「サイキック小林世征の心霊写真館」にツッコミ!(その3)
※当記事は(その1)(その2)からの続き


 当記事では、「サイキック小林世征の心霊写真館」で鑑定された2枚目の心霊写真について見て行きたい。

 まずは、本文から見て行こう。
『学研ムー 2009年12月号』 P.17
■女性の右肩に写った不気味な顔の正体は?

 もう一枚の写真は、
群馬県にあるO神社で神職を務めるN氏から送られてきたものである。
 
心霊写真を持って神社を訪れた女性に、本誌に送付してみることを提案したところ、了承が得られたという。
 女性の右肩の上に、小さな女性の顔が写っているのがわかる。


※管理人注:文字に色を付けたのは管理人
 どうやら、心霊写真を持って神社を訪れた女性に神職がムーに送付することを提案し、実際に送付したのは神職のようである。

 で、心霊写真はと言うと、、、
『学研ムー 2009年12月号』 P.17
 
 こちらの写真は、智恵子記念館のヤツよりは心霊写真っぽい。

 でも、でもちょっと考えれば分かるように、後方で歩いていた人が写っちゃっただけじゃないですかね。。。(苦笑)


 星の王子さまの像と共に記念撮影しているこの場所は、箱根の
「星の王子さまミュージアム」である。

 そして、写真の場所付近を図にしたものが以下である。
 このように、写真の奥に見える生垣の後ろは通路になっていて人が通ることが可能であり、また、写真を撮った方向を勘案すれば、上図のオレンジの場所に人がいたことが想定される。

 そして、次の写真が、心霊写真とされる顔をもとに、そこにいたであろう人を描き込んだものである(赤い線)。
 顔のサイズが遠近法的にも違和感のない大きさとなっていることが分かるであろう。

 さらに、心霊写真とされる
顔がボケてしまっているのは、移動していた為だと説明できる。


 さて、ここまで確認したところで、肝心の小林世征様の鑑定を見てみよう。
『学研ムー 2009年12月号』 P.17 (※(その1)の引用からの続き)
 「これも本物ですね。ただ、この女性に憑いているとか、そういうものではないので安心してください。おそらく、この付近で亡くなった方の霊がたまたま写ったものですから、とくに問題はありません。この女性に少し霊媒の素質があるので、写ったのでしょうね。
 それに、この写真を撮った場所も、写りやすい場所なのだと思います」

 どうやら、「これも本物」らしく、「この付近で亡くなった方の霊がたまたま写ったもの」らしい(笑)

 まあ、上述の説明では、「後方を歩いていた人が写った写真であること」を完全に証明できたわけではない。

 
「たまたま、霊がこの位置に、この大きさで写り込んで、後方で歩いている人のように見えているだけ」という可能性もなきにしもあらずだからだ。

 100%証明する為には、写り込んでしまった人を探し出す等するしかないのだが、それでも、
まず間違いなく、心霊写真なんかではなく、「後方を歩いていた人が写った写真」であろう




2015.08.04 新規

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テキトーにそれっぽいことを言っとけば、霊能者商売は成り立つんだから、おいしいヨナ。