「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その2)・・・越智啓子さま
※当記事は(その1)からの続き


 当記事では、越智啓子様が主張するアセンションがどのようなものかを見て行きたい。

 まず、アセンションが始まる日であるが、越智啓子様のバージョンだと「2011年10月28日」で、一般に言われていた2012年12月22日より
1年以上早い

 その理由が、本書本編の一番最初の
「プロローグ」に記載されているので見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.11-12
 プロローグ

 
じつは、アセンションは2011年の10月28日からはじまっている! 
(※管理人注:左記は節題)

 〜(中略)〜


 たくさんの精神世界の本に、
「2012年にアセンションが起きる」と当然のように書かれていたからです。シンプルに信じ込んでいました
 ところが、ある本に「
マヤ暦が終わるのは計算まちがいで、じつは2011年10月28日に終わる」とさりげなく書かれていて、その場で引っくり返るほど心底驚きました。
 早速、インターネットで探して、その説の元になっている本を読んでみました。
カール・コールマン博士の『マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった!』(ヴォイス)という本です。


(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 このように、越智啓子様は「じつは、アセンションは2011年の10月28日からはじまっている!」と主張し、それはカール・コーマンの書籍『マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった!』を読んで信じた結果のようである。

 まあ、マヤ暦が終わるのが2012年12月にしろ、2011年10月にしろ、結局、何も起きなかったことが分かっているのだから、ここは特にツッコむことなく先に進もう。

 所詮、越智啓子様は2012年説を「シンプルに信じ込んでい」た後、2011年説をこれまた「シンプルに信じ込ん」だに過ぎない。


 続いて、本書には、この「2011年10月28日」、つまりは、越智啓子様がアセンションが起こるとしていた日に発信したメルマガが掲載されているので、そちらを見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.133-134
 10月28日の41回目の号外では、アセンションのことをずばり書いています。
メルマガ会員のみなさんへ

 いよいよ
今日は、マヤ暦が終わる日です。トキ来たりです!
 ベストタイミングにユートピアへのはじまり、はじまり!
 
3次元から5次元への次元上昇、アセンションがはじまる日です。
 アセンションおめでとう!
 いよいよ光の世界へ突入です。いよいよ私たちの出番です!

  
〜(中略)〜

 さぁ、
今日から太陽系が強烈な光、プラズマの帯に突入します

 いろいろな銀河も渦巻きダンスをしながら、統合、再編成です!
 いままでも、懐かしい星たちから、そして、太陽系の親分の太陽から、強い光線が届いていましたので、私たちも身体が重くなったり、ぴりぴりときたり、意識が遠くに行ったり、体と意識がずれたり、いろいろと感じてきました。


  
〜(中略)〜

 
今日から5次元の世界を楽しみましょう
 
すこしずつ5次元の地球にも慣れてくると思います。
 もちろん、
選ぶのは自由ですから、3次元がまだいい方は、3次元を楽しまれてください


(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 ここでは、マヤ暦の終わりと共に、「今日から太陽系が強烈な光、プラズマの帯に突入します」とあり、どうやら、この日、「プラズマの帯」とやらに突入したらしい(笑)

 当初、アセンション話が世に出て来た時に、その原動力となると言われていたのはフォトンベルト、つまり光子が滞留している領域に太陽系が突入することであった。

 しかし、フォトンベルトなるものにさんざん疑義が提示されると、2012年終焉説を唱える人たちは、徐々に別の原動力を主張し始める。例えば、
「宇宙からの波動」「銀河系コアからの生命エネルギー」等である。

 そして、越智啓子様のバージョンでは、「プラズマの帯」である。フォトンベルト「フォトンの帯」であるから、その亜種と言ったところか。

 まずは、プラズマとは何かを押さえておこう。Wikipediaによると次の通りである。
○Wikipedia「プラズマ」より
固体・液体・気体に続く物質の第4の状態である。狭義のプラズマとは、気体を構成する分子が電離し陽イオンと電子に別れて運動している状態であり、電離した気体に相当する。狭義のプラズマは、プラズマの3要件をみたす。広義には、プラズマの3要件を一部みたさず、非中性プラズマ、強結合プラズマ(微粒子プラズマ、固体プラズマ)を含む。
 このようにプラズマは「固体・液体・気体に続く物質の第4の状態」のことである。

 ご存知の通り、固体に熱、つまり、エネルギーを与えると液体になる。さらにエネルギーを与えると気体になる。

 その気体から、さらにエネルギーを与えて状態が変化したのがプラズマであり、その状態では、原子核の周りを回っている電子が分離して運動し出す。

 このプラズマは結構身近なもので、火や雷、オーロラもプラズマ、太陽も太陽風もプラズマである。さらに、電子機器で言えば、その名の通りプラズマTV、また、蛍光灯やネオンサイン等もプラズマを利用したものである。


 さて、何故、このプラズマが3次元の人間を5次元にアセンションさせることになるのか、越智啓子様は本書では何の説明もしてくれていないので不明である。

 と言うか、他のアセンション本等の話を真に受けただけなのだろうが、この「2011年10月28日」
に至るまでに、越智啓子様の言うような「プラズマの帯」なんてものは存在しないことに気付いて然るべきである。

 何故なら、越智啓子様の設定では「強烈な光」とあるので、その「プラズマの帯」とやらは光っていて、しかも、「太陽系が」「突入」するのであるから、太陽系以上の大きさを持っているようである。

 そんなものが本当に存在しているのなら、とっくの昔に観測されていたであろう。

 しかも、それに太陽系が近づけば近づくほど、肉眼ですら確認できるレベルになって、遂には
「夜になっても明るい」と言うような現象も発生していたことであろう。

 
何の疑問も持たずに、「今日から太陽系が強烈な光、プラズマの帯に突入します」などと嬉しそうに言ってる越智啓子様はある意味、幸せ者である。

 ただ、本書発売の
2012年3月頃にはさすがに「プラズマの帯」とやらに疑問を抱いている、もしくは否定しているのか、引用した「2011年10月28日」のメルマガの箇所以外には、この言葉は登場しない(※他にも「天波」なるものが登場するのだが(P.201‐202)、同様の、ただのトンデモなのでスルーしておく)。


 さて、最初に記載した通り、越智啓子様の設定では、アセンションが始まるのは「2011年10月28日」のはずなのだが、こんなことも言っていたりする。、
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.118
 東日本大震災はとても悲しいことですが、その後の愛の祈りで世界じゅうの人びとと意識がつながった瞬間、アセンションがはじまったのです。天使たちとの連携プレーで、愛の祈りは一気に広がりました。
 東日本大震災後(2011年3月11日)に、愛の祈りとやらでアセンションが始まったらしい。

 
・・・「2011年10月28日」が来る前にアセンション始まってんじゃん。

 もはや、マヤ暦も「プラズマの帯」も関係ねぇwwww


 
何だったんだよ、プロローグの「じつは、アセンションは2011年の10月28日からはじまっている!」って文章はwww




 続いて(その3)では、越智啓子様が、アセンションが始まると具体的にどのようなことが起きると主張しているのか見てみよう。



2016.08.30 新規

    精神世界
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なぁ、「プラズマの帯」はどうなったんダ? 今も太陽系は「プラズマの帯」の中にいるんだよナ??