5番目のものは、少しピンと来ないかも知れないので補足しておきたい。
信者は、教祖に自己を投影し、教祖が受ける他からの称賛や栄光などを自分も味わっているものである。
それは、例えば、TVののスーパーヒーローの活躍に一喜一憂したりするのや、自国のサッカーチームがワールドカップで大活躍すると大喜びしたりするのと同じ原理である。
自分が活躍して栄光を勝ち取ったワケでもないのに大喜びするのは、そのスーパーヒーローやサッカーチームに自己を投影し、栄光を一緒に味わっているからである。
そして、自己を投影しているスーパーヒーローやサッカーチームが惨めな敗北を喫すれば、不快を感じ、「そんなものは見たくない」と思うのと同じように、「教祖のマヌケな言動やおかしな言動は見たくない、認めたくない」という「欲」が自分の中に生じるのである。
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