『いつも宇宙人があなたの間近にいます』にツッコミ!(その2) ・・・ 田村珠芳さま
(その1)からの続き


 当記事では、 2007年5月に発売された珠芳さまの著書『まもなく宇宙人が到着します』と比較し、主張がどのように変更されたかを見て行きたい。




 まずは、米国のFRB(連邦準備理事会)関連である。

 珠芳さまは以下の通り、2007年の著書では、
FRBが消滅してドルが紙クズになり、2008年には「レインボー通貨」なる通貨が発行されると主張していた。
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5)
<P.118-119>

アメリカの連邦準備理事会(FRB)は、ブッシュとチェイニーの辞職を機に、アメリカを撤退し
、スイスのバーゼルに移ります。じつは、FRBはアメリカの中央銀行ではなく、5人の銀行家が出資して設立した民間の銀行です。
 そして、
アメリカ財務省は独自のお金を発行します。それは金とリンクした兌換券です。ICチップが入って金とリンクしています。
 
もうすでに準備に入っています「レインボー通貨」といいます

 〜(中略)〜

 
FRBは間もなく消滅し、FRBが発行してきたドル札は紙クズとなります
 新しい財務省通貨に変えられることでしょう。


<P.143>

 2008年、アメリカは財務省通貨として、「レインボー通貨」を発行します
 イランをはじめとするイスラム圏や、メキシコ、カナダが「レイボー通貨」に切りかえます。
 新しい財務省通貨に変えられることでしょう。


(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 これが本書、2010年発売の『いつも宇宙人が間近にいます』になると、、、
<P.101>
 しかし2010年、FRB(米連邦準備銀行)が廃止され、アメリカはデフォルト宣言し、NESARA宣言するでしょう。新しいアメリカは今のアメリカとは全く違った国になります。早ければ春、遅くても秋にはFRBはなくなります
 2008年には消滅しているはずのFRBは、遅くとも2010年の秋になくなることに変更

 しれっと変更しても、やっぱりハズレ(笑)

 なお、ここで、「NESARA宣言」なるワケの分からない言葉が出て来ているが後で触れる。


 一方、2008年に発行されるはずの「レインボー通貨」はと言うと、
<P.96>
 そう遠くない時期に世界は七つの地域に分けられ、七色のレインボー通貨という新しい通貨で、世界政府が創設されます
 日本は中国、韓国、北朝鮮と共に東アジア共同体を作るようになるでしょう。
 どうやら、「そう遠くない時期に」創設される世界政府の通貨が「レインボー通貨」らしい。『まもなく宇宙人が到着します』じゃ、米ドルの変わりにアメリカの財務省が発行する通貨が「レインボー通貨」だったのにねぇ。

 で、2008年までに米ドルが紙クズになると言っていたは、、、
<P.11-12>
 急ピッチで地球は改造されつつあります。
 役者は全部登場しており、急激に新しい時代に向かって動き始めています。
 
金融経済は破綻し、ドルは崩壊し、階級社会のバランスは崩れ、今まで続いた文明が崩壊して、新しい文明にシフトしていきます
 「ドルは崩壊し」とあり、やはり、珠芳さまの中では、米ドルは紙クズにならねばならぬようである(笑)

 他にも、金融経済は破綻し、文明までもが崩壊するらしい。ここでは、それがいつかは記載されていないが、別の箇所では以下の通り。
<P.144>
 金融に支配されてきた物質文明が壊れて、精神文明に移行するのですから、2010年、2011年と2年はかかるのではないでしょうか。
 どうやら、2010年から2011年にかけての話らしい。

 やっぱりハズレ。




 さて、上述に引用した箇所で「NESARA宣言」なるものが登場していたが、これについても見ておきたい。

 「NESARA」とは、Wikipediaの説明によると以下の通り。
Wikipedia「NESARA
NESARA(National Economic Stabilization and Reformation Act、ネサラ)は、元はアメリカの在野のコンサルタントが提唱した経済改革案

しかしこの
NESARAというアイデアが公開されると1人歩きを始め、後にアメリカ合衆国議会上下両院を通過したと噂された。NESARAは直訳で「国民経済安全保証改革法」となるが、アメリカ政府がこの法案の施行にあたり様々な事実を隠しているとされたもの。事実関係ははっきりせず、都市伝説として扱われていると思われる。
 元はただの米国の経済改革案に過ぎないのものが一人歩きを始め、様々なデマが付与されて都市伝説化したものなのである。

 そして、そのデマの付与に大きく寄与したのがシャイニ・グッドウィンなる人物のようで、次のような主張をしたようである。
Wikipedia「NESARA」より
○2000年3月に非公開の議会審議を通過し、ビル・クリントン大統領も署名の後、2001年9月11日に法案施行された

○この法案は合衆国最高裁判所により報道禁止命令(かん口令)が敷かれた。

○ジョージ・ブッシュ大統領はNESARAの存在を国民の目から反らすために、9.11同時多発テロ事件とイラク戦争を演出した。
 さらに、このグッドウィンのデマに触発され、インターネット上ではNESARAに関して様々な陰謀論が語られるようになり、遂には、「大量のUFOが近い将来やってくる」とか「爬虫類系宇宙人がアメリカ政府をコントロールしている」など、どんどんトンデモない方向へと発展して行ったのである。


 結局のところ、「NESARA」とは、ただの都市伝説、トンデモなのだが、これを真に受けてしまった珠芳さまがどのような主張をしていたかは、(その3)で見て行きたい。



2014.05.27 新規

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