教祖様は、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日発生)の7日後の3月18日には、以下の通り言っていたのだが、
「節目が、3月・6月・9月に有り、369(ミロク)の世界へと社会の志向が「良心を意識する方向」に、嫌でも向かされる感じがします」(2011年3月18日ブログ本文)
「3回目の9月(未定)は、これで終わりかと追い詰められますが、神風が救います。外国はより、ヒドクなります」(2011年3月18日コメント欄20:48:27)。
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3月22日頃から、急にトーンダウンし、
「あくまでも災害対策への意識喚起です」(2011年3月22日コメント欄16:50:44)
「これは目安に過ぎず、大陸の活動記に入りましたから、365日防災意識を持つことが大事です。注意喚起です」(2011年3月23日コメント欄17:45:36)。
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と、世界の終末を匂わす大災害を、ただの「防災の注意喚起」の話にしてしまった。
※詳細は以下の記事を参照
そして、4月1日に、6月9月についての、さらに詳細な情報が提示される。
《2011年4月1日ブログ本文》
大震災後の時間が経過しても、防災意識を維持して生きれば、大難は無難へと改善されて行きます。未来は白紙なのです。
注意報のまとめ(http://www.geocities.jp/poriporry/m/emergencycom.html)
【防災の仮想シミュレーションを持てば大丈夫です】
油断しなければ大丈夫です。これ以下の文章は、想像の防災シミュレーションを書きます。これは、架空のフィクションです。
「水戸(みと:水の戸びら)の因縁があり、千葉沖で大地震があれば、15分以内に4階以上のビルに登れば良いです(http://flood.firetree.net/?ll=35.7643,140.2762&z=7&m=20 海抜20m図)。
千葉と東京の境のあたりを、太平洋側から津波が流れ、房総半島の付け根をまたいで東京湾から東京に侵入する。この時、反対側の東京湾の入り口からも津波が入り、東京湾でV字の合流で津波が巨大化します。
(注)文字に色をつけたのは管理人(以下、同様) |
どうやら、千葉沖で大地震が起き、東京湾に津波の大被害があるらしい。(青字部分)
ただし、示された内容は、「想像の防災シュミレーション」と記載され、やはり、トーンダウンしたまま。
しかも、「大難は無難へと改善されていきます」とも記載されている。 もはや、「小難」でもなく「無難」である。「難」は無くなってしまうらしい。
これで、当たらなくても、全然OK。もし、当たれば、信者たちが騒いで世間から大注目と、どっちに転んでも問題ありませんネ、教祖様!
さて、まだまだ、ツッコミどころは多いので、順にツッコんで行こう。
まず、この大地震には、「水戸(みと:水の戸びら)の因縁があ」るらしい。
阪神大震災の時は、「神戸」で「神の戸が開いた」などと言っている人が少なからずいたので、そこから発想のヒントを得たのであろう。
しかし、水戸は茨城県。その因縁で何故、「千葉沖」が出てくるのか全く不明。茨城沖で地震が起きなくてはおかしいだろうに。
次に、教祖様は、「4階以上のビルに登れば良い」と言い、海抜が20mになった場合の地図のアドレスを添付している。
ビルの場合、1階層当たり、だいたい4m〜5m。仮に、5mとした場合、4階建てのビルの高さは20m(4F×5m)だから、20mの津波が来た場合、屋上に出てギリギリセーフ(その時、屋上の鍵が開いていればの話だが)。そして、1階層当たり4m強のビルだと屋上に出てもアウト(※あくまで、海抜0mの地域にビルが立っている場合)。
つまり、教祖様の言うことを信じ、「4階以上のビル」なら安心と思って4階のビルに避難した信者たちが、津波に巻き込まれる可能性があるわけである。
なお、教祖様は、上記のブログ記事では「4階以上」と言っているが、コメント欄では「5階以上」と言っている。
《2011年4月1日ブログ コメント欄 18:33:58》
。。。20年以内のビルならば、内部が安全です。
5階以上へ。
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教祖様、「5階以上」なら、「5階以上」に統一した方がいいですヨ!
続いて、以下の教祖様の津波の描写である。
千葉と東京の境のあたりを、太平洋側から津波が流れ、房総半島の付け根をまたいで東京湾から東京に侵入する。この時、反対側の東京湾の入り口からも津波が入り、東京湾でV字の合流で津波が巨大化します。
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かなり難解な文章である。地図と見比べながら内容を解析して行こう。
まず、「千葉と東京の境のあたりを、太平洋側から津波が流れ」であるが、「千葉と東京の境のあたり」は、地図上に黄緑の楕円を記した部分である。この当たりを津波が流れるらしい。
次に、「房総半島の付け根をまたいで東京湾から東京に侵入する」である。
「房総半島の付け根」がどこを指しているのか明確でないが、千葉沖での地震であり、また、その津波が「東京湾から東京に侵入する」とあることから、地図上の水色の矢印あたりが妥当であろう。おそらく、「房総半島の付け根」とは、房総半島がくびれた部分だと思われる。
そして、「この時、反対側の東京湾の入り口からも津波が入り」とあるのは、地図上に黄色の矢印で示した。
最後に、これら2つの津波が、「東京湾でV字の合流で津波が巨大化」するらしい。
単純に考えれば、2つの津波が合流してから、文章の最初に記述されていた、「千葉と東京の境のあたり」を津波が流れるような気がする。
しかし、文章が時系列に書かれているとするなら、1度、「千葉と東京の境のあたり」を津波が流れてから、再度、2方向から来た津波が合流し、強大津波となって襲うということだろうか?よく分からない。
さらに、教祖様は「房総半島の付け根」について、信者の方の質問に答えて次のように言っている。
《2011年4月1日ブログ コメント欄 23:40:10》
房総半島の付け根とは具体
。。。成田空港の在る方向です。 |
どうやら、成田空港のある所が付け根らしく、先の推論は誤りらしい。
そして、この新たな情報から、「房総半島の付け根をまたいで東京湾から東京に侵入する」津波は、次の2つのパターンが考えられる。
@.茨城沖から成田空港あたりを超えて、東京湾に流れ込む
A.千葉沖から成田空港あたりを超えて、関東平野に流れ込む
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ただし、この双方について、次の難点がある。
@.震源が「千葉沖」ではなく、「茨城沖」になってしまう。また、東京湾の入り口から侵入した津波と「V字の合流」するとは言い難く、かなり力が相殺されるのではないかと思われる。
A.「東京湾」ではなく「関東平野」に流れ込むことになる。
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どうも、先の「水戸(みと:水の戸びら)の因縁があ」るという発言も合わせれば、どうやら、震源が「千葉沖」というのは誤りで、「茨城沖」というのが正しく、教祖様が意図しているのは@の方ではないかと思われる。
教祖様、こういう情報は、正確に伝えるようにして下さいヨ。。。
さて、上記図の青色の矢印に着目したまま、下図を見て欲しい。
これは、上記図に、海抜が20mになった場合の海の領域(紺色の部分)を重ねたものである。
(※正確な海抜20mの地図は、http://flood.firetree.net/?ll=35.7643,140.2762&z=7&m=20を参照)
分かるだろうか、青色の矢印で示した津波は、先の@、Aのどちらのパターンでも、、海抜20m以上の場所を乗り越え、東京湾(もしくは関東平野)に到達し、しかも、その時にまだ勢いを落とすことなく、さらに東京に襲いかかるのである(※あくまで教祖様の「想像の防災シュミレーション」によれば)。
つまり、教祖様は、海抜20m以上のところを安全圏としているようだが、こと、茨城や千葉に限っては、そんなものは全く当てにはならない、それを確実に上回る大津波が襲ってくることになるのである。海辺近辺に住んでいる人は、4階建てどころか、5階建てのビルに逃げ込んでも、まずアウトであろう。
教祖様、、、、、 アンタの「想像の防災シュミレーション」とやらが、実際に起きても大丈夫なように、対応策を指示すべきじゃないんですかね。。。
きっと、「ウチは、海抜20m以上の所に住んでいるから、津波の心配はない」なんて、思ってる信者たちがかなりいますヨ。
あ〜あ、教祖様の言う通りにしても、死ぬ人がいっぱい出ちゃいそうだナ。。。。。
---------------------- 2011.4.21 以下追加----------------------------
<補足>
上記の教祖様の「想像の防災シュミレーション」について、以下の通り、情報が追加された。
《2011年4月15日ブログ本文》
私の想像シミュレーションでは、旭市の隣の銚子市の利根川の海岸入江と国道356号線から大津波が侵入したと仮定しますと、都心内部まで利根川を遡って流入するという想像をしていました。標高0m〜低地帯が首都まで続きます。
銚子の鹿島灘とは、間口が広く大きく開いていますので、津波を寄せ集めて集中させる地形だと感じます。
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「利根川の海岸入江と国道356号線から大津波が侵入」、「都心内部まで利根川を遡って流入」とあるのを見ると、どうやら、教祖様が想定していた大津波の経路は以下のものが正解だったらしい。(青色の矢印)
東京湾に流れ込まねーし。
成田空港、関係ねーし。
つうか、なんだよ、「旭市の隣の銚子市の利根川」って。旭市を基準に持ってくる必要があるのか?? 「利根川」だけで十分だろ。
---------------------- 2011.4.21 以上追加----------------------------
2011.4.6 新規
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