「長野県北部地震を当てた!」にツッコミ! |
信者の方のブログで、教祖様が2011年3月12日に発生した長野県北部地震を的中させたと記載しているものを見かけた。
このような情報が世間に広まり、一人歩きを始める前にツッコミを入れておきたい。
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●詳細&ツッコミ |
教祖様が当てたとされる、長野県北部の地震の詳細な情報は、次の通りである。
2011年3月12日午前3時59分、信越地方で強い地震があり、長野県栄村で震度6強、野沢温泉村で震度5弱、長野市豊野町などで震度4を観測。
震源は新潟県中越で、地震の規模はマグニチュード6.7。
さらに同4時32分、同5時42分にも栄村を震度6弱の揺れが襲い、計10人がけがをした。
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なお、この地震は、2011年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震で、日本中が騒然としている中、発生したものである。
そして、東北地方太平洋沖地震の発生後に教祖様が予言し、的中したとされる内容は以下の通り。
《2011年3月11日ブログ コメント欄》
とりあえず、首2枚に緩和 (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-11 16:59:50
日本海側は、内地震源への注意です。
※色をつけたのは管理人(以下同様)
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えらく広範囲な予言である。
単に、「日本海側」としか記載されていないから、北海道から九州まで当てはまる。
まあ、「内地震源」としているところは、少しは評価していいかも知れない。
他にも、教祖様の地震関連のコメントを拾ってみよう。
《2011年3月12日ブログ コメント欄》
注意報50% (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-12 11:47:20
気温上昇の温度差が出始めてますので、関東圏は注意しましょう。
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翌日には、関東圏に注意報発令。50%の確率らしい。
しかし、いったい、何が50%なのか全く分からない。関東圏を震源とした地震のことだろうか。
仮にそうだとしても、どの程度の地震が起きる注意報かも不明。震度3の地震でも当たったことになるのか??
なお、教祖様は、気温上昇を地震発生の要因にしているようだが、それについてのツッコミは、記事「『地震の予兆』にツッコミ!」を参照。
《2011年3月12日ブログ コメント欄》
Unknown (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-12 12:04:09
空 (510ma)
2011-03-12 12:01:17
東京のやや東です。
太陽の回りに虹が出ました。
雲も赤みをおびています。
。。。危険な兆候です。
地磁気の上昇中です。
(※管理人注:ピンク色の箇所は、信者のコメントを教祖様が引用したもの)
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信者からの空の異常(?)報告を受け、関東圏の危険性を、さらにあおる教祖様。
《2011年3月12日ブログ コメント欄》
注意報 (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-12 13:04:13
東海・近畿圏の地磁気が上がり始めています。 |
新たに、東海・近畿圏にも注意報発令。
《2011年3月12日ブログ コメント欄》
九州も注意 (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-12 21:42:36
九州方面も、地磁気の上昇を感じます。
九州全域から、太平洋を関東に向かう方面は注意しましょう。
まだまだ日本は、大丈夫です。
ただ、日本に起こることは世界に転写します。
今の内に環境を温存して置きましょう。
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九州にも注意報発令。
さらに、次の13日には、
《2011年3月13日ブログ コメント欄》
気温差が出てます。地震注意報60% (伊勢白山道リーマン “実名表記はボカしてね”)
2011-03-13 09:10:08
今日は全国的に気温差が発生しそうです。
すでに地磁気が高いので、注意です。
特に太平洋側です。東海・近畿圏も油断しないように。
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太平洋側に注意報発令(60%)。合わせて、東海・近畿圏も。
結局、最初に引用した「日本海側の内地震源」も合わせれば、日本のほぼ全域に注意報を発令する教祖様。。。
ま、そりゃ、どれか当たってもおかしくないわな。
さて、皆さん、このような地震注意報が発令されて、いったい誰が何の得をするのか、一度、考えてみて欲しい。
どれも、中途半端な内容で、結局、日本のほぼ全域が対象。
こんな内容では、どれくらいの規模の地震か全く分からないので、対象地域に住んでいる人も安全な場所に逃げるわけにも行かない。せいぜい、いつ地震が起きてもいいように、準備をしておけるだけである。
ならば、以下のような注意喚起を一度すれば、事足りるであろう。
東北地方太平洋沖地震が起きましたが、引き続き、他の地域でも地震が発生する可能性があります。
今回の震源地から離れているからと言って安心せずに、いつ地震が発生しても良いように準備をしておきましょう。
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結局のところ、注意報のどれかが当たって、一番得をするのは教祖様自身なのである。
注意報が当たったということで、信者たちのさらなる信頼を得ることができるであろうし、さらに、喜んだ信者たちがその話を広め、新たな信者を獲得することにつながるであろう。
また、そもそも論として、教祖様が本当に、地磁気を感じ取って地震注意報を出すことができるのなら、東北地方太平洋沖地震が発生する前にこそ発令すべきであったろう。
何故、この、甚大な被害を出した地震については、注意報を発令しなかったのだ?
この地震にこそ、注意報・警報の発令が必要であったであろうに。
まさか、地震発生後にこれだけ地震注意報を発信しながら、「人々にいらぬ混乱を起こさせないためです」なんてことは言うまい。
なお、教祖様は、東北地方太平洋沖地震が発生した後、「日本人の不要な心配の思いの磁気が、2次災害を引き起こし、過大な災難を新たに創造することを、神示は懸念していました」(2011.3.11ブログ本文)と言っている。
不安を煽っているのはアンタだ、アンタ!
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