『聖書の暗号は読まれるのを待っている』にツッコミ!(その2) ・・・ イオン・アルゲイン様

 (その1)に続き、イオン・アルゲイン様の「聖書の暗号」の立証作業を見て行こう。


 一度、「聖書の暗号」を使ってロト6を当てようとして失敗したイオン・ルゲイン様であるが、以下の通り、再挑戦を行う。
<P.324-326>
 続いて2月18日に挑戦です。今回は日付だけでなくロト6抽選第484回という数値も確認し、場所を決めて同様に数字を選びました。今度は間違いないつもりです
 選び出した数字ですが、6個以上あります。確率評価が厳密に正しいという保証がないので、ある程度の範囲を選ぶことにしたのです。数字は2つの暗号上の場所で評価したものです。

 1、5、15、16、20、31、32、34、41

 これが選び出したもので、この中でもっとも当たりやすいと思った数字は、

 5、15、16、20、31、32

 でした。以下がこの時購入したロト6のコピーです。


 ただ当たるのを待っていてもしょうがないので、
今回は右脳イメージ力をもう一度使いました。今度はこの数字が当たることを心に描いてしっかりと焼き付けたのです

(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下、同様)。
 「今回は日付だけでなくロト6抽選第484回という数値も確認し」て、「今度は間違いないつもり」らしい。

 また、「右脳イメージ力」を使って「今度はこの数字が当たることを心に描いてしっかりと焼き付けた」とあるので、どうやら、「右脳イメージ力」には、イメージすることによって現実を引き寄せるような効力もあるようだ。

 
てか、そんなことをしたら、それこそ、「聖書の暗号」と「右脳イメージ力」のどちらのおかげで当たったのか分からんだろうに。。。

 イオン・アルゲイン様はやっぱり、自分のしようとしていることをよく理解できていないようだ(笑)。



 なお、本書には、この時、購入したロト6の購入券が掲載されているのだが、結局、買ったのは以下の組み合せのようだ。
<P.325>
 5、16、20、31、34、41
 15、16、20、31、34、41
 5、15、16、20、31、32

 1口200円で、各2口を購入したらしいので、合計1200円。ちなみに、一番下のものが上記で最終的に選び出したものである。


 そして、結果は、
<P.326> (※上記からの続き)
 その結果ですが、もちろん残念ながらしっかりと外れました。
 またまた、外れ。

 「今度は間違いないつもり」と言っておいて、「もちろん」って。。。


 しかし、イオン・アルゲイン様はこれくらいでは、めげない。
<P.326> (※上記からの続き)
 でも、ここからが本当の勝負です。筆者としてはこのような数字が存在する以上、何らかの存在理由があって当然と考えるので、その理由を知りたいと思ったのです。その理由が正しい数字への道を示してくれると考えました。2月18日分の当選番号は、

 13、19、25、29、
32、35

 でした。
この数字にどのように行き着けばよいのか、いろんな考えを巡らせることになりました
 たくさんのいろんな可能性を調べたのですが、丸一日かかっても答えは得られませんでした。厳しさを感じていましたが、
はたと気付くことがありました
 「ここからが本当の勝負」らしい(笑)

 また、どうやら、当たったのは、「32」の一つだけだったようだ。(ちなみに、ロト6の場合、最低の5等で3つ当たって千円)


 そして、今度は、どうやったら、正解の数字に行き着けるかを考え始めたイオン・アルゲイン様。

 果たして、「はたと気付いたこと」とは、、、
<P.327> (※上記からの続き)
 外した数字と当たりの数字の差に注目したのです

 13、19、25、29、32、35

 5、15、16、20、31、32

 この数字の差は、

  8、4、9、9、1、3

 となります。849913という6文字の列がもしかしたら暗号化されていて、その数字の近傍に何かヒントや情報があるかもしれないと思いました。
 849913をメインのキーワードに選び、その近傍にロト6の出ている場所を選んでその周囲を調べました。そこには何と、
 何と、外した数字と当たりの数字の差に注目し出したイオン・アルゲイン様。

 今まで、「聖書の暗号」を読み解くのに、それと同様の作業などしたことないだろうに。何で、ロト6の数字の時だけ「数字の差」が関係してくるのやら。

 てか、仮に、それでロト6を完璧に当てることが出来るようになったとしても、今までの解読方法が立証されないどころか、逆に、問題点があることを示すことになってしまうんだけどねぇ。。。


 ただ悪あがきとしか思えないのだが、該当の数値を「聖書の暗号」で調べると、、、
<P.328> (※上記からの続き)
出現語           訳
from
2010       2010年
to the
2 18      2月18日
with plus       加える
LOTO6         ロト6
to the differrent   差
出現語           訳
ooatali          大当たり
hit             当たり
with convert      転換
in converter      転換

 という言葉が重ねられていました。これが、当たりが出せる可能性があるとわかった瞬間でした。第484回の分の答えに至る計算方法が書かれていたのです。
 上記のような言葉がヒットし、「当たりが出せる可能性があるとわかった」らしい。


 一応、ヒットしたという言葉にも、ツッコミを入れておこう。

 まず、訳の「2010年」に対応する出現語の「2010」であるが、これは
西暦である。

 もともと、「聖書の暗号」なるものを世に広めたマイケル・ドロズニン氏は、その著書『聖書の暗号』(新潮社)の中で、年号に関しては、紀元前3761年を元年とする
ヘブライ暦を使用していた。

 また、上記の訳の「2月18日」に対応する「2 18」であるが、マイケル・ドロズニン氏の場合、『聖書の暗号』(新潮社)において、月日に関しても「セバテ3日」というように、やはりヘブライ暦を使用していて、イオン・アルゲイン氏のように数字のみで「該当の月日が示されていた」とすることは無かった。(ちなみに、ヘブライ語の全22文字は、全て数字に変換可能)

 そして、訳の「大当たり」に対応する出現語の「ooatali」だが、思いっきり日本語である。

 本書の他の箇所で、検索結果については、「選び出した意味を
英語に訳して見やすく追記したものがコード表です」(P.46)との説明があるのだが、こればかりは、どう考えても英語が表示されていない。

 
どうやら、イオン・アルゲイン様は、日本語混じりで検索しているようだ。

 ヘブライ暦でなく西暦で検索するのは百歩譲ってOKだとしても、せめて、ヘブライ語で統一しようよ。。。

 なお、出現語の一部についているformとかto等の前置詞は、イオン・アルゲイン氏が決めたルールで、言葉の文字数が少ない時に追加するらしく、それ自体の意味は考えなくてもいいようだ。(ちなみに、これらの前置詞は、ヘブライ語では1文字になる)


 さて、「当たりが出せる可能性があるとわかった」と喜んでいるイオン・アルゲイン様の続きである。
<P.328> (※上記からの続き)
 ただよく考えてみると、まだ解析は続きの可能性があります。今回はこの1つの6桁の数字を使うだけですが、次回はどうなっているのでしょうか。6桁の数字が2つあるかそれとも使わないのかなど、選択肢のある気がします。この部分をクリアするにはどうすべきかを考えることになりました。
 いろいろと、考え始めるイオン・アルゲイン様。

 そして、
<P.328> (※上記からの続き)
 結局この部分の答えは筆者個人の暗号部分にありました。筆者がロト6を当てられるのであれば、当たることが暗号上に表現されていてもおかしくないと考えたのです。
 自分の個人の暗号部分に、自分がロト6に「当たることが暗号上に表現されていてもおかしくない」と考えたようだ。

 いやいや、おかしいって。

 何でそんなことまで暗号として組み込まなければならないのやら。。。

 まあ、そもそも論で言えば、ロト6の当たりが予言されているのなら、他の宝くじや競馬なども全て予言されていて、それは、日本だけでなく世界中のものがそうであろう。

 それで、かつ、全く無名の人の個人情報なんかも予言されているらしい。


 歴史上重要な人物、出来事だけならともかく、ここまで行けば、「聖書の暗号」は、もはやアカシックレコードそのものである。

 どんなに文明が発達していようが、表向きは旧約聖書の物語として成立させた上で、そこまでの情報を暗号として組み込むなんて、
物理的に不可能だって。

 このようなことをおかしいとは思えずに、真剣にロト6の当選番号を探し続けるイオン・アルゲイン様はステキである。


 そして、自分の暗号部分を探した結果、、、
<P.329> (※上記からの続き)
 そして自分の名前をメインキーワードに選び、ロト6という言葉の出ているところを選んでその内容を確認しました。以下がその内容です。数字の選択と使い方、この当たりを何の目的に使うかが、そこには書かれていました。
出現語           訳
from hit        当たる

with the H22    平成22年
with the 2 25    2月25日
the evidence     証拠  
hintng         ヒント
with convert     転換する
change        変化する
number        数字
the convert numerous 数字を転換する
with right      正しさ
to Bible       聖書の
to
1 oku       1億
出現語           訳
with plus        加える
with difference    差
6 keta          6桁
convert 1        転換1
2
tori 6         2通り6
to 6
rei         6を0
to
rei 6         0を6
level           水準
suijyun         水準
with entrance     入口
in usage        使い方
to code         暗号


(※管理人注)「hintng」は原文のまま
 上記のものが、暗号として見つかったらしい。

 登場した言葉を確認すると、年号は「H22」と、今度はヘブライ暦でも西暦でもない
和暦。しかも、「heisei」でもない略号の「H」

 そして、またまた、日本語登場。

     1oku(1億)、6keta(6桁)、tori(通り)、rei(0)、suijyun(水準)

 さすがに、「0」を「rei」で見つかったとするのは、あんまりなんじゃないですか??

 もう、これを見てるだけでも、イオン・アルゲイン様のどうしようもなさが、ひしひしと伝わってくるよ。。。


 続いて、上記の検索結果に対するイオン・アルゲイン様の解釈。
<P.329-330> (※上記からの続き)
解釈結果63 2月25日のヒント
 
平成22年2月25日のロト6の1億円を当てる可能性がある。聖書の正しさを証明する証拠とするために。そして、この当たりは聖書の暗号の使い方が、入口の水準にあることの証明でもある。
 当てるヒントは、6桁の差分の数字、加えること、転換は一度、6を0に、0を6にすることである。
 となりました。これで必要な操作が明確になりました。6桁の数字を選び出し、その中に0と6は6と0に変更して使うこと、そして6つの数字を選び出すことでした。
 自分の名前と共に、ロト6を当てて、それが「聖書の暗号」を証明することになると予言され、しかも、数字の操作法も記載されていたので、 「これで必要な操作が明確になりました」と意気揚々のイオン・アルゲイン様。

 しかし、「当てる
可能性があるとは恣意的な解釈である。「可能性」なんて言葉、どこにもヒットしてないだろうに。



 さて、「聖書の暗号」が本物で、ここまで記載されていたのなら、当然、ロト6を当てることが出来るはずであるが、続きは(その3)にて。



2012.03.06 新規

「to 6 rei」で「6を0」なんて、よく平気で言えたもんダナ。