「イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】」にツッコミ!(その5)・・・ベンジャミン・フルフォード様
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)からの続き。

 
 ベンジャミン様の書籍を読んでいると、よく出て来る人物の一人がこれまで見て来たアレクサンダーであるが、他にも自称忍者のSというのもよく登場する。

 この自称忍者Sについて、書籍を時系列に参照し、どのように情報が変遷して行くのかを見てみよう。なお、最後に表でまとめるので、それまでは各書籍毎の内容を簡単に確認するに留めることとする。

 まずは、
2007年4月に発売された書籍である。
『暴かれた「闇の支配者」の正体』 (ベンジャミン・フルフォード/扶桑社/2007.4) P.234
 そんななか、昨年末にある日本政府機関職員から不思議な連絡があった。彼は、「竹中平蔵からあなたを紹介されました」と言う。この前日、私は竹中氏にインタビュー取材を行ったばかりだったので、経済・金融に関する追加情報でも教えてくれるのかとばかり思っていたら、まったく違った。
 あなたに
〝イルミナティ”の大幹部N氏を紹介するから、会ってみてくれ」というのである。

 
~以降、その大幹部に会い、闇の権力による人口削減計画等の話を聞いたという出来事が記載されるが省略(管理人)~
 

<管理人注>文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 「竹中半蔵から紹介を受けたと言う、ある日本政府機関職員から連絡があって、イルミナティの大幹部Nに会った」という話が記載されている。

 ここでは「忍者」は登場しないのであるが、「竹中平蔵」というキーワードは重要なので頭に置いておいて欲しい。

 なお、竹中平蔵氏は小泉政権にて郵政民営化を推進したことから、陰謀論者から
「郵政民営化を裏で操っているのは闇の勢力だ!」、「郵政民営化の真の目的は、その巨額の郵貯マネーを外資に受け渡すことだ!」等と糾弾されることになった。


 続いて、
2007年12月に発売された書籍である。
『まもなく日本が世界を救います ベン&龍 10の緊急提言』 (太田龍 ベンジャミン・フルフォード/成甲書房/2007.12) P.264
 そのころ、『暴かれた「闇の支配者」の正体』を執筆中だったんだけど、「出版を中止しないと東京湾に浮かぶぞ」という脅迫メールが来ていてね。竹中の側近で、イルミナティの幹部ともいう自称"忍者”の男からだった。

 ~以降、中国の秘密結社の協力を取り付けて逆に脅迫し返すという話があるが省略~


<管理人注>文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 こちらで自称忍者が登場するのであるが、一方的に、出版を中止しろとの脅迫メールが送られて来たようである。

 また、その自称忍者は、「竹中の側近で、イルミナティの幹部」であるとも書いていたらしい。

 なお、ここで登場する「竹中」とは、やはり竹中平蔵氏のことである(※P.268に「竹中平蔵の忍者」と明記されている)。



 さて、続いて、同じ書籍の別の箇所を見てみよう。
『まもなく日本が世界を救います ベン&龍 10の緊急提言』 (太田龍 ベンジャミン・フルフォード/成甲書房/2007.12) P.289
 僕が宇宙人の情報源を遡って探っていくと、やっぱり必ずロックフェラー周辺にぶち当たるんですよ。だから、私も竹中平蔵にロックフェラーのことをぶつけたの、「あなたは日本の金融界をなんでアメリカに売ったのか」と。その直後、ロックフェラーが放った"忍者”が私のところに押しかけてきたでしょ。そういう人たちもいきなり宇宙人の話をしだすんですよ。ロックフェラーの近いところに近づくと、そういう話ばかりが出て来る。
 こちらでも、「竹中平蔵」「忍者」というキーワードが出てくるものの、メールではなく、「押しかけててきた」という話。

 
同一書籍の中ですら、統一性のないベンジャミン様(笑)

 そして、タイミングは竹中平蔵氏のインタビュー「直後」となっている。

 また、脅されたという記述はなく、宇宙人の話をされたと言うことのみが記載されている。(※流れ的には、脅しもあったと推測されるが)

 なお、こちらでは忍者は、竹中平蔵ではなく、「ロックフェラーが放った」ことになっている。、


 続いて、
2011年4月に発売された書籍である。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.34
 日本思いの私は小泉内閣当時の竹中平蔵大臣に「なぜ日本を売るような行為に加担するのか。りそな銀行の外資売りの経緯は国家的な詐欺ではないか」と詰め寄った。そしたらすぐ刺客がきた忍者を名乗るその男は、指輪の尖ったところを示して、ここに毒を塗って、ひょいと一刺しで人を殺すことができると言い放った
 こちらも先程と同様、タイミング的には竹中平蔵氏とのインタビュー後。刺客として忍者が来て、いつでも簡単に殺せることを示して脅されたことになっている。

 そして、こちらは、誰が放った忍者かは明記されていないが、話の流れ的には竹中平蔵氏ということになるだろう。



 さらに、
2012年12月に発売された書籍では、、、
『【陰謀・秘密結社対談】飛鳥昭雄×ベンジャミン・フルフォード』 (飛鳥昭雄 ベンジャミン・フルフォード/学研/2012.12) P.42
T氏が忍者を差し向けてきた

ベンジャミン で、ここで忍者の話になります。
 もともと僕は忍者というものには興味がなかった。ところが、
金融担当大臣だったT氏にインタビューしたときに、日本の金融システムをロックフェラーが乗っ取ろうとしているんじゃないか、とぶつけてみたら、その次の日に日本開発銀行のOさんという人から「T氏の紹介で合わせたい人がいる」という話があった。そうしたら、Sと名乗る変な、昔の殿様みたいな格好をした人物がやってきて「自分は忍者だ」と名乗るんです。

飛鳥 殿様!?

ベンジャミン そう。それで、
金のイルミナティのバッジを僕に差しだして、財務大臣になって日本人から搾取する立場になるか、あるいは死か、どちらか選べと脅しをかけてくるわけ。これは全部録音テープに残しています。
 しかし、その翌日に中国の秘密結社からコンタクトがあって、僕が守ってやるといってきた。それで、僕はこうやって今でも生きているわけ(笑)。
 ただ、最初はこのSさんのことを殺し屋だと思ったんだけど、実は彼は僕に警告してくれていたんです。彼は「このまま暴露を続けると46歳で死ぬよ」と僕に警告していた。実際にモサドが僕の命を狙っていた。
 彼は
欧米秘密結社の幹部の下で働く忍者なんだけど、僕の世界平和に対する志を買ってくれていて、結果的に公安警察と一緒になって命を守ってくれていた。その後、彼は欧米秘密結社とのパイプ役として、いろんな情報を提供してくれるんですけど、そのすべてが正しいかはわからない。そこのところは自分なりに判断して、情報の取捨選択をしているつもりです。

飛鳥 なるほど、彼は今では協力者になっているわけだ。

ベンジャミン さらに、
彼の紹介で現れたのがNという人。彼は元暴走族でガタイのいい・・・・・・実際に会うと鳥肌の立つような人(笑)。僕がハリウッドの監督で鬼の役を捜すなら、絶対彼を起用するね。
 ここでは、T氏(竹中平蔵氏)が忍者を差し向けて来たことになっていて、タイミングはやはり、竹中平蔵氏のインタビュー後

 そして、忍者はベンジャミン様に直接会いに来たのではなく、「日本開発銀行のOさん」が竹中平蔵氏の紹介で、ベンジャミン様と忍者の間を取り持ったようである。「日本開発銀行のOさん」は初登場である。

 また、ここで初めて「S」という忍者のイニシャルが登場し、何故か、「昔の殿様みたいな格好」をしていたらしい。(※この格好も頭に留めておいて欲しい)

 そして、イルミナティに所属するか死かを選べと脅されたようで、内容は微妙に違うが「脅された」という点では他と一致。

 なお、『まもなく日本が世界を救います ベン&龍 10の緊急提言』では「イルミナティの幹部」だったのが、こちらでは、「欧米秘密結社の幹部の」下っ端に。

 また、その忍者の紹介されたのが「N」という人物というのは、『暴かれた「闇の支配者」の正体』と同じである。


 最後に、
2014年12月に発売されたものである。
『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』 (ベンジャミン・フルフォード 泉パウロ/学研/2014.12) P.25-26
 それまで僕は、地震へ行きを信じていませんでした。
 
僕が闇の勢力のことを暴露しはじめたころSという男連絡してきました。竹中氏が僕のところに派遣した、自分は忍者だという、怪しい人物です。
 彼が僕に連絡をして、
あなたがそんなことを書いたために明日、新潟に地震が起きると……。次の日、新潟にある日本最大の原子力発電所のある場所で地震が起きました。それも2回連続です。
 こちらでも「S」というイニシャルが登場し、やはり自称忍者で、派遣したのは竹中平蔵氏。

 そして、押しかけて来たのではなく「連絡」であり、その内容は、ベンジャミン様の書籍がらみで、脅しと解釈していいだろう。


 以上、もう、何がなんだか分からないが、これまでの自称忍者Nの情報をまとめてみよう。
書籍 最初の
出会い
忍者の
所属
話した
内容
紹介された人物
2007.4
『暴か』
竹中平蔵氏へのインタビュー後
○「竹中氏から紹介された」と
連絡があった
○日本政府機関職員 ○イルミナティの大幹部Nを紹介される ○イルミナティの大幹部N
2007.12
『まも』

P.264
○書籍の執筆中
メールが送られて来た
竹中平蔵の側近
○イルミナティの幹部
○書籍の出版を中止しないと東京湾に浮かぶことになると脅される ○記述なし
2007.12
『まも』

P.289
竹中平蔵氏へのインタビュー後
○刺客として
押しかけて来た
○ロックフェラーの刺客 ○宇宙人の話(※文脈的には、脅しもあったと推測される) ○記述なし
2011.4
『イル』
竹中平蔵氏へのインタビュー後
○刺客として
来た
○明記はないが、文脈的には竹中平蔵氏の忍者 ○ひょいと人を殺せる(と脅された ○記述なし
2012.12
『飛鳥』
竹中平蔵氏へのインタビュー後
○日本開発銀行のOの紹介
竹中平蔵氏の忍者
○欧米秘密結社の幹部の下っ端
○イルミナティに所属するか死を選べと脅される ○N
2014.12
『パウロ』
○闇の勢力の暴露を始めた頃
連絡があった
竹中平蔵氏の忍者
○暴露したから地震が起きると脅し ○記述なし
※上記は、ベンジャミン様が出版した書籍を全てチェックしたものではないのでご留意を。
『暴か』・・・『暴かれた「闇の支配者」の正体』
『まも』・・・『まもなく日本が世界を救います ベン&龍 10の緊急提言』
『イル』・・・『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』
『飛鳥』・・・
『【陰謀・秘密結社対談】飛鳥昭雄×ベンジャミン・フルフォード』
『パウロ』・・・『【イルミナティ対談】ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ』
 表にして比較すれば一目瞭然。さすがベンジャミン様、相変わらず、言っている内容に一貫性がない。

 いったい、最初の出会いは、メール(もしくは連絡)なのか、押しかけて来たのか、また、出会いのきっかけとなったのは、書籍による闇の勢力の暴露なのか、それとも、竹中平蔵氏へのインタビューの内容なのか。

 そして、忍者の所属もコロコロと代わり、竹中氏に所属しているかと思えば、ロックフェラーの刺客だったり、時には日本政府機関職員だったり、はたまた、イルミナティの幹部かと思えば、幹部の下っ端だったり。

 
もう、この比較だけでオチにしてもいいのだが、実は、さらに強烈なオチがある。(※(その6)へ続く)



2015.12.15 新規

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ホンットひっでぇナ・・・と言いつつ、まだまだこんなモンじゃないダナ、これが。