『大世見者 松原照子(ムー 2017年1月号)』にツッコミ!(その11)
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)(その8)(その9)(その10)からの続き。


 (その10)で見たように、「ブルーグレーのおばちゃま」に出した条件が成就し、新聞やTVに名前が出るようになった松原様。当記事ではその続きを見て行こう。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.42-43 
 9月初めの暑い日(注)、眠りかけると、ブルーグレーのおばあちゃんが、やって来ました。
 「約束は守りましたよ」
 と、ひとことだけ言って、すぐに消えてしまいました。


黒い法衣の僧侶
 「悩むことは、欲があることで、ああしたいこうしたい、こうもしたい、こうもなりたいと思うからです。人間に許される欲は、生きたいという欲だけです」
 
ブルーグレーのおばあちゃんと一緒に訪れるようになった黒い法衣の僧侶の言葉を、私は生涯忘れないでしょう。
 少しずつ私の名が知れるようになると日ごとに相談者が多くなり、昼間からお店に缶詰状態という日が続くようになりました。そして、私自身も悩み始めました。どうしていいのかわからない事態がつぎつぎに起き、意気消沈していたときに、救ってくれたのが、この言葉です。
 ブルーグレーのおばあちゃんと黒い法衣の僧侶は、たびたび現れますが、いつも決まって5時の鐘音の前に姿を消します。私の5時消灯の習慣も、このふたりの時間割に準じてのものなのです。


※管理人注:文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
(注)P.38の
「1982年春のことです」以来、年の記載はないので、1982年のことであろう。
 「約束は守りましたよ」と言いに来る「ブルーグレーのおばちゃま」

 そして、新たに「黒い法衣の僧侶」が登場。

 ちなみに、この、一緒に来るようになった「黒い法衣の僧侶」の正体は、「ブルーグレーのおばちゃま」と同様、神智学関連で、「クートー・フーミ大師」だそうである(P.52-53)。

 「クートー・フーミ大師」は、神智学の教義では
「古代の知恵の大師」の一人とされ、ブラヴァッキー夫人のもとに現れて教えを垂れ、その協力によって『ヴェールを剥がれたイシス』等の書籍を書いたのだとされる人物である。(※Wikipedia「クートーフーミ」)


 そして、続き。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.44 (※上記からの続き)
    「やっと心が決まりました」

 
1984年7月の中旬です。久しぶりにブルーグレーのおばあちゃんが訪ねて来ました。ブルーグレーのおばあちゃんの後ろに、5、6人の方が立っています。私は、そのとき、あまりの人数に、異様な気配を感じました。
 
「書きなさいと言ったのに、なぜ書かなかったのですか」
 いつもはやさしいブルーグレーのおばあちゃんが、
怒り顔です。

 このように、1984年7月「ブルーグレーのおばちゃま」が久しぶり現れて、「書きなさいと言ったのに、なぜ書かなかったのですか」と怒り出す。

 すっげぇ、突然だな、おい。

 これまで、
「松原様が『ブルーグレーのおばちゃま』に何かを書きなさいと言われた」という話は一切出て来なかった
 しかも、ここで、そのような話があったことが説明されるワケでもない。

 
頼むよ、松原様、ちゃんと話の流れを考慮して書こうよ・・・


 そして、、、
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.44-45 (※上記からの続き)
 後ろの方がたの中に、私は初めてみる口ひげと顎ひげのある50歳ぐらいの、やせた西洋人を見出し、その方に救いを求めました。
 「仕方がありません。僕もそうでした。僕たちは代表で来ているのです。人には逆らうことのできぬ流れがあり、逆らおうとすればするほど流されるものです。仕方のない流れ、いま、あなたはそのときなのですよ」
 その男性は、いとしいとばかりの目で見てくれました。ほかの黒の法衣の僧侶たちも、やさしい目を向けてくれています。なのに、ブルーグレーのおばあちゃんだけは、怖い目でした。
 「ごめんなさい」。気がつくと、私はあやまっていました。
 「おばあちゃん、私はいったいどうすればいいの」。
「書きなさい。書くのです」「いったい、何を」。「見たことを書きなさい」。「人が信じてくれないわ」
 「いったい、何を」と何を書くのかすら分かっていない様子の松原様。

 
ん? ひょっとして、ホントに、突然、「書きなさい」と言い出して怒ってるのか??

 
いやいや、さっき、「書きなさいと言ったのに」と言われてたから、前にも書けと言われたはずか。

 
変な流れやな。

 前にも言われてたのなら、ここでは、
「何故、書かないか、書いていないか」という言い訳が来るはずである。

 
何故、「いったい、何を」という、そんな根本的な質問が出て来るのだろう??

 
まるで、出来の悪い小説を読んでいるようだ。


 そして、「人が信じてくれないわ」という松原様に対して、『ブルーグレーのおばちゃま』の言葉が続く。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.45 (※上記からの続き)
 「わかる人には、よくわかります。そうして世界を歩きなさい。あなたが自分で不思議だと思えるくらい、世界の言葉は、あなたにわかるはずです。そうして、世界をひとつにしなさい。けっして、宗教団体という名のものは、作ってはいけません。世界に宗教団体が100あれば、あなたが作ると101個になるだけです。101個目ではなく、その宗教団体の上に立つ動きを、あなたがしなければ、地球を救えません
 「世界の言葉は、あなたにわかるはずです」とあるので、どうやら松原様、世界で話されている、あらゆる言語が理解できるようだ。ぜひ、実証して欲しいものである。

 さらに、松原様は「世界をひとつに」したり、世界の「宗教団体の上に立つ動き」をしたりしなければならないらしい。

 
それが出来なかったから、松原様は地球を救えなかったのかな?(笑)

 
(´ω`;).。oO(相変わらず、誇大妄想がヒドいなぁ・・・)


 そして、最終的に説得され、かつ、その後も何度も尻を叩かれて、、、
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.48
 私は、ブルーグレーのおばあちゃん率いる皆様に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版しました。1985年10月のことです。
 その後、これを読んでくださった多くの方がたからお便りをいただき、私は、意外なことに気がつきました。
 どうやら、『恐怖の大予言』という小冊子を自費出版したらしい。

 さて、多くの方は、既にお気付きであろう。

 当記事で見た
「書きなさいと言われて、『恐怖の大予言』という小冊子を自費出版」という一連の流れが、最新版『ブルーグレーのおばちゃま』初登場エピードと類似しているのである。

 (その12)で詳細に比較し、内容を分析してみよう。



2017.03.28 新規

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ん?ナンカ、初登場エピソード改変のヒミツがちょっと見えて来たゾ。