『大世見者 松原照子(ムー 2017年1月号)』にツッコミ!(その1) |
書 名 |
『ムー 2017年1月号』
<総力特集> 大世見者 松原照子
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出版社 |
学研プラス |
価 格 |
870円(税別) |
出版年月 |
2016年12月 |
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●本書概要 |
『ムー』の総力特集に、遂に松原照子様登場!
どうやら、松原様はトランプ大統領誕生を予言していたらしい!
さらに、「不思議な世界」から松原様に情報を与えて来た「ブルーグレーのおばちゃま」の正体も判明!
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●詳細&ツッコミ |
『ムー』では以前から「松原照子の大世見」という名の連載があるのだが、2017年1月号(2016.12発売)では、とうとう、松原様の総力特集まで組み出した。
以下は、本号の表紙に記載された関連する文章である。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研プラス/2016.12) 表紙
総力特集 トランプ大統領誕生の予言的中!!
不思議な世界の住人との交流によって
知られざる歴史の真実と未来を見通す!!
大世見者 松原照子
(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
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このように、松原様が、2016年のアメリカ大統領戦でトランプ氏が勝利することを予言していたことがアピールされている。
果たして松原様は本当に、「トランプ大統領誕生」が予知能力で分かっていたのだろうか?
以降では該当特集にツッコミを入れて行くが、「トランプ大統領誕生」予言は少し置いておいて、最初に最も面白いネタから見て行こう。
まずは、松原様の霊能力について押さえておきたい。
『ムー 2017年1月号(No.434)』には次のように記載されている。
『ムー 2017年1月号(No.434) 総力特集「大世見者 松原照子」』 (学研プラス/2016.12) P.22
第2章 「不思議な世界」からの情報を
見えたまま、聞こえたまま伝える!
活褶曲地帯の活性化に注意!?
聞こえてきたのは人名か?
くり返しになるが、松原氏には作為がない。見えたまま、聞こえたままを書き記し、語っているに過ぎないのだ。
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このように、松原様の霊能力の基本は「不思議な世界」、つまりは霊的な世界と言っていいだろう、そこから何かを見せられたり、聞かせられたりすることにあるようである。
また他にも、次のような能力もあるようだ。
『ムー 2017年1月号(No.434) 総力特集「大世見者 松原照子」』 (学研プラス/2016.12) P.18
じつは松原氏は、指先で地図に触ると、そこで、これから何が起ころうとしているのかを読み取ることができるのだ。
「皆さん、皆さん、教えてくださいという気持ちでこないして触るんよ」
そういいながら、松原氏が地図に両手の指を滑らせていく。 |
「指先で地図に触ると、そこで、これから何が起ころうとしているのかを読み取ることができる」らしい。
ただ、「皆さん、皆さん、教えてくださいという気持ちでこないして触るんよ」とあるように、こちらも、結局は、「不思議な世界」から情報をもらっているようである。
さて、この「不思議な世界」だが、松原様にそこから情報を与えている1人に、「ブルーグレーのおばちゃま」というキャラクターがいる。
このキャラクターは、1982年に「不思議な世界」から最初に現れ、松原様に「これから、大きな仕事をしなくてはならない」等と告げた人物であり、コンタクトは現在も続いているようである。(※参考:『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1 P.38) (ちなみに、「不思議な世界」のキャラは他にも何人もいる)
この「ブルーグレーのおばちゃま」に関係する情報が、『ムー 2017年1月号』にも掲載されているので見てみよう。
『ムー 2017年1月号(No.434) 総力特集「大世見者 松原照子」』 (学研プラス/2016.12) P.26
松原氏に情報を与えているのは、いったい何者なのか、「不思議な世界の方々」と松原氏が呼んでいることから、複数の存在だと察せられる。
そのうちのひとり、「ブルーグレーのおばちゃま」の正体を、松原氏は『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』で明かしている。本誌読者にはおなじみの人物、神智学協会を設立したヘレナ・ブラヴァッキーだ。
昨年1月号掲載の「松原照子の大世見」では、このカミングアウトにいたった経緯の一端を紹介しているが、改めて全貌をお知らせしよう。じつは、昨年1月号では詳しくお伝えできなかったことが多々あるのだ。
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どうやら、松原様、「『ブルーグレーのおばちゃま』の正体を」、自著『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』(東邦出版/2016.6)で明かしたらしく、その正体とは「神智学協会」の「ヘレナ・ブラヴァッキー」らしい。
そして、その「カミングアウトにいたった経緯の一端」は『ムー 2016年1月号』に掲載され、今回、「改めて全貌をお知らせし」てくれるそうだ。
え?? 「明かしている」? 「カミングアウト」?? ・・・ 「ブルーグレーのおばちゃま」の正体を???
ワイ、ずっと前から知っとったで。
だって、1987年に発売された松原様の本に書いてあんねんもん。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.52
ささやく人びとの正体
これも、読者の方に教えられました。
「この方を知りませんか」
事務所に訪れた人に、見せられた写真は、まぎれもなく、私のよく知るブルーグレーのおばあちゃんの顔写真でした。
「やはり……、それでは、こちらは……」
それは、ひげの西洋人でした。
その方の話によると、ブルーグレーのおばあちゃんは、ブラヴァッキー夫人といって近世に神智学を復興した初代会長、ひげの西洋人はクート・フーミ大師だそうです。彼らは、数千年も古くから、密かに伝えられてきた神智学に関係のある人たちでした。
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1987年に、思いっ切り正体明かしてますやん。
何、ぬかしてはりますのん??
ムーの中の人、何か勘違いしてはるんやろか・・・
松原様の著書『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』の方も確認してみよう。
『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』 (松原照子/東邦出版/2016.6)
ニューヨーク行きでわかった
ブルーグレーのおばちゃまの正体 (P.94)
さらに、そのホテルの前は神智学協会の拠点だったというのですが、編集部の担当者は、神智学協会といえばヘレナ・ペトロヴナ・ブラバッキー夫人が有名だと言って差し出した本に載っている写真が、まさにブルーグレーのおばちゃまその人だったのです。 (P.97)
ブルーグレーのおばちゃまに教えられて、「世見」に書いただけのことが、ふたりの手で、ブラヴァッキー夫人にたどりついたのです。 (P.98)
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うわぁああああああ!!
無かったことになってる! 1987年には正体分かってたこと無かったことになってる!
さすがに、そんな重要な人物の正体、忘れんやろ。
ひっでぇえええええ!!!
とうの昔に分かってたくせに、2015年にまた正体が分かったことにしやがった!
何、この茶番エピソード??
しっかも、「他人から顔写真を見せられて、それがブルーグレーのおばちゃまの顔だった」というパターンは踏襲しとるし。
きゃぁあああああ!!!!!
さて、何を考えたのかは分からないが、「『ブルーグレーのおばちゃま』の正体判明エピソード」を再演出した松原様。
続いて(その2)では、2015年度版・正体判明エピソードが具体的にどのようなものかを見て行きたい。
2016.12.20 新規
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