上記では、議論に関連する問題点のみを記載したが、参考に他の問題点も簡単に解説しておきたい。
(1).脆弱な根拠で100%の確信に達してしまう
上記の最後で記載したことだが、推測と事実の区別がついておらず、安易に「○○に違いないわ!」と確信を持ってしまう人のようである。
そして、根拠脆弱なただの推測に過ぎないものが、本人の中では事実になってしまっているので、その推測結果に固執するし、さらには、その推測結果から、また別の推測結果が導き出されて、どんどん、妄想レベルの領域に突入して行ってしまうことになる。
(2).必死に自分を守り過ぎ
嫁さんの発言を列挙すると以下の通りである。
「私じゃない」
「私が汚したんじゃないのに、なぜ謝らなければならない?」
「私がやったと決めつけるな!」
「自分の言うことが常識だと決めつけるな!」
「そっちも相当な非常識だ!」
「私が犯人だと決めつけるな!」
|
御覧の通り、発言の過半数の主語が「私が」で、残りは、主語は明言されていないが「俺さんが」であり、かつ、俺さんを批判するものである。
そして、要約すれば、結局、嫁さんが主張したいことは、終始、次の2つだけなのである。
@.私は悪くない ・・・ 主語が「私が」のもの
A.お前が悪い ・・・ 主語が「私が」以外のもの
嫁さんはどうやら、「自分を守ることに必死な人」のようである。
そのことは、例えば、俺さんが本に汚れを見つけて「あ、汚れがついてる」と言っただけで、「私、じゃない」と発言したことからも伺える。
絶えず、「自分を守ることに必死」なので、自分が責められる可能性を感じ取っただけで過剰に反応し、先回りして「私、じゃない」と発言して予防線を張っているのである。
また、例えば、俺さんが「一言ごめんと言うのが常識じゃないか?」という発言に対しては、やはり過剰に反応して、自分が「常識がない」と批難されているように感じてしまっている。
その反撃としての発言が「そっちも相当な非常識だ!」なのである。「自分を守ることに必死」なので、「非常識だ!」と言われたと思ったら、その相手に同じように「非常識だ!」と言い返さなければ気が済まないのである。
当然ながら、このようなタイプと議論しても、まともに議論が成立する可能性は低い。「何が正しいか」という観点ではなく、「自分を守りたい」という欲に執着して議論して来るからである。
|