『分裂する未来』にツッコミ!(その3)
 ※当記事は(その2)からの続き。


 当記事では、バシャール様を中心とした宇宙人が坂本様を通じて語ったことに、個別にツッコミを入れて行きたい。



<P.118-119> ※バシャール様以外のポジティブ宇宙人が語った内容 
今地球は2012年を迎えるにあたり、実はとても重要な時期にさしかかっている。プレアデス系だけでなく、オリオンなど元々ネガティブサイドに行ってた人々も、この機会を利用して、ポジティブとネガティブの統合を図ることができるのだ

(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 2012年以降、ポジティブな地球とネガティブな地球に分かれて行くはずなのに、「この機会を利用して、ポジティブとネガティブの統合を図ることができる」と言うポジティブ宇宙人様。

 
「統合できるんなら、地球がポジティブとネガティブに分かれる必要ないじゃん」と思われるのだが、何を言っているんだろうか、このポジティブ宇宙人様は。
 ありえるとしたら、「ネガティブ側に行っていた人々を、ポジティブ側に引き戻す」ぐらいではないのだろうか。

 これには坂本様も疑問に思ったようで、次のような質問がなされる。
<P.119>
「2012年からポジティブな地球とネガティブな地球に分かれる中で、ポジティブな地球へ行こうとしているんじゃなかったんですか?」
 そして、ポジティブ宇宙人様の回答。
<P.119>
「ポジティブな地球に行くことに変わりはないが、ポジティブとネガティブの両方を体験し、知り、その中からポジティブを選択することに意義がある。
ポジティブしか知らないでポジティブ側に行くのとは違う。地球という厳しい環境の中、両方を体験し、ネガティブを十分知った上で、ポジティブ側に行く。
というより、正確な言い方をすれば、
各自にはネガティブな要素もポジティブな要素も共にある。怒りや恨み、憎しみ、愚痴という部分もあると同時に、愛や思いやりにあふれる部分もある。自分とはその両方を持ち合わせた存在である。この真実に気づくことが大切だ。気づくことが統合である
その上でポジティブな行動を選択する。日々の行動の中でどちらを選ぶかは、実は、毎瞬、選択している。
ポジティブな選択をすることでポジティブな世界へ行く。それに意義があるのだ
 どうやら、「ポジティブとネガティブの統合」とは、「各自にはネガティブな要素もポジティブな要素も共にある」ということに「気づくこと」らしい。

 「なんじゃそりゃ!?」という回答である。その内容に、「統合」という言葉を使用するのは不適当であろう。

 しかも、ポジティブ宇宙人様は別の箇所で、この「統合」について次のように語っている。
<P.114-115>
宇宙の真理は、もしかしたら、ポジティブもネガティブもどちらも異なる表現に過ぎないのではないか、どちらも真理の一面を表わしているに過ぎないのではないか、こういう思いが徐々に強まっていったのである。
さらに、
両者を統合することが何かこれまでにない新しい価値あるものを生み出すかもしれないと考えるようになった。
そこで
彼らは地球上でのポジティブとネガティブの統合という一大実験にとりかかったのである。

(管理人注)「彼ら」とは、プレアデスから来た宇宙人たち
 こちらでは、「ポジティブとネガティブの両方が『宇宙の真理』ではないか」という考えが生じて、その考えを検証する為に、「両者を統合」するという「一大実験にとりかかった」と言っている。

 こちらの方は、「統合」という言葉がまさに相応しいだろう。そして、この内容は、上述の回答とは相容れないものである。

 何故なら、
「ポジティブとネガティブの両方が『宇宙の真理』ではないか」という仮説を前提にすれば、上述の回答にあった「ポジティブな選択をすることでポジティブな世界へ行く」のではなく、両者が「統合」された世界に行くという選択肢ができるはずだからである(※あくまで統合の実験が成功したらの話であるが)

 
ポジティブ宇宙人様の先の回答は、坂本様に矛盾を突かれて、適当なことを言って誤魔化したものであろう。




 下記の通り、どうやらバシャール様は、「引き寄せの法則」を信じているらしい。
<P.124-125> ※質問者が坂本様。回答しているのがバシャール様
自分が自分のリアリティを創造するとはどういう意味なのか、再度聞く。
「振動数が高くなってくるとポジティブに考えるようになる。疑いが少なくなる。
自分の思いが実現されやすくなる。疑いがストッパーの役割をしている(重し)
それが少なくなるので思いが実現されやすくなる。そうするとさらに疑いがなくなる。
自分でどう実現されるのかは特定しない。自然に流れに乗って実現されてくる。
非物質界では思いはそのまま実現されるが、物質界では実現するのに物質界のエネルギーが必要。第3密度では第4密度よりもさらに大きなエネルギーが必要。物質界でのエネルギーとは、本人の実際の努力、タイミング、他の人の協力。
今どうして自分が自分の現実を作っているのが信じられないのか?」
「悪いことが起こることがあるから」
「自分が悪いことを思った、創造したからではないのか。いいも悪いも自分が作っている」
「他にもいろいろな要因があまりに複雑にからんでいるように見えます。自分がすべてをコントロールしているとは思えません。偶然だと思ってしまいます」
「いろいろな要因があるのは事実だが、それらは自分の出す波動に共鳴して引きつけられてくる。あるいは共鳴しないので引きつけられない。すべてをコントロールしているわけではないが、
基本の波動は自分が出している。それに応じた未来が引き寄せられてくる。

 〜(中略)〜

第3密度ではそういう関係になっている。

第4密度では物質がより軽い、高い振動なので、思いはより実現しやすく、そのまま現れやすい。
非物質界では思ったとおりにストレートに現れる」

(管理人注)「第3密度」、「第4密度」は、本書によると、第4密度までが物質世界で、それ以上が非物質世界。我々人類は第3密度の生命体で、バシャール様は第4密度の生命体らしい。(P,69)
 「自分の思いが実現されやすくなる。疑いがストッパーの役割をしている(重し)」「基本の波動は自分が出している。それに応じた未来が引き寄せられてくる」と、「引き寄せの法則」を力説するバシャール様。

 そして、バシャール様のいる第4密度と言う世界では、我々人類がいる世界より、「思いは実現しやすく、そのまま現れやすい」らしい。

 ちなみに、バシャール様のいる第4密度では、次の通り、ポジティブ宇宙人とネガティブ宇宙人が戦っているらしい。
<P.112>
ネガティブな文明は他の文明を征服、支配する野望を持つようになっていった。そのため、惑星間での征服戦争が起こった。戦争は何十万年も続き、その間にいくつもの文明や惑星が破壊された。
<P.116>
オリオンのネガティブな文明では第3密度の文明と第4密度の文明があった。第3密度ではあなたが想像するような戦いが起こった。第4密度では、テレパシー的な、エネルギー的な形で影響を及ぼすという形での戦いが行われた。
つまり、思考の波動を送るという形である。地球での呪詛がその一例だ。
地球は今我々ポジティブ・サイドによって守られている。だからネガティブ側の直接の攻撃はない。ただ、彼らは我々の間隙をついて、スポット的に個人に影響を与えることがある」
 ・・・・・・これって、バシャール様の言う、「引き寄せの法則」に反してないですか??

 本書には、
ネガティブな発想とは、恐れを基にした発想(P.13)とある。

 つまり、戦争なんかすると、ネガティブ宇宙人は
「戦争に負けるかも」「滅ぼされるかも」などと言った「恐れを基にした発想」を行うはず。

 そして、「引き寄せの法則」が本当に存在するのなら、その恐れが現実を引き寄せ、ネガティブ宇宙人は簡単に戦争に負けるはずである。何十万年も続くはずがない。

 特に、思いが実現しやすい第4密度では、それが顕著なはずで、ネガティブな発想でネガティブな現実を引き寄せ続けているネガティブ宇宙人なんかは、当の昔に滅んでいてもおかしくないのである。

 それが、さらに上の第5密度にもネガティブ宇宙人が存在しているらしい。(P.116)


 本当に、「引き寄せの法則」と言うものがあるのなら、そんな高次元にネガティブ宇宙人なんかが存在していられるわけがないでしょ、バシャール様!



<P.220> ※坂本様の言葉
 さらに50年、100年経つに従い、人類は徐々に今バシャールたちがいるような世界、つまり第4密度の世界へと移行していく。そこはみなが喜びに満ちたポジティブな世界だ
 2012年以降、地球はポジティブな世界へ移行していくそうだが、そこは、「みなが喜びに満ちたポジティブな世界」らしい。

 つうか、上述のように、第4密度にもネガティブ宇宙人がいて、ポジティブ宇宙人と戦争したりしているんだから、全然、「みなが喜びに満ちたポジティブな世界」じゃないはずなんだけどねぇ。

 何を言ってるんだか。。。


 
そもそも、(その2)で記載したように、「ポジティブとネガティブ」という分け方自体に問題がある上に、そこに「善と悪の対立」的要素や「引き寄せの法則」等も追加するもんだから、どんどん収集が付かなくなって矛盾を露呈してしまうことになるんですよ!



<P.115> ※バシャール様が語った内容
地球上ではムーが自然災害で滅び、その後、地球上のあちこちにあったムーの植民地で別々の文明が栄えることになる。そのひとつがアトランティスである。
 バシャール様も、本当にムーやらアトランテスやらが、本当にあったと思っているらしい。

 当記事では説明しないが、ムーやアトランティスなどが存在しないことは、下記の記事にてツッコんでいるので、そちらを参照して欲しい。
記事「『ムー大陸』にツッコミ!」(伊勢白山道様)
記事「『超古代文明』にツッコミ!」(大川隆法様)
 しかし、ムーやアトランティスって、真贋を見極める上での良い試金石になるよな。




 以上、坂本様がコンタクトしているバシャール等のポジティブ宇宙人の言っていることが、アテにならないことは明白であろう。


 『2012年 目覚めよ地球人』に引き続き、また、変な宇宙人に騙されちゃってますよ、坂本様!!



2011.7.13新規

そもそも、コンタクトできているつもりになっているダケで、単なる夢・妄想って線もあるけどナ。

つうか、コッチの方が濃厚じゃないか?