知的好奇心のススメ(その1)

1.知的好奇心


 「好奇心」とは、「珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心」のことである(※参考:GOO辞書「好奇心」)。

 この「好奇心」は、誰でも持っているものである。知らないことを知ることの出来る場面ではワクワクするものであるし、知った後は基本的に嬉しいものである。(※恋人の浮気等、知った後で
「知らなければ良かった!」と後悔するようなケースもあるが)

 当記事ではこの「好奇心」「知的」をつけ、知識や教養を深める知的な好奇心を強調する為に「知的好奇心」とした。

 そして、この「知的好奇心」を眠らせておくことなく、呼び起こして知識を深め、自ら自身を、そして、自らの人生を豊かにしてもらうことを目的として当記事を記述するものである。

 知識は、物事を考えたり、判断する上で材料となる基本的なものである。
 もし、前提となる知識を持っていなかったり、誤った知識を持っていたりすれば、誤った判断を下してしまうことになるだろう。

 さらに言えば、知識を身に付けて知性を向上させることは、自身の人格向上にも必須のものである。

 志は立派でも、その志の向かう方向や手段が誤っていれば、他人や社会に害をなす存在にしかなれない。
 その方向や手段が誤っていないかを判断するのも、やはり知識が重要な役割を果たすことになる。

 また、当HPの趣旨から言えば、知識を深めて知性を磨くことは、インチキ霊能者やトンデモ本の内容に容易に騙されない自分を作り上げることに寄与することにもなるだろう。

 各ツッコミ記事をご覧頂いても分かるように、一般向けの入門書レベルの知識で簡単にウソだと分かる場合も多いからである。


 なお、「知的好奇心」を満たす手段は、他人との会話、博物館や歴史的場所への訪問、TV、インターネット等、様々であるが、当記事では「読書」を主たるテーマとした。

 その理由としては、「読書」には次のような特色があり、知識を広げ、深める上で最も有用なツールだと考えるからである。
○好きなテーマを自分で選べる
○時間的拘束、お金の出費は比較的少なくて済み、場所や機材による制約も少ない
○ネットより信頼性が高い
 言ってしまえば、当記事の趣旨は「本を読みましょう」なのである。



2.読書をしないのはもったいない

 私は、読書をしない人は非常にもったいない人生を歩んでいると思う。

 あらゆる分野につき、それぞれを専門的に調べ、考察している人たちがいて、その成果が書籍と言う形で出版されている。しかも、素人向けに分かり易く解説している本も多い。

 自分の意志次第で、知りたいものは知ることが出来るし、分からないことを分かるようになれるのである。
 知らないままで、分からないままでいることの、何ともったいないことか。

 また、かつていた、イエス、仏陀、孔子、老子、プラトン等の偉人・賢人たちには直接会って話を聞くことは不可能である。しかし、彼らが考え、出した答えは、今でも書籍を通して知ることが可能である。

 考えてみれば、これはすごいことである。

 死んだ後、何千年も影響を与え続けるような思想に、直接触れることが出来るのである。どうして、その思想を知らないまま生を終えるような、もったいないことが出来るであろうか。


 
「活字が苦手だ」とか、「私はあまり賢くないから」とか、「今さら、読書を始めても・・・」などという理由で、自らの「知的好奇心」を封じ込め、読書から遠ざかってはいけない。

 誰でも最初は赤ちゃんで、文字すら知らないゼロからのスタートである。世の中には知識豊富でかなり先に進んでいる人もいるが、やはりその人も最初は文字すら読めなかったのだ。

 平均的な大人と比べて、知性の面で引け目を感じているとしたら、なおさら読書をして知性を磨けばいい。

 別に高度な専門書を読めと言っているわけではない。自分に合ったところから、極端な話、自分の学力が小学生の頃に止まっていると言うのなら、その小学生レベルの読書から始めればいいのである。

 誰でも一足飛びに、学者が読むような専門書を読めるようになったわけではない。自分のレベルに合ったものから始め、自分のペースで徐々にレベルを上げて行けばよいだけの話である。

 そうすれば、大学までは勉強し、その後、読書をしていない人には、いずれ、追い付き、追い越せることになるだろう。もし、読書をしないのなら、死ぬまでその差は埋まらないままである。


 また、
「時間がないから」というのも良く聞く言い訳であるが、通勤時間、トイレの時間、寝る前等、見つけようと思えば、いくらでも見つけることは可能である。要は、読もうという意志があるかないかである。


 読書をしない為の言い訳を探すより、読書を始める為の理由を探すようにしよう。

 言い訳をしたり、諦めている限り、あなたは今のまま、何も変わることはないのだから。




 ※(その2)の「3.知的好奇心の喚起」に続く。



2016.01.05新規

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