「やりすぎ都市伝説のスピリチュアル鑑定」にツッコミ!(その2)・・・CHIEさま

 (その1)では、「スピリチュアル女子大生」のCHIE様による平愛梨さんの鑑定を見て来たが、続いて、的場浩司さんの鑑定を見て行きたい。

 以下は、放送された実際のやりとりを文章に起こしたものである。
的場浩司さん : えーとね。まあ、オーラの色ていうのを知りたいなって言うのと、

CHIE様 : ああ、ああ。

的場浩司さん : あとね、実は去年、一昨年って、周りは全然そんなことないって言ってたんだけど、自分的に、ちょっと仕事で、なんか失敗が多かったなって思ってたの。

CHIE様 : うん。

的場浩司さん : 自分的に失敗したって、なるべく思いたくないの。

CHIE様 : うんうん。

的場浩司さん : だから、まあ、どんな感じなのかって言う。

(CHIE様、霊視をしている様子)

CHIE様 : はい。まず、あ、
オーラの色。は、ほんっとすっごいんですよ。色が。ほんと珍しい金色と紫色なんですよ。組合せもすごい珍しいし。金色ってなんかその、すごい精神性が高い人に現れる色で、紫色って言うのは、すごい情とかやさしいっていう人に現れる色なんですよ。ほんとに珍しいもの多くて。

で、オーラの色、気になって見てたら、ちょっとここ、なんだろ。えと。
頭の神経のところ、あの、首から来る神経のところだけ、ちょっと色が悪いから気を付けた方がいいかも知れない。

的場浩司さん : どう気をつけるの?

CHIE様 : なんか、あの、ちょっと、なんか、その、あんま、疲れ過ぎかなんか分からないけど、ちょっと、
私も医者じゃないから分からないけど、なんか、ちょっと、この辺が黒いから、いたわってあげたりとか、なんか・・・

的場浩司さん : すごいね。

千原ジュニアさん : なんかあるんすか、思い当たる節が?

的場浩司さん : 首はね。昔単車でひっくり返った時に、ちょっと骨がずれてるんですよ。

千原ジュニアさん : じゃあ、もってはるんですね。へぇ。

的場浩司さん : ちょっと疲れると、首がちょっとこう・・・

千原ジュニアさん :それが、じゃあ、出てるんじゃないすか。

CHIE様 : で、あと、
仕事に関しては・・・7月からすっごい良くなりますよ。だから、自分のその、今までの葛藤とかが全部晴れるような出来事が。

的場浩司さん : まじか!?

CHIE様 : はい。

千原ジュニアさん : 7月なら、役者さんなら予定が入ってらっしゃるんじゃないすか?

的場浩司さん : 入ってます。

千原ジュニアさん :7月?

的場浩司さん : はい。

千原ジュニアさん :入ってるんですか?大きいのが?

的場浩司さん : はい。

千原ジュニアさん : 映画なんすか?

的場浩司さん : 舞台です。

千原ジュニアさん : 舞台!?

CHIE様 : それを機になんか。

的場浩司さん : あんた、いい人だねぇ。

千原ジュニアさん : だからねぇ。首、気ぃつけながら舞台やったら最高ですよ。

CHIE様 : それ。(
的場さんの左手首の数珠を指さして

的場浩司さん : これ?

CHIE様 : すごいですね。

的場浩司さん : すごい?

CHIE様 : はい

的場浩司さん : ほんと?

CHIE様 : うん。これ、あれ、
お祈りしてあって、あの、京都のやつですよね

的場浩司さん : なんで分かんのさ〜!?

CHIE様 : 
神社さんのやつなんで。

千原ジュニアさん : 京都のやつ?

CHIE様 : はい

千原ジュニアさん : お祈りしてある京都のやつ?

CHIE様 : はい

東野幸治さん : それ、何で、京都のやつって分かったの?

CHIE様 : なんか、あの、

的場浩司さん : そう、それがすごいねぇ。

CHIE様 : なんか、景色が視えて来て・・・

的場浩司さん : これはもう、京都の友人が僕の為の念を入れて来てくれて。

CHIE様 : 感覚だけなんですよねぇ。

的場浩司さん : それでもらったから。その友人の気持ちも入っているじゃないですか。だからいただいてから。その友人のこと好きなんで、で、ずっとしてるんですよ。

CHIE様 : 
他のやつもありますよね。お家に、もらったやつで。石とか

的場浩司さん : あるよ。

千原ジュニアさん : 今、リビングに入られました。
(スタジオ・笑)

CHIE様 : なんか、すごい、いいやつだから大切にして下さい。
 まず、ここで、CHIE様が霊視した内容の内、「当たったか否か不明な項目」と「当たった項目」、そして、「外れたっぽい項目」をまとめてみた。
<当たったか否か不明な項目>
@.オーラの色は、金色と紫色。
A.仕事に関しては、7月からすごく良くなる。
<当たった項目>
B.首のあたりのオーラの色が、ちょっと悪い。
C.数珠が、お祈りしてあって、京都のもの。
D.家に、もらったもので石とかある。
<外れたっぽい項目>
E.数珠は神社関連。
 では、<当たったか否か不明な項目>から順に見ていこう。


@.オーラの色は、金色と紫色。

 これは、(その1)でも述べた通り検証不能で、どうとでも言えるものなのでスルー。


A.仕事に関しては、7月からすごく良くなる。

 7月からすごく良くなるか否かは現時点(2013.5)では不明である。

 ただ、的場さん自身、7月から舞台の予定があると述べているように、下記の通り、黒木メイサさん主演の舞台があることが2013年3月に発表になっている。
65スポニチ「メイサ、ママ初舞台!『巴御前 女武者伝説』殺陣魅せる 」 (2013.3.23)
 女優の黒木メイサ(24)が第1子出産後初の舞台主演を8月に務めることが決まった。東京・明治座で上演される「巴御前 女武者伝説」(8月4〜25日)で、美貌の女武者、巴御前を演じるもので、早くも「稽古が待ち遠しいです」と張り切っている。  黒木が演じる巴御前は、平安末期の武将・木曽義仲(的場浩司)と一緒に育ち、抜群の武術の腕前の華麗な女性戦士。
 公演は8月4日〜25日だが、当然、それ以前から稽古が始まることになるので、CHIE様の「7月から」という発言は、この報道が念頭にあったのかも知れない。


 次に、<当たった項目>である。

B.首のあたりのオーラの色が、ちょっと悪い。

 的場浩二さんのブログを見てみると、以下の通り、首、肩関連の不調について記載された記事が散見される。 
ブログ「的場浩二」→「首が・・・(2013-01-19)」より
さてさて… このところ… 右の首と肩が痛く… 一昨日、目を覚まし…フトンから起き上がり歩き出した時には… 瞬間、鈍痛が… 痛みに気をとられ…壁に激突…強かに頭を打ち…朝からうめき声を上げる羽目に陥りました…
この痛みは既に10日間ほど続き… 起床時がとにかく辛く…マッサージに行くと…その日は楽になるのですが…翌日には…再び痛みが… 何故 痛くなるのか… 自分なりの分析をしてみました。
考えられるのは…就寝時… ほぼ毎日、同じ方向を向いて寝ているから…
そして… 起床時… マクラに頭を乗せている事は皆無…
結論… 寝方が悪い… なので… 自分に合うマクラを買う事にしました。

 〜(中略)〜

皆さんは何かリラックス出来る物を使っていますか?
『これ、『首、肩にいいよ!』ってオススメがありましたら… 是非、教えてください!よろしくお願いいたします!
本当に痛いんです…
ブログ「的場浩二」→「咳が・・・(2013-01-28)」より
そして… もう1つの強敵が現れました…
花粉…だと思うのですが… 一週間ぐらい前から… ノドに痛みを感じて… 夜になると激しくセキ込み…止まらず… 寝ていても眼が覚めてしまいます…
まだ… スギ花粉じゃありませんよね?
一体… 俺は何の花粉に攻撃されているのか… このところ…
首肩の痛み…そこからの頭痛… 段ボールにぶつけて小指は腫れて… ついには花粉… 色んな攻撃にさらされています… なんだかなぁ…
この時期の花粉… なんだか分かりますか?
病院に行く時間がないので…何の花粉なのかさっぱり分かりません…
自分に『花粉には負けん!』と…暗示をかけて… 頑張ります!

皆さんは花粉大丈夫ですか? キツいですよね…
ブログ「的場浩二」→「サプライズ(2013-02-09)」より
報告ですが…首と肩の痛みは…お陰様でほぼ治った気がします!
ノドは相変わらず…痛みが変わりません
が… 花粉?アレルギー?困ったものです…
ブログ「的場浩二」→「御誘いです…(2013-02-24)」より
しかし… このところ… 1ヶ所治ると… 別の場所を傷める… 繰り返している気がします
喉… 首… 口… 目… 年齢かなぁ… いやいや… 死ぬまで青春です。
 これらの情報を事前に入手しておけば、霊視などできなくても、「B.首のあたりのオーラの色が、ちょっと悪い。」くらいのことは言えることになる。

 ちなみに、首のあたりのオーラの色が悪いから「気をつけた方がいい」と言われた的場浩二さんが、「どう気をつけるの?」ともっともな質問をしている。

 しかし、CHIE様の返答は、非常に歯切れが悪い。「私も医者じゃないから分からない」などと言い訳をし、結局、効果的な対処方法は提示してくれない。

 医者としてのアドバイスじゃなくて、霊能力者としてのアドバイスを求めてるんだろーに。

 本当に霊能力があるのなら、さらに霊視して、「○○を毎日やるようにすれば良い」とか、「△△という行為が首に負担をかけることになっているから、やめた方がいい」ぐらいのことは言って欲しいものである。


C.数珠が、お祈りしてあって、京都のもの。
D.家に、もらったもので石とかある。


 こちらについては、的場浩二さんが2006年にTV番組「オーラの泉」に出演した時のやりとりを見ていただきたい。(長いので、文字に色を付けた箇所のみで)
 
「オーラの泉(2006/05/03放送)」 ブログ「星が生まれて消えるまで」→「『オーラの泉』的場浩司さん(前)47回」より
※管理人注: 太・・・国分太一さん、的・・・的場浩二さん、美・・・美輪明宏さん、江・・・江原啓之さん


【龍を集める】

太「なぜか集めてしまうものが、“龍の模様の物”ですか」
的「ま、龍の柄だったり。ま、龍が彫ってあったりとか・・は集めてしまいますね。
  もう昔からほんとに龍が好きなんで。
  で、『なぜ僕はこんなに龍が好きなんだろう?』って思って探った時に。

  ま、これは、もう僕の中で完全な、後付けな理由なんですが。
  ま、東洋では、神、のような存在であったり。
  でも、西洋ではけっこう悪いイメージが龍にあったりして。で、そう考えた時に。
  何か『あ、人間に近いのかな』って僕は思ったんですよ、勝手に」
  

〔龍・・・東洋では水や農耕の神。西洋神話ではドラゴンは一般に暴力、悪の象徴〕

太「ほおー」
的「勝手に、それは僕は思ったんですけど」
太「二面性みたいなものですよね」
的「何か、だから。きっと人間て
  全ての人に好かれるって人は・・きっと万人に一人いるか、いないかなって思って。
  何か、『僕の思う人間に近いから、そういう物に興味を持ってるのかな?』って。
  漠然と、ですけど思いますね」
  話してる間、美輪様、江原さん、目を閉じて瞑想してるような表情。

太「
今日も何か持ってるんですか?龍は」
的「そうですね、あのー」
太「ちょっと見せてもらっていいですか?」
的「
数珠なんですけど
太「あっ、数珠」
的「ええ」

[龍の数珠]
スタッフのどなたかが的場さんに数珠を手渡し。
的「数珠が全部ー」太一くんに見せ。一珠一珠が彫った球形の龍になっているものがアップに。
太「ああ、あ。ほんとですね」
的「
これは、京都の数珠屋さんが、プレゼントしてくれたんですけど」※龍の文様の数珠。
美「ちょっと見せて、拝見させて、よろしい?」手を差し出し。
的「どうぞ」太一くんの両手経由で美輪様に。美輪様、数珠をまじまじと観察。
美「まあ〜、見事にまあ・・・ねえ」
太「これは、もう毎日、どこへ行くにも持って行ってるんですか?」
  江原さんも手渡してもらって、白いハンカチに乗せて観察。
的「そうですね、僕のカバンの中に入っている物なんで、常に持ち歩いてますね」

江「あ、でも作って頂いただけじゃなくて、
お祈り込めてますね、これ」にこっと。
的「あ、そうですか」
江「ちゃんと、お祈りしてもらってますね」
的「ありがとうございます」
太「ほおー」江原さん、じっと持ったまま数珠を見ている。

美「入っちゃったの」江原さんを流し見て。
江「ああ〜、そうですね」
美「うん」
太「入っちゃったって言うのは何ですか?」
美「いい、後で。うふうふ」
的「僕も今、ドキっとしたんですけど」
美「いや、的場さんの元来、後ろにいらっしゃる、龍神さんがいらっしゃるのね。
  その方が、もう一遍にスーッと」手を斜め下に動かし。

[的場家を霊視]
江「要するにパワーを分けてるって事ですね。珠をね・・・。
  それだけじゃなくて、
お家に・・・神棚ってわけじゃないけれども。
  そういうお札とか、そういうの祀ってますね

的「・・・はい。神棚ではないですけど。そのスペースは作ってます」にやっとして、笑顔で。
江「ね、祀ってますね。お札とか祀ってますね。そそういったね。
  それで、・・そういう様なものも、そうだけども。
  そういう、
確かに龍の木像というかね。そういうのも・・あるし。あと、
的「石」
江「置いてますね」
的「石も有ります」
江「これ、ご霊石でしょ?霊石。あの、いわゆる、何て言うの、パワーストーンみたいなやつね」
美「ああ、そうです、そうですね」
的「はい」
江「・・・・・」江原さん、 セットの的場さんの前側の横を見つめ。
太「すっごい、見てますね、今日は」江原さんを見て。スタッフ小笑い。
美「ふふ・・いや、こちらが、だってオープンのつもりでいらしてるから、視える」太一くん、頷き。

美「閉ざした人が来ると、視えないのよ」
的「は、は、は・・・」
江「でも・・、的場さん若いじゃないですか。けれでも、奥様もそうだけど。
  きちんと、こう何て言うんだろう?宗教っていうのは抜きにしてね、信仰深いお宅ですね」
的「・・そうですね。あのー、僕、宗教っていうのは、よくわからないんですが。
  (太一くんんから数珠を渡されて)ありがとうございます」
  話の間に江原さん、美輪様、太一くんと、ぐるっとリレーでして的場さんに数珠を返す。

的「ただ、その
神社とか、仏閣とかって昔から好きで」
江「いや、それだけじゃなくてね。・・私、ごめんなさい、いいですか?」
太「はい」

 ここでも的場浩二さんの数珠が話題になり、CHIE様が霊視した「京都」「お祈り」「石」というキーワードの全てが登場している。

 これヒドくね? ヒドいよね。

 よりによって、「オーラの泉」と丸カブリって・・・(苦笑)

 しかも、内容は、(CHIE様 < オーラの泉)である。


 また、CHIE様が霊視したと称するキーワードの登場させ方は、「オーラの泉」のやりとりと比べて見ても分かる通り、やはり唐突で自然さが感じられない

 例えば、「オーラの泉」の方では、「神棚」、「札」、「龍の木像」等というキーワードが順に提示され、的場さんの家の中を霊視している様子が演出された(?)上で「石」というキーワードが登場し、さらにその後、「石」を霊視して「霊石、パワーストーン」等といった詳細な情報が提示されている。

 一方、CHIE様の方は、何の前触れもなく、「他のやつもありますよね。お家に、もらったやつで。石とか」と主張し、突然、的場さんの家の中の石を霊視できたかのようになっている。

 そして、「お祈り」「京都」というキーワードについても同様で、CHIE様の方は、
これ、あれ、お祈りしてあって、あの、京都のやつですよね」とやはり、突然、答えが登場する。

 結局、これらの不自然さは、「CHIE様がその場で霊視しているのではなく、情報を事前に入手していたから」と考えれば、辻褄が合うと言えよう。(※キーワードを自然に登場させるくらい、少し経験を積めば、インチキ霊能者でも出来るようになるものであるが)



 最後に、<外れたっぽい項目>を見てみよう。

E.数珠は神社関連。

 数珠が神社関連というのは、的場浩二さんのリアクションがないこと、及び、「オーラの泉」では、「京都の数珠屋さんがプレゼントしてくれた」と言っているので、どうやら、外れていると思われる。

 ただ、注目したいのは、上記の「オーラの泉」でのやりとりの中で、的場浩二さんが「ただ、その神社とか、仏閣とかって昔から好きで」と発言し、やはり、「神社」というキーワードも登場していることである。

 結局、CHIE様が霊視したと称して、数珠関連で登場した全てのキーワードが、上記の「オーラの泉」の中に見て取れることになっている。

 CHIE様、アンタ、事前にネットで調べたダケだよね?

 調べた内容を、「霊視した」と称して語ってるダケだよね?





 以上、もう、胡散臭い限りのCHIE様の霊能力であるが、最後に(その3)にて、千原せいじさんのスピリチュアル鑑定も見ておきたい。



2013.5.7 新規

    精神世界
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「オーラの泉」との丸カブリは、さすがに偶然じゃないダロ・・・