<木村様> この方も頑固なところがあって、ちょっと気が弱いものがあったと思います。
『もういい』っていう感じ。人生が。「もういいよ」って。
吊り橋のようなところ(が視える)。『ここから飛び込もうか?』、それとも「しくじっちゃ困る」。その吊り橋から飛び込んだらしくじることはないですよ。この場所は。
それから滝。それから首を吊る。どれを選ぶ?(と考えた)あ、薬も持ってました。錠剤も持ってました。
<多岐川さん> そうなんですね。
<木村様> 多分。
気が小ちゃいのと(精神バランスの不安定なのが)両方あって、睡眠剤をがぶ飲みしてそれから(死のう)と思ったんでしょうが・・・あ、何だろうこれ?何か飲んでる。お酒でしょう。これきっと。アルコールかもしれない。
(前夜に)これを飲んで、食事を終わらせてそれからゆっくり「じゃあ」っていう。
ちょっとその滝のところ。平地じゃなく、下からちょっと上にあがってる。すごく幸せ気分。一歩ずつ一歩ずつ噛みしめて、足を運んでいる姿が視える。まるであなたと一緒にいるぐらい楽しくて、もう命が終わる時、すごく決心した時点で。
<多岐川さん> そっか。もっと衝動的(自殺)だと思っていたんでビックリです。ちゃんとご飯食べて一歩一歩(死に向かった)だったんですね。
<木村様> そう。衝動的ではない。考えて考えて、「じゃあ行くか」という事で。
だから飛び込む時はもう恐怖とかじゃない、楽しい状態で。飛び込むんじゃなくて天国にでも行けるという感覚の中で。ただ、あなたがどんな気持ちになるかな?っていうのだけは意識にあったみたい。
<多岐川さん> あ〜。(うなずく)
|