「嫁の過去世変更」にツッコミ!(その2)・・・大川隆法さま

 ※当記事は(その1)からの続き。



 以下の通り、過去世設定が変更になった教祖様の嫁(大川きょう子氏)であるが、教祖様はそのことについてどのような言い訳をしているのだろうか。当記事ではそれを見て行きたい。

   <変更前> 文殊菩薩、アフロディーテ、ナイチンゲール
   <変更後> キリストを裏切ったイスカリオテのユダ

 まず、下記のものは、教祖様の著書『現代の法難@』の文章である。
『現代の法難@ 愛別離苦』 (大川隆法・幸福の科学出版・2011年) P.20-21
 その一つとしては、「過去世リーディング」のところが、やはり、ポイントだと思うのです。
 本人は、「自分の過去世は、アフロディーテ、文殊、ナイチンゲールである」ということで、ずっとやってきてはいるのですが、
実は、これは私が認定したものではないのです
 大川きょう子が幸福の科学の会員になったのは、1987年の夏で、会員番号は確か七百番台だったと思います。それで、1987年11月23日前後に茨城の大洗で行われた第二回研修会に参加したのです。
 そして、「研修を受けて帰ったあと、霊的な現象というか、霊道が開けて、自動書記のように言葉が出てきた」ということで、その内容を分厚い手紙に書いて幸福の科学の事務所に送ってきたのが最初です。それは、12月初めぐらいでした。
 事務所のほうから、それを私のところに持ってきたのですが、そのなかに、
「自分の過去世は、アフロディーテであり、文殊菩薩であり、ナイチンゲールである」ということが一生懸命に書いてあったわけです

(注)青字にしたのは管理人。以下同様。
 どうやら、大川きょう子氏が勝手に、自分の過去世を文殊、アフロディーテ、ナイチンゲールだと自称してただけで、教祖様は認定していなかったらしい。
 そして、
『現代の法難@ 愛別離苦』 (大川隆法・幸福の科学出版・2011年) P.35
 基本的に、アフロディーテなるものが、私にコンタクトしてきたことがなかったので、「本人がその生まれ変わりだ」ということに、いちおうしておいたのです。本当は、「おかしいな」とは思っていたのですが、最近のいろいろな霊言によって、そのへんの複雑な事情が明らかになりつつあると思います。
 一応、そういうことにしておいただけで、本当は「おかしいな」と思っていたらしい。

 
いやいや、アフロディーテって、アンタの過去世の嫁さんでしょ。
 全く縁のない人ならともかく、会えば、違うか否かぐいらい、一発で分かるだろうに。


 それを、「『おかしいな』と思っていた」程度って。。。

 
教祖様って、地球系霊団の至高神エル・カンターレ様で、地上最高の悟りを得た大救世主なんですよね!?


 本書ではさらに、教祖様がエドガー・ケイシー(※アメリカの預言者。1877-1945)を降霊させ、次のように語らせる。
『現代の法難@ 愛別離苦』 (大川隆法・幸福の科学出版・2011年) P.43-44
 ケイシー まあ、正直に申し上げまして、文殊菩薩というのは男性なんです。もちろん、「転生の過程で女性になる」という可能性はないわけではないのですけれども、文殊菩薩として生まれたときの性別は、男性です。
 ですから、そのへんについては、
大川隆法総裁は、おそらく、ある程度感じていたのではないかと私は思います。『太陽の法』の新版を書く時(1994年)に、"男装の麗人”というようなことにして、そのへんの辻褄を合わせておられましたが、文殊菩薩は男性です。「女性であった」という事実はありません。
 そもそも、なぜ、ケイシーに語らせるのか不明である。

 ケイシーは教団の公式設定によると、「医療系団の長であるサリエル(七大天使の一人)」で、かつ、「旧約の預言者イザヤ」(『現代の法難@』P.14)らしい。

 
全然、仏教と関係ねぇじゃんっ!!

 ますます、不可解である。

 自分の誤りを自分で訂正するのは気が引けて、ケイシーというワンクッションを置いたのだろうか。

 それにしても、なんで、ケイシーやねん?? よー分からんが、使い勝手が良いのか?

 まあ、結局は、ケイシーの中の人が語ってるだけなので、スルーしよう。


 そして、そのケイシーは、「文殊菩薩というのは男性なんです」と言うところから批判を始める。

 さらに、「大川隆法総裁は、おそらく、ある程度感じていたのではないかと私は思います。『太陽の法』の新版を書く時(1994年)に、"男装の麗人”というようなことにして、そのへんの辻褄を合わせておられました」と教祖様の過去の発言をフォロー。

 文殊菩薩はケイシーの霊言を待たずとも、通常、男性とされる。しかし、教団では、嫁の過去世ということで女性という設定になっていたようだ。

 そもそも、『太陽の法』で教祖様が「男装の麗人」と言っていたのは、そこのところの辻褄を合せる為だろうに。
 要は、
「本当は女だったんだけど、男装してたんで、後世に男だと間違われちゃたんですよ〜」と言い訳する為である。

 そして、今度は、嫁の過去世を否定するのに、たまたま都合が良かったので、「男装の麗人」と言う発言を利用しただけの話であろう。

 具体的に、『太陽の法』の該当箇所を見てみよう。
『太陽の法』 (大川隆法・幸福の科学出版・1997年) P.229
 最後に文殊(マンジュシュリー)よ、文殊。おまえに伝えておくことがある。おまえの智慧は、本当に利剣のように鋭かった。おまえは十大弟子たちが外道との論戦や、心得違いの在家信者たちの追及にたじたじとなっていた時にもひるまずに斬り込んでいって、釈迦教団の名誉を守った。おまえは、魂の本来の霊格である龍種如来の姿を隠して、年若い菩薩の姿に徹していた。
 
私亡き後は、象に乗って、男装の麗人の姿をとって、故郷の南インドに還るがよい。そこで弟子を養成して私の教えを弘めるのだ。後世、おまえが大乗仏教の祖といわれるようになるだろう。そして、東の国に私が再誕する時には、わが妻となるべく生まれ変わるがよい
 これは、釈迦(つまり、教祖様)が、涅槃の時に文殊にかけた言葉として記載されているものである。

 死ぬ間際の師匠から、「男装の麗人の姿をと」れ、なんて言われても困るよな。

 ま、それは置いといて、「東の国に私が再誕する時には、わが妻となるべく生まれ変わるがよい」な〜んて、言っちゃってる教祖様。

 この『太陽の法』では、他にも
『太陽の法』 (大川隆法・幸福の科学出版・1997年) P.368
 また私自身も、88年春には、東大の英文科を卒業したばかりの、きょう子を妻として迎え、家庭が安定することによって、一層仕事に専念することができるようになりました。この結婚は、多くの人の祝福をうけ、会の大発展の基礎となりました。また妻とは、アトランティスの時代にも、古代インカ帝国の時代も、ギリシャの時代にも、夫婦の縁で結ばれていたことが判明しました
 「妻とは、アトランティスの時代にも、古代インカ帝国の時代も、ギリシャの時代にも、夫婦の縁で結ばれていた」らしい。

 ちなみに、アトランティスの時代の教祖様の名前は「トス」で、古代インカ帝国では「リエント・アール・クラウド」というのが公式設定である。

 さて、こんな身もフタもないこと言っちゃってる教祖様だが、これらに対しての言い訳も見てみよう。
『現代の法難@ 愛別離苦』 (大川隆法・幸福の科学出版・2011年) P.66-67
B(※管理人注:Bは質問者)―― そうすると、きょう子氏の過去世は、「ヘルメスの妻アフロディーテであった」とか、あるいは、「トスの妻やリエント・アール・クラウドの妻であった」とか、そのようにも言われていますが、このあたりも自己認定だったのでしょうか。

ケイシー ええ。これは、
もう、ほとんど脅迫状態で言わされているものかと思われます。とにかく、すべてを独占しないと気が済まない方であったので、「全部何もかも自分」ということにしないと済まないということですね。まあ、そういうことで、全部、埋めたかったのだろうと思われます。
 「もう、ほとんど脅迫状態で言わされてい」たらしい。

 すごい言い訳ですなぁ。。。 至高神エル・カンターレ様ともあろう御方が、脅されて言わされていたとは・・・(大笑)


 他にも、ケイシーは次のようなことも言っている。
『現代の法難@ 愛別離苦』 (大川隆法・幸福の科学出版・2011年) P.68-69
 まあ、『愛は風の如く』(全四巻、幸福の科学出版刊)であろうと、その映画であろうと、描かれているアフロディーテの姿が本人とあまりに違うというか、正反対な性格がずっと描かれていますね。「ヘルメスの霊示を受けて書かれているアフロディーテの姿が本人とは全然違う」ということに対する疑問は、みな抜きがたいものがあったのですが、現実には、「それを読んで悟れ」という意味合いがあったのです。しかし、誰も悟らなかったようではあります。
 なるほど、アフロディーテと教祖様の嫁の姿が全然違うのは、「それを読んで悟れ」ということだったのですネ!

 そう言えば、同じ『愛は風の如く』には、教祖様の過去世であるヘルメスの姿が次のように描かれてますが、
『愛は風の如く』 (大川隆法・学習研究社・1991年) P.20
 この父の影響を受けて、ヘルメスは、筋肉質で、武術にも優れていると同時に、母の血を受けついで、芸術的センスに恵まれた美男子でありました。後のちには成長して、身長180センチをゆうに越え、そして美しい肢体を持つこととなるヘルメスでありました。
 この、ヘルメスの姿も、教祖様のものとは全然違っていて、疑問は抜きがたいです。

 
なるほど、これも、「それを読んで悟れ」ということだったのですネ!

 
ケイシー様、よく分かりました!!





 以上、「過去世で、あなたの妻のアフロディーテでした」という者が現れても、その真偽を見抜けないどころか、その場で確かめようともしないエル・カンターレ様。

 しかも、言われるがままに書籍などに記載していたらしく、10年以上もたってから、「私が認定したものではない」なんて平気で言っちゃうエル・カンターレ様。

 まあ、何というか、怠慢と言うか、無責任と言うか。。。
 とても、こんな人には地球系霊団の至高神なんか、任せておけないですな。

 
つうか、こんな言い訳、世間で通用すると思ってんのかねぇ。。。

 自分が過去に言ったことを否定し、その責任から逃れる為に、「嫁が勝手に言ってました」、「脅されて書いただけです」と全て嫁のせいにする教祖様。

 過去世変更の責任を全て嫁のせいにすることで、責任を逃れようとし、結局は、自分の無責任さと無能さをアピールしていることになっている。

 
もっと、うまい言い訳を思いつかなかったんですか、教祖様?



 さて、嫁の過去世変更の言い訳は上述の通りだが、さらに(その3)では、『現代の法難@』の他の箇所へのツッコミも入れてみたい。



<参考>

 嫁の過去世変更の詳細は以下の通りのようである。
変更前 変更後
アフロディーテ メノン・アフロディーテ
(ヘルメス軍の男性でCIAのような諜報活動を行っていた)
文殊菩薩 修験道系の呪術を使う、女修行者、もしくは女教祖
(文殊に関係する「般若心経」系を用いた)
ナイチンゲール ナイチンゲールと同時代の看護婦で、ナイチンゲールに嫉妬してた人
(※参考:『現代の法難@ 愛別離苦』)
 そして、上記プラス、イスカリオテのユダ。

 ちなみに、真の「過去世・文殊菩薩」は、教祖様の次男の大川真輝(まさき)氏だと言う設定になったようである。(※『文殊菩薩の真実に迫る』(大川隆法・幸福の科学出版・2011年)P.70)



2011.5.8 新規

きっと、教祖様が再婚することがあったら、今度は、その相手が、「真のアフロディーテだ」って言い出すんだろうナ。。。