「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その1)・・・越智啓子さま |
書 名 |
無限の夢がかなう
光の時代がはじまりました |
著 者 |
精神科医 越智啓子 |
出版社 |
徳間書店 |
価 格 |
1,500円(税別) |
出版年月 |
2012年3月 |
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●本書概要 |
本書帯より
いま、あなたに起こりつつある奇跡!
心が解放され、夢実現のスピードが加速する
「新たな人生ステージ」への誘い
本書の内容
プロローグ
第1章 無限の夢がかなう新しい時代がはじまりました
第2章 心が解放され、ほんとうの自分になる「アセンション」
第3章 さあ、なたもアセンションの仲間入り!
第4章 思いどおりに生きる「新たな人生のしくみ」へ
(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様) |
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●ツッコミ |
本書はアセンション(次元上昇)関連の本であり、そのアセンションによって、本書の題名にある通り「光の時代がはじまりました」と真剣に考えている精神科医が書いた書籍である。
まあ、アセンションを真に受けている時点で「お察し」なのであるが、まずは、越智啓子様の思考レベルを知る上で分かり易い箇所を見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.92
4次元チャンネルにつながると、時間の密度を自由に変えることができます。ハリー・ポッターのような魔法使いになれるのです。マジシャンのセロも、魔法使いだと思います。4次元チャンネルにつながる人です。さらにもっと異次元と、すぐにつながることができるのだと思います。
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どうやら、越智啓子様、マジシャンのセロを「魔法使い」だと思っているようで、しかも、セロが4次元やそれ以外の次元とすぐにつがなることができると考えているようだ。
えぇ〜〜、何言っちゃってんのこの人・・・(汗)
もしかして、TV等でやってるセロのマジックを魔法だと思ってるの??
確かに「magic」には「手品」以外にも「魔法」って意味もあるけどさ・・・
越智啓子様、セロがやってんの「魔法」じゃなくて「手品」ですよ!
タネも仕掛けもちゃんとありますよ!
ほらほら、これが種明かし本です〜。
『人気マジシャンのタネぜんぶバラしますPremium』 セロがこれまで演じたすべてのネタを完全収録 (鉄人社/2010.2)
【内容】
車が消える!手を触れずに陶芸!ペンが机を貫通!飲み込んだ糸を腹から取り出す!右手首が一回転!千円札が万札に変わる!腕がのびる!空中に浮く!コインが未開封のビール缶に入る!一瞬でTシャツに着替える!氷に携帯が埋まる!…他、セロのネタばらし全250本。
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しっかし、セロ自身が「私がやってるのは手品ではありません。魔法です」とか「私は異次元のチャンネルにつながることが出来ます」と騙しに来てるのなら、まだ、分かる。騙されたとしても。
本人が言っても無いのに、勝手に「魔法使い」だとか、「異次元と、すぐにつながることができる」とか。
アカン・・・こんな人がスピ系とかオカルト系とかに手ぇ出したらアカン・・・・・・
そりゃ、アセンションも真に受けるわ。
むしろ、自分から積極的に騙されに行くスタイル(笑)
しかも、自分の妄想を上乗せした上で。
以上、わざわざ本書を詳細にツッコんで行くまでもなく、この、セロの一件だけでもダメダメな本であることはお分かりいただけると思う。
実際に本書は、トンデモ話のオンパレードである。アセンション以外にも、
・引き寄せの法則
・ポジティブ・シンキング
・ムー、レムリア、アトランティス。地球空洞説に基づく地底世界
・龍、天使、金星人等の宇宙人
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等々。
そりゃまぁ、手品師を魔法使いだと思ってしまう思考レベルだから、当然と言えば当然である。
さて、本書は先にも述べた通り、主たるテーマはアセンション。そして、副題や帯等に「無限の夢がかなう」、「夢実現のスピードが加速する」とあるように引き寄せの法則がそのサブテーマだと言っていい。
越智啓子様は、実際にアセンションが起きていて、その結果、引き寄せの法則の効果がより顕著になっていると考えているのである。(※少なくとも本書発売の2012年3月時点では)
(その2)以降では、越智啓子様が考えるアセンションや引き寄せの法則の基本的な所を押さえると共に、「手品と魔法の区別のつかない人が、どのような思考結果でそのようなものが真実であると言う結論に至ったのか」を分析して行きたい。
2016.08.23 新規
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