貴船神社の前を流れる川を見ていて幻視したことは、「木の船」を牽引する異国風の集団でした。
船と言いましても、とても小さな船であり、人一名と小さなヒツギ(棺。聖箱)が乗る程度の大きさです。船底には4つの車輪が付いており、乗る人物と聖箱を、屋根と周囲を囲む綺麗な織物が隠していました。
三千年以上前の大昔は道路などがもちろん無く、川沿いが唯一の視界が開けた道だったのだと思います。
この船を屈強な若者たちが、川の流れを見て水に浮かせて運んだり、急流では持ち上げて川岸を運んでいます。
船には何本もの横棒が飛び出ており、その棒を肩に担いで持ち上げたり、船を水に浮かせた時は、若者たちが横棒に着座して水面を漕いでいます。また平地では、横棒を多数で押しながら、船を車のようにして進みます。
これは現代で言いますと、水陸両用船とも呼べそうです。
(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
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