「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その3)・・・越智啓子さま
※当記事は(その1)(その2)からの続き


 当記事では、越智啓子様が、アセンションが始まる、もしくはアセンションすると具体的にどのようなことが起きると主張しているのか見てみよう。

 越智啓子様は当初、「2011年10月28日」アセンションと共に、
「即時、もしくは、そう時間を置くことなく、人間も含めた地球が5次元に移行する」と考えていたと思われる。

 (その2)で引用した、「2011年10月28日」に発信したメルマガには次にような記載があるからである。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.135
 今日から5次元の世界を楽しみましょう
 
すこしずつ5次元の地球にも慣れてくると思います

(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 もちろん、地球も人類も5次元に次元上昇することなどなく、「5次元の地球に慣れ」る必要もなかった。

 それで、
「アセンションなど、ただのガセ」ということに気付けばいいのだが、そうはならないのが越智啓子様である。

 なんと、
「アセンションは起きている!始まっている!」という前提を一切崩すことなく、自分の身の回りに起きた、少し珍しいこと、少し不思議なことをアセンションと結び付け始める

 そうして、
後付けで都合良く解釈して「アセンションではこういうことが起きるんだ!」と勝手に納得し始めるのである。

 まずは分かり易い事例から見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.109-110
 5次元の世界に足を入れると、どんどん身体が透明になって若返ってきます。とうとう私も写真に右腕だけが透明に写って、後ろの世界が透けて見える不思議な写真が撮れました。それだけでなく、白い翼の輪郭まで写ってしまったという、おまけつきの写真が撮れたのです。まさに、「天使の翼も写るんです!」。
 どう? もう苦笑するしかないっしょ?

 身体の一部が透けて見える写真が1回撮れたら、それが「5次元の世界に足を入れ」た結果だと考えて、
「私、『どんどん身体が透明になって』来てる!」とか思っちゃう。

 
すごいよね。 ツッコミどころ満載だよね。
○自分の身体が透明になっていないことなど、鏡を見ればすぐに分かるはず。

仮に、アセンションしている自分自身では透明に見えないのだとしても、他人から「透明になっている」と指摘されることもないのだから分かるはず。

○仮にそれが写真にしか写らない現象ならば、以降、越智啓子様の写真は必ず身体が透けているはず
 そもそも、「身体の一部が透ける」など心霊写真として昔からいくらでもあったはずである。そんな写真が撮れた人たちは皆アセンションしていたと言うのだろうか?

 
少し考えれば、上記のような結論が誤りであることが簡単に分かるはずなのであるが、それが分からずに本にまで記載してしまうのが越智啓子様なのである。

 ちなみに、「身体の一部が透ける」写真は、シャッターが開いている間に身体の一部を動かした場合に撮れるもので、当然、アセンションの結果でも「不思議な写真」でもない。詳細については、以下のリンク先で解説されているので、興味ある方はどうぞ。
【参考】
○『心霊写真の解明と再現(体が透ける)』 (HP「ASIOS」)

 続いて別の事例を。越智啓子様、アセンションすると
時間の密度が変化すると考えているようである。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.190-191
 アセンションすると、確実に時間の密度が変化して濃くなってきます。インディアンはこれを「聖なる時間」と表現します。
 「聖なる時間」がふえてくると、いままでできなかったことが簡単にできるようになります。仕事の効率も3倍から4倍くらいに上がってきます。つまり、
それまで1時間くらいかかったものが、15分くらいでできてしまうのです。時間に関してのいままでの思い込みを変えるチャンスです。
 どんどんアセンションすると、仕事の量も従来の3分の1から4分の1に感じられるようになってきます。その分、やりたかったことが、たくさんできるようになります。
 私自身も、この本を書いていて実感しています。いろいろなことが、効率よく、どんどんこなせてとても楽しくなりました。本を読むのも書くのも速くなってきています。
ルンルンしてくると、さらにスピードアップしてきます。時間変容は、アセンションするとすぐに感じられるうれしい特徴です。
 越智啓子様によると、「アセンションすると、確実に時間の密度が変化して濃くなって」くるらしく、「それまで1時間くらいかかったものが、15分くらいでできてしまう」らしい。

 はあ、そうですか。

 それって単に、
「作業に慣れて、速くなったから」とか、「気分が乗ってるから」とかいう話じゃないでしょうかねぇ。。。

 越智啓子様自身、「ルンルンしてくると、さらにスピードアップしてきます」とか言ってますし。

 あと、本の執筆に関する可能性としては、
「それまで十分考えて書いていたのが、安易な思い付きのみで書くようになった」とかもあるかもですね。

 
「写真に身体の一部が透けて写った。アセンションして身体が透明になったからだ!」という内容のことを平気で書ける人は、そりゃ、文章書くのも速いですよ。考えなしに書いてますもん。


 越智啓子様は他にも
「時間の密度の変化」の事例を記載してくれてるので、続きを見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.191-192 ※上記からの続き
 もうすでに時間変容は起きています。ヒーリングセミナーでも、朝から盛りだくさんの話をしているのに、午後になると時間が経たない不思議な感覚になって、気がつくと1時間も速いペースで終わったりします
 いままで
ヒーリングの実習は2組で精一杯だったのに、3組やってもまだ時間が余って、たっぷり楽しいお話ができたりします。2倍の量の内容を伝えている実感があります。ありえない密度の濃さにびっくりです。
 最近はアセンションに向けて、マンダラワーク(マンダラ塗り絵、瞑想、自分の曼荼羅を描く)という濃い深いワークをしています。出雲で
最大数160人のマンダラワークをやったとき、1人ずつヒーリングをしながら魂さんからのメッセージを伝える瞑想の時間が、いつもは予定の時間が伸びてしまうのに、15分も速く25分でできたという奇跡がありました。マンダラ自体が宇宙図なので、宇宙につながることで時間変容が起きたのでしょう!
 ここで挙げられている事例は次の三つ。
○午前・午後に渡るヒーリングセミナーが1時間も速く終わった。
○ヒーリングの実習が今まで2組が精一杯だったに、3組やってもまだ時間が余るようになった。
○マンダラワークをしたら、ヒーリングしながら魂のメッセージを伝える瞑想時間が、今まで40分かかったのが25分で出来た。
 はい、ダウト。

 セミナーとか実習は、越智啓子様以外に人がいるんでしょ。おそらく大多数であろう、アセンションしていないセミナー参加者の時間まで速くなるのはおかしいです。

 本当に越智啓子様に時間変容が起きているのなら、アセンションしていないセミナー参加者からは
「ビデオの早送り」みたいに見えるはずですよ。

 もし、
「周りの人も巻き込んで時間変容できる!」と考えて納得できないのなら、アセンションしていない人と2人で徒歩12分のところへ歩いて行ってみて下さい。

 本当に時間を変容させて「1時間くらいかかったものが、15分くらいでできてしまう」のなら、2人とも
4分の1の3分で着けるはずです。

 まあ、やるだけ無駄ですけどね。


 以上、
まず間違いなく、「慣れ」「集中力が上がった」「気分が乗ってた」等という程度の話である。

 そして、そのような要素を排除した、例えば、
「分速○mで△m離れた場所へ移動」という、掛かる時間が明確な状況では、越智啓子様は絶対に時間の密度を変化させることが出来ないであろう。

 普通なら、
「慣れて来て、ずいぶん手が速くなって来た!」
「今日は気分が乗って、かなり速く仕事を片付けることが出来た!」
などと考えて終わりのところを、
アセンションして時間を変容させることが出来るようになったからだわ!私、超すげー!奇跡が起きてる!」
と思ってしまうのが越智啓子様なのである。


 続いて(その4)でも、越智啓子様が、アセンションすることによって起きた、起きていると主張する内容を見て行きたい。



2016.09.06 新規

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この本が発売されて4年以上経ってるから、越智啓子様、さぞかしスケスケになってることだろうナ。