○被害者の松本めぐみさんは50才で専業主婦。
○松本さんは、フラワーアレンジメントの教室に通っており、そこで、静江という友達ができた。
○ある日、静江から、「今度、すごい霊能力者が近くに来るので、行ってみない?」と誘われる。静江も友人から聞いたらしく、見てもらったことはないらしい。
○静江に連れられ、その霊能力者の相談会に行くが、静江はその霊能力者がいかに優れているか、また、忙しい霊能力者に会ってもらうことが、如何にラッキーなことかを松本さんに伝える。
○松本さんが、その霊能力者に会うと、自分から何も説明していないのに、息子や娘のことなどをズバズバと言い当てる。
○松本さんは驚き、一方で、安心するような言葉が返されるので気分が良くなって行く。
○話は急転直下し、家系に悪い因縁があって、このままでは夫が重い病気にかかって早死にすると伝えられ、その兆候が、嫁と姑の不仲になって現れるはずだと言われる。
○松本さんは、姑との不仲のことも言い当てられた為、その言葉を信じて恐怖を抱き始め、どうしたらいいか、その霊能力者に尋ねる。
○その霊能力者から、「三代続けて出家するのが、通常の方法ですね。お姑さんと、あなたと、そして息子さんか娘さんのいずれかですね」という答えが返って来たので、とても無理な話に松本さんはうろたえる。
○その様子を見た霊能力者は、「祈ってみましょう」と言って出て行き、約20分後に戻って来て、「運が開ける宝塔があります。これを授かって、毎日拝むといいでしょう」と告げられる。
○松本さんは、そうするしかないと思い、その宝塔の値段を聞くと、2千万円という回答が返って来て、また困ってしまう。
○松本さんが他の方法がないかを尋ねると、霊能力者はまた「祈ってみましょう」と言って部屋から出て行く。
○同席していた静江が松本さんに「いくらぐらいだったら用意できるの?」と尋ね、松本さんは貯金や保険などをかき集めても7百万円ぐらいしかないことを告げる。
○霊能力者が帰って来て、やはり、宝塔を授かるしかないことを告げる。霊能力者が、宝塔の効用を説明し始めた時、静江がトイレに行く。
○静江が戻ってくると、「もう一度、祈ってまいりましょう」と言って霊能力者が部屋から出て行く。
○霊能力者が戻って来て、「私の霊能力によると、あなたは7百万円ぐらいしか用意できないと、顔に書いてあります。ですから、特別にお祈りしてみたら、あなたの場合、お姑さんと仲良くしていく努力をなさるという条件で、7百万円の宝塔を授かって、毎朝毎晩一生懸命拝みなさいとのお告げが出ました」と告げる。
○松本さんは、またもピッタリと当てられたことにびっくりして、とうとう宝塔を購入してしまうことになる。
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