初めてメールを送らせていただきます、鉄矢ともうします。どうぞよろしくお願いします。
サイトの方を拝見させていただきましたが、薄々感じていたことを明文化していただいたという、そんな感じがいたしました。
そこで、私自身の体験もお伝えしたく思い、こうしてメールを書いている次第です。
私が一時期ハマってしまったのは、主に自己啓発と引き寄せの法則でした。当時、自分の力量を越えた問題を抱えていた私は、藁にもすがる思いで沢山の自己啓発書を買っては読んでいたものです。
中には正しいことも書いてあるとは思うのですが、今思うと軽薄でおためごかしな美辞麗句の羅列というか、無責任な精神論の焼き直しばかりだったように思えます。
どれも似たり寄ったりな内容ですし、どこか宗教めいて不気味な感じすらしました。
辞める原因となったのは、あまりにも自分の状況と解離した内容を見たことと、それゆえにノウハウを実践するたび無駄な空回りをする羽目になっていたからです。自己啓発に熱をあげるほど、私の状況は悪くなっていくのでした。
そこに気づいて以来、私はすべての啓発書を引き裂いて捨てました。今は啓発書の類いは読んでいません。
むしろ、それらしき文章を見かけると目眩がするか、字面を追うことを無意識に止めてしまうくらいです。
引き寄せの法則については、そこまで深入りしませんでした。やはり前例が強烈だったこともあり、直感的におかしいと思ったのですね。起きることはすべて自分が引き寄せている。その前提に立つと、日常の些細なことにまで神経質になりそうですね。
実際、ザ・シークレットに登場した自称賢人の一人に、かなりおかしな人が混じっていました。かつてホームレスだったそうですが、彼の著書(内容も相当おかしい)を読むと、かなり病んだ性格なのではないかと思わされます。
子羊通信さんやカレイドスコープさんといったブログでも、サタンがらみのものだとか、フリーメーソンが作ったものだとか、怪しげなことが書かれておりました。
私は引き寄せの法則について、それらを立証する根拠を持ちません。内容が嘘なのか、噂がただの噂に過ぎないのか、私にはわかりません。そして、私がそれらの妥当性や公正さを立証する義務も持ち合わせていません。
だから、関わるのを辞めたのです。
やはり、バランスが大切なのだと思いました。自身の経験から身につまされたものですが、くらじさんのサイトを見て、紹介なされていた「考える」ことについて書かれた本を読むことで、改めてそう思いました。がむしゃらなポジティブ主義でも、原因を自分にばかり帰属させても、絶対に上手くいく保証なんてありません。そう考えると、感謝のときには感謝を、怨嗟のときには怨嗟を、というお考えに深く頷けます。
私の体験がもしお役に立てるようでしたら、どうぞサイトの方に掲載してください。返信の方、お待ちしております。では、この度はこれにて失礼いたします。
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