※当記事は(その1)からの続き。
当記事では、坂本様が結局、2012年にどのようなことが起き、どうすべきだと言っているのかを見て行きたい。
<P.12>
2012年について、バシャールは次のように言う。
1.2012年における人類の意識の変化はゆっくりとしたもので、20年、30年かけて変わっていく
2.ポジティブな地球とネガティブな地球に次第に分かれていく(ただし、他にもいくつものバーションの地球がある)
3.どの地球に行くか(体験するか)は自分の波動(振動)が決めている
(管理人注)文字に色をつけたのは管理人(以下同様)
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『2012年目覚めよ地球人』では、2012年に全ての片が付くと言っていたが、「変化はゆっくり」で「20年、30年かけて変わっていく」らしい。
そして、その変化とは、「ポジティブな地球とネガティブな地球に次第に分かれていく」ことらしい。
また、「分かれていく」と言うのは、どういうことかと言うと、
<P.13>
バシャールによれば宇宙はパラレル・ワールドになっていて、全ての可能性が並存する。2012年に関しても、あらゆるシナリオがすべて存在する。その中のどれを自分が体験するかは、自分がどのシナリオに共鳴するかで決まる。
ポジティブに考えポジティブに行動する人は、ポジティブな地球へと移っていく。逆にネガティブに考えネガティブに行動する人は、ネガティブな地球へ移っていく。
明らかに異なる地球がいくつも並存するのだが、2012年から先は、ポジティブな人ばかりいる地球とネガティブな人ばかりいる地球とに数十年かけて次第に分離していく。
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<P.15>
自分がポジティブな地球へ移行するほうにいると、2012年を越えていくにつれてポジティブな人の数が徐々に増えていき、20年、30年経つうちに次第に世界全体がポジティブな世界になる。気がつくと身の周りにネガティブな人は一人もいなくなっている。戦争やテロ、犯罪、飢饉などネガティブなニュースは聞かなくなる。
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どうやら、「ポジティブな考えばかりの人がいる地球」と「ネガティブな考えの人ばかりいる地球」が分裂して、別々の平行宇宙へと移っていくらしい。
そして、ポジティブな地球へ行く為にはどうすれば良いかと言うと。。。
<P.218-219>
いずれにせよ、どの地球を体験するかはあなた自身が決めるのだ。あなたの波動、振動数が決めるのである。
ネガティブな地球を体験したくないと思っても、日ごろネガティブな考えを持っているネガティブな行動パターンをとっているなら、ネガティブな地球を体験することになる。
逆にポジティブな考えを持ち、ポジティブな行動パターンをとれば、ポジティブな地球を体験する。
〜(中略)〜
ポジティブな思考に変えるためにはどうするか、それはバシャール流に言えば、「ワクワクに従って生きる」のである。それについては次の章でバシャールに語ってもらう。
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「ポジティブな考えを持ち、ポジティブな行動パターンをとれば」良く、「バシャール流に言えば、『ワクワクに従って生きる』」と良いらしい。
また、次のような記載もある。
<P.222>
自分が心から楽しめることをする。そうすれば、道がどんどん開けてくる。すべてが自然に、滑らかに、いい結果が生み出される方向へと導かれる。
ワクワクするということというのは、自分にとってちょうど道標のようなもんだ。船や車のナビゲーション・システムのようなもの。それに従っていけば、ひとりでに、本来の自分が望むところへと自然に導かれていく。
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「自分が心から楽しめることをする」と「道がどんどん開けて」きて、また、「ワクワクするということ」をしていると「本来の自分が望むところへ自然に導かれていく」らしい。
さらに、次のような記載もある。
<P.13>
ここでポジティブな発想とは、喜びを基にした発想、それに対して、ネガティブな発想とは、恐れを基にした発想である。
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このような、バシャール様の言う通りのことを実行すると、例えば、次のような行為もどんどん行うべきと言うことになろう。
○ワクワクしない学校に行くのをやめ、ワクワクするTVゲームのみをして過ごす。「学校に行かないと将来がダメになる」なんてネガティブなことは考えない。
○女性の下着を盗もうとするとワクワクするので、下着泥棒をする。「そんなことをしたら警察に捕まって、人生終わりだ」なんて言う恐れの発想なんかは持たない。
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この例だけでも、バシャール様が如何に無茶苦茶なことを言っているかが分かるのではないだろうか。
結局、バシャール様の言っていることは、ただの極論なのである。
物事、バランスが大切であるのに、そのバランスを無視して、両極の内の良いイメージのもののみを推奨している。
バシャール様で言えば、「ポジティブとネガティブ」という両極の内の「ポジティブ」のみである。
これは、他の新興宗教が、「感謝と怨嗟」という両極の内の「感謝」のみを極端に推奨しているのと同じで、「感謝」が「ポジティブ」に変わっただけ。
「感謝のみ」という状態に問題があることは以下の記事にて記載したが、「ポジティブのみ」の状態というものも同様に問題があるのである。
一見、プラス・イメージの言葉でも、「それのみ」という極端な状態は問題があると認識しなければならない。
もちろん、ポジティブな人とネガティブな人とでは、どちらがより幸福になれる確率が高いかというと、ポジティブな人であろう。
しかし、それはあくまで、「ポジティブ寄り」と言うだけで、「ポジティブのみ」と言う話ではない。
一度、「ポジティブのみの人」と言うのものを想像してみて欲しい。
例えば、
○巨大台風が近づいてきているのに、「まあ、大丈夫っしょ」と考えて、サーフボードを片手に海に繰り出す。
○夫から暴力を振るわれても、「これって愛情の裏返しなんだわ!」とポジティブに考える。
○赤ちゃんがストーブに触ろうとしているのを見ても、「やけどして、むしろ、熱さに強い子に育つに違いない」とポジティブに考える。
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このような考え方をする人が「ポジティブのみの人」であり、それは、ただの愚か者である。
また、「ポジティブのみの人」を言い換えると、「問題を問題として認識できない人」と言うことができるだろう。
○巨大台風が近づいている海に入ることを、問題だと認識できない。
○夫から暴力を振るわれることを、問題だと認識できない
○赤ちゃんがストーブに触ろうとしていることを、問題だと認識できない
そして、このような「問題を問題として認識できない人」は、宗教団体などを運営する者にとって非常に扱い易い存在である。
○教祖等が矛盾した言動をしても、問題だと認識できない
○教祖等の予言が外れても、問題だと認識できない
○教祖等から高額の布施を要求されても、問題だと認識できない
バシャール様の言う「ポジティプのみの人」が、如何に信者として都合の良い人間かがよく分かると思う。
教祖等の言うことを何でも肯定的に捉えて、受け入れることがポジティブであり、一方、問題視したり、疑問を持ったりすることがネガティブなのである。(ちなみに、「ネガティブのみの人」を言い換えると、「問題のないことも問題として認識してしまう人」と言うことができる)
以上、2012年に向けて、このような愚か者で、都合の良い信者になることを推奨しているのが、バシャール様であり、坂本様なのである。
(その3)では、バシャール様(坂本様)の言っていることへ個別のツッコミを入れて行きたい。
2011.7.7新規 |