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洗脳の手法 (その3)

 ※当記事は、(その1)(その2)からの続き。



5.被洗脳者の思想矯正手段(反省)

 前述の洗脳法を使用して洗脳を完了しても、イレギュラーというものは必ず出てくるものである。

 例えば、被洗脳者の中には、時に、「中心テーマ」に反した意見を言う者も出て来る。そんな時、そのイレギュラーな者を矯正する手法として、よく使われるのが「反省」である。

 「反省」では一般的に、被洗脳者に反省文を書かせて、皆の前で発表させるということを行わせる。

 その反省文の内容は、例えば、
「私は、○○と言ってしまいましたが、これは完全な誤りです。何故なら△△だからです。このような考えが出てきたのは私の日頃の勉強不足と信仰心の弱さゆえであり・・・今後は・・・」
というような内容で、自分が発した意見の全否定とその理由、および、そのような意見が自分に生じた理由と今後の対策や決意などがその内容に盛り込まれることになる。

 この「反省」の目的の一つは、
「本人の思想の矯正」である。

 しかし、それ以上に大きい目的は、
「他への見せしめ効果」である。「こんなことを言えば、こんなふうに皆の前で晒しモノにされるぞ」という例を見せつけることにより、他の被洗脳者たちに、その組織内で誤りとされる考えの事例を知らしめ、思想の統一を図るのである。
 また、この「反省」では、その見せしめ効果をより高めるために、反省文の発表時に、他から非難や批判の声、時には罵声などが浴びせられることもある。



6.自主的に洗脳の段階を踏み、自ら洗脳状態に陥るケース

 これまで述べてきたのは、組織による洗脳であったが、世の中には、個人が全く同じ方法でもって、自らを洗脳状態に導くケースもよく見受けられる。

 そのケースでは、例えば、教祖の著書などを読んだ上で、「これは素晴らしい教えだ」、「この教祖様は救世主に違いない」と思い込み、上述の「討論」、「布教」に対応して下記のようなことが実行される。なお、このケースでは、「討論」よりも先に「布教」が来るのが一般的である。
<布教>
○知り合い等に教祖の著書などを勧める。
○教祖を支持するブログやホーム・ページなどを立ち上げる。

<討論>
○ブログ等に寄せられた、教祖を批判するコメントに対して反論をする。
○2チャンネルなどの掲示板で、教祖の否定派と討論をする。
 このようにして、自ら、自己責任と他人への責任を背負うことになって、洗脳状態となり、なかなか、そこから抜け出せなくなるのである。

 良いもの、素晴らしいものを他にも勧めたいと言うのは、良い心がけだと思うが、それ以前に、自分がどの程度、本物と偽物を識別する能力があるのか、よくよく認識しておく必要があると言えるだろう。




7.まとめ

 上記では、主に宗教団体を例にして説明してきたが、このような洗脳の手法を取っているのは宗教団体だけではなく、特定の思想・主義を広めようとしている組織・集団で行われていることもある。

 また、自分の主義・主張を支持してくれる仲間を増やしたいと考えている先生が、学校で生徒に対して行っているということもよくある話である。

 そのケースでは、自分の主義・主張に都合の良い情報のみを生徒たちに提示して「誘導」し、自らが「先導役」となって生徒達に「討論」させ、最終的に自分の主張している結論でまとめる。

 大学レベルでもない限り「布教」までさせることは稀であり、また、時間的制約もあって洗脳が完了に至ることは少ないが、それでも、植えつけられた主義・主張を信じる生徒も少なくない。

 ちなみに、このような洗脳を行っている先生もかつては洗脳を受けた一人である場合が多く、また、自分が生徒達に洗脳を行っているという認識はない。

 ただ、自分の主義・主張を「正しい」と信じ込んでいて、それを支持してくれる仲間を増やしたいという思いで実施しているだけ。そして、その思いを満たすために、かつて自分が洗脳時に行われたことと同じことを、生徒に対して行っているのである。

 また、本人自身には「洗脳を受けた」と言う認識はないのだが、自分になされた方法を使えば、自分の主義・主張を上手く相手に植え付けられることを経験的・本能的に知っており、結果として、同じ方法を取ることになるのである。

 ちなみに、これまで説明してきた洗脳法の利点の一つが、この自己増殖効果であると言えるだろう。

 被洗脳者が「自分と同じ主義・主張を支持してくれる仲間を増やしたい」という欲求に従って行動し、今度は、自分が洗脳する側になって、積極的に他を洗脳し始めるのである。


 以上の説明を読むまでは、「洗脳なんて自分と関係のない世界の話だ」と思っていた人も、「実は学生時代に洗脳の一部を受けていた」とか、「今、所属している組織で、まさに行われていることだ」と気づいた人も少なくないのではないだろうか。

 そう、洗脳は我々の身近でごく当たり前のように行われていることなのである。


 再度、断っておくが、もちろん、この洗脳の手法を使って、他人に洗脳を施せと言っているわけではないし、また、そんなことは絶対に行うべきではない。

 今まで洗脳法について説明してきたのは、その手法を知ることにより、そのような状態に置かれた際に気づいて、早々に逃れることができるよう、また、かつて洗脳を受けてその効果が持続している人は、そのことに気づくことができるようにと考えたからである。

 もし、ひっかかってしまえば、偽りの真実に基づいて社会運動や活動などに参加させられ、自分では正義を行っているつもりで、社会にとって有害な人生を送ることになるであろう。

 最後に、これだけは、はっきり言っておく。

 
洗脳を行っている組織などに、真実など絶対にない。




2011.2.28新規

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