3晩、中丸様が主張していたようなことは何も起こらなかった後の文言は以下の通りである。
http://www.taiyonokai.co.jp/ (※2012年12月28日時点)
アセンションを迎えて
 この度のアセンションでは、暗黒の三日間は訪れませんで
した。この件に関し、他大な労力で準備された方や、恐怖心
をお持ちになった方々に対し、深くお詫び申し上げます。

アセンションは数日の分岐点ではなく、来年も人々の意識の
上昇を促してゆきます
。今後起こり得る社会不安や天災に
ひるむことなく、新たな波動と共に、意識の向上に努めて
まいります。

皆さんにご心配をおかけしたことは、私の本意ではありませ
ん。この場を借りて、ご迷惑をおかけした方々には、心より
お詫びいたします。

愛と信頼をこめて
中丸薫

You Tubeでの詳細は、http://youtu.be/PGtOc782Pbg です。

 「暗黒の三日間」が訪れなかったことを陳謝する中丸様。

 そして、「アセンションは数日の分岐点ではなく、来年も人々の意識の上昇を促してゆきます」とあることから、どうやら、
「暗黒の三日間は訪れなかったが、アセンションは起きている」というスタンスのようだ。

 中丸様が主張するアセンションは、フォトンベルトなるものに地球が突入することが前提となっていたはずなのだが、「地球は突入した」という話で押し切るつもりなのだろうか?? そもそも存在するはずもないフォトンベルトに。


 また、こちらの方は動画が残っていたので見てみると、中丸様は最初、「どうしてこう言うことになったのか(何故、暗黒の三日間が訪れなかったのか)(00:46付近)と発言し、外れた理由を説明してくれるのかと思いきや、結局、どんどん別の話になって終了する。 
おいおい、肝心な点を説明しないまま終わるなよ。

 なお、この動画によると、上記の研修会の際、光が降りて来て、全員の顔が最初紫色に変わり、その後、黄金色に変わったらしく、それは、参加者が互いに確認できた上、写真に撮った人もいたそうである。(他にもUFOの写真を撮ったという話も出て来る)

 写真自体を見てみないと分からないが、事前の暗示・誘導による
集団ヒステリー・催眠・思い込みと言ったところではないだろうか。
<参考>コトバンク「集団ヒステリー
一定の集団内で多数の人にヒステリー症状,すなわち,痙攣(けいれん),失神,歩行障害,呼吸困難などの身体症状,または興奮,恍惚状態などの精神症状が伝播すること。通常は感情,関心,利害の共通である学友,寮仲間,小集落の住民,宗教団体などの親密な関係をもつ小集団内で,発端者がなんらかの症状を呈し,それが間もなく他の構成員につぎつぎと伝播する。続発者からその集団以外の人に伝播することもある。また,一定の集団が突発的に同じ異常行動を呈し,発端者が不明の場合もあるし,報道によって相互に面識のない人々に類似の症状が伝播することもある。
 仮に、集団ヒステリーや催眠ではなく、本当にそういうことが起こったとしても、インチキ宗教で「光が降りて来た」なんて話はよく聞く話である。そのような現象を根拠に、「この霊能者は本物だ!」、「この霊能者は本当に、神に通じている!」等というような判断はしないことである。


 ちなみに、このような「光が降りて来る」とか「顔が黄金の光で輝く」いう現象は、それまでにもちょくちょく発生しているようである。(※「中丸薫 研修会 黄金の光」で検索すると、信者の方のそのような報告が出てくる)

 果たして、仙酔島の研修会に参加した信者の皆さんは、期待したアセンション関連のことは何も起こらず、「光が降りて来る」とか「UFOの写真を撮った」くらいで満足したのであろうか。。。




 さて、ガセネタのフォトンベルトの話を真に受け、それを前提に、「アセンションが起きる」、「暗黒の三日間が訪れる」などと吹聴して、盛大に外した自称霊能者の中丸様(※アセンションについては、徐々に起きているというスタンスだが)。

 この時点で、
「自分がコンタクトしている神様や宇宙人の話は当てにならない」ぐらいには気づいて良いはずだが、我らの中丸様はこんな程度ではヘコたれない。

 そして、アセンション後、中丸様が出した書籍が以下のものである。

   『2015年に来る真の危機から脱出せよ!』(青志社/2013.3)

 2012年の次は、2015年ですか?? 

 「暗黒の三日間なんて起こらない」と言うことも分からずに研修会やってた中丸様に、そんな先のことが分かるんですかねぇ。。。(※ちなみに、中丸様は他にも、『2014年に備えなさい』(青志社/2012.5)という本も出している)

 そして、今度は、「
の危機」と来たもんだ(大笑)


 この書籍、なかなか楽しい内容なので、別途、記事を改めてツッコミを入れて行きたい。

  ※記事 : 『2015年に来る真の危機から脱出せよ!』」にツッコミ!(その1)




2013.10.22 新規

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懲りない人だナ・・・現実ときちんと向き合いなヨ・・・