「東日本大震災を予言していた」にツッコミ!(その2) ・・・ ロン・バード様

 ※当記事は、(その1)からの続き。


 ロン・バード様はその著書の中で、東日本大震災を含めた震災が発生する原因について、素敵な説を披露してくれているので見て行きたい。

 なお、(その1)でも述べた通り、この書籍は、矢追純一氏とロン・バード様の対談をまとめたもので、その対談は、東日本大震災直後の2011年3月19日に行われたものである。
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.43
ロン ええ、今回のような震災は、未来から来たUFOが原因である場合もあるのではないでしょうか。また、外で急に熱い風を感じて、次の瞬間にはもうそれを感じなくなるということがあると思います。こういった経験も、もしかしたら見えないUFOのせいかもしれません。私たちにはまったくわからないし、証明はできないけれども、もしかしたらこの一連の原発の問題は、未来から来た船に原料を供給しているために生じたのかもしれません


(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)。
「ロン」とは、ロン・バード様のこと。また、今回のような震災とは、東日本大震災のこと。
 東日本大震災について、「未来から来たUFOが原因である場合もあるのではないでしょうか」とトンデモ仮説を述べるロン・バード様。

 そして、当該大震災に伴う原発事故等に関して、「未来から来た船に原料を供給しているために生じたのかもしれません」と、さらにワケの分からない推測である。

 何を言ってるんだ、アンタは・・・

 いったい、原発事故の何がどうなったら、「未来から来た船に原料を供給」することになるのやら。てか、こんな推測述べてないで、御自慢のサイキックとやらで調べたら、すぐに真偽が分かるだろうに。


 また、UFOと震災関連については他にも、次のような発言がある。
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.123
矢追 地球ですか? ここにいまもエイリアンが住んでいるということですか?

ロン
 いいえ、違います。過去に混血したのです。政府はそのことを公言していません。これから、かつて地球に来たことのあるエイリアンたちが戻って来ると思いますので、もっと何らかのサインが見つかるかもしれませんね。
いま起こっている津波や震災は、エイリアンたちが地球の大気中に入って来るときに起こったものです。矢追さんは、そういうふうに思いませんでしたか?

矢追 わかりません。いろいろな災害に、宇宙人が関係していることは確かだとは思います。ただ、それが意図的に起こしているものなのかどうか。
彼らが地球に来るにあたって、二次的にそういう災害が起きているとロンさんは言っているみたいなんだけど、それについては意味がわからないです

ロン 私もあなたと同じことを言っているのです。
意図的にではなく、関係していると
 「いま起こっている津波や震災は、エイリアンたちが地球の大気中に入って来るときに起こったものです」と今度は、推量ではなく断定。ロン・バード様のサイキックを使用した結果だろうか。

 そして、ロン・バード様によると、どうやら、宇宙人が地球の大気圏に入ると、「意図的にではなく」、津波や震災が発生するらしい。

 もし、それが本当なら、迷惑千万な話である。

 しかし、UFOを作って宇宙旅行が出来る技術があれば、そのような災害を起こすことなく地球の大気圏内に入れるようにするなど簡単そうな気がするが、そうではないのだろうか。

 また、彼らが故郷の惑星に帰った時も、自分たちの星で同じように災害を引き起こしているのだろうか。

 何を言っているのかよく分からないのだが、
矢追純一氏にまで「それについては意味がわからないです」と言われる始末。

 私も意味が分からない(笑)。


 続いて、他の似たような災害関連の発言も見てみよう。
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.124-125
ロン 人間をスピリチュアリズムと地球の平和へと回帰させるためのエイリアンによる介入が始まったのです。これは破壊ではなく、地球人を目覚めさせるための大きな動きであり、エイリアンが地球への介入にまで踏み込んだということです。震災などの変動は日本だけではなく、世界のほかの場所でも起きています
 どうやら、ロン・バード様によると、「人間をスピリチュアリズムと地球の平和へと回帰させるためのエイリアンによる介入が始まった」らしい。こちらも断定である。

 そして、「震災などの変動は日本だけではなく、世界のほかの場所でも起きています」という発言から判断するに、エイリアンは、震災等を起こすことによって、「地球人を目覚めさせ」ようとしているらしい。

 さっきは、エイリアンが震災や津波と「意図的にではなく、関係している」と言っていたクセに、今度は、「地球人を目覚めさせ」ようとして、震災を起こしていると言い出した。

 しかも、最初に引用した文章でロン・バード様は、東日本大震災について「未来から来たUFOが原因である場合もあるのではないでしょうか」と述べていた。

 「未来から来たUFO」「エイリアン(のUFO)に変わり、また、「意図的にではなく」と言っていたのが「地球人を目覚めさせるため」に変わっている。

 大丈夫か、ロン・バード様は・・・!?


 また、他にも次のような発言も。
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.133
ロン 理解できませんね。それを理解しようとした人たちは、一般の人々から、「クレイジーだ」と言われてしまうのです。科学者は自分たちの作った物差しに当てはまらないことは「現実にありえない」と決め付けますが、実際には、超常現象を体験したり、エイリアンやUFOのようなものに遭遇したりする人がたくさんいますよね。もしかしたら、東日本大震災で起きた津波も、UFOが海の真ん中に着陸したことによる振動で起こったのかもしれません。UFOの振動は、すべて時間やスペースを変えることになりますので。
 今度は、「もしかしたら、東日本大震災で起きた津波も、UFOが海の真ん中に着陸したことによる振動で起こったのかもしれません」と言い出した。

 先に引用した箇所では、
「UFOが大気圏に入る時に津波が起きる」という旨の発言をしていたのに、今度は、「UFOが海の真ん中に着陸した」時に起きるかもって。。。


 さらに、
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.245
ロン たとえばUFOが、実は海の底で長期にわたって眠っていて、何らかの形で目覚めたということはありえるでしょうか? もしかしたら、地層のずっと下のほうに何千年も眠っていたUFOが、いま目覚めて、故郷の星に帰ろうとして出てきたときに、地震が起きてしまったということはないですか?
 「地層のずっと下のほうに何千年も眠っていたUFOが、いま目覚めて、故郷の星に帰ろうとして出てきたときに、地震が起きてしまった」という推測について質問し出した。

 「UFOが大気圏に入る時」から始まり、次に、「UFOが海の真ん中に着陸した」時、そして、
「地層の下のほうに眠っていたUFOが帰ろうとして出てきた時」である。

 なんやねん、「地層のずっと下のほうに何千年も眠っていたUFO」って。




 以上、ロン・バード様が、安易な思い付きで語っているダケなのが、ありありと見て取れるのではないだろうか。

 素人レベル以前の子供じみた発想な上に、言ってる内容に統一性がない。

 しかも、ある時は、断定的に語って自信満々かと思えば、別の時には、単なる推測であったり、あまつさえ、対談相手に可能性のアリナシを尋ねたりする自信のなさである。

 すごいサイキックの持ち主であるのだから、いい加減な推測を述べるより前に、その御自慢のサイキックで確認して、真実のみを伝えてくれりゃいいのにな。

 てか、そんな力の持ち主から、「こういうケースはありえるでしょうか?」なんて聞かれても困るよな。

 例えるなら、「日本史の専門家」という触れ込みの人に、関ヶ原の戦いについて質問しようとしたら、その人から「関ヶ原の戦いって、誰と誰が闘ったんでしたっけ?」と尋ねられたようなもんである。

 そういうレベルのやりとりが、上記に引用したロン・バード様と矢追純一氏の対談なのである。


 ちなみに、矢追純一氏の言葉であるが、本書では、ロン・バード様の能力について次のように説明がなされている。
『「今、いちばん大切な本です」2012年以後・・・』(矢追純一 ロン・バード/ナチュラルスピリット/2012.11) P.171
 ロン・バード氏の持つ霊能力は直接他者の魂と交信、会話し、そこに隠された真実を探り出す。個々の人間の魂だけでなく、物や事象、宇宙や死者の魂とも交信し会話する。それは、単なるインスピレーションや予言ではない。氏独自の優れた能力なのだ。
 これまで見て来た彼の発言を見ていると、とてもじゃないが、そんな能力を持った人間には見えない。

 むしろ、「この人、大丈夫だろうか?」と心配になってくる。



2013.08.13新規

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ダメだ、この人。。。