『いつも宇宙人があなたの間近にいます』にツッコミ!(その3) ・・・ 田村珠芳さま
※当記事は、(その1)(その2)からの続き


 当記事では(その2)に引き続き、トンデモ話の「NESARA」を真に受けてしまった珠芳さまがどのような主張をしていたのかを見て行きたい。

 まずは、
2007年に発売された著書『まもなく宇宙人が到着します』からである。
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5) <P.51>
証言D 宇宙(国際)協定「NESARA」の存在

 「国民経済安全保証改革法」(National Economic
Security And Reformation Act)と呼ばれる宇宙(国際)協定です。
http://www.nesara.us/pages/history.html
 これはアメリカ経済、および世界経済に関係していて、1998年に月に基地をもっている
銀河連邦(80星系団)と、地球上の同盟者達(主にアメリカなど)の間で取り決められました。地球社会の統一と、銀河系社会への参加を準備する星間協定です。


(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 元は、在野のコンサルタントが提唱した米国の経済改革案だったものが、珠芳さまの段階では、宇宙(国際)協定やら星間協定にまで昇格(笑)

 どうやら、銀河連邦と地球との協定らしい。

 てか、和名に「国民経済安全保証改革法」と、思いっきり
国民経済」と入っているのに(※英語ではNational Economic)、宇宙協定だとすることにおかしいとは思わなかったのだろうか。

 ちなみに、本来、「NESARA」「National Economic
Stabilization and Reformation Act」(※Wikipedia「NESARA」)の頭文字をとったもののはずだが、何故だか、「National Economic Security And Reformation Act」に変わっている。

 そして、上記の続き。
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5) <P.51> (※上記からの続き)
 銀河連邦は地球上の主要国政府に対し、このままでは地球が破滅してしまうこと、地球を救う方法は、すでにアメリカがもっている宇宙のテクノロジーと、銀河連邦がもっている各種のテクノロジーを、地球人全体で使う必要があること。
 そして、
人類の意識を現在の三次元から五次元へと高めることを求めています
 「銀河連邦は」「人類の意識を現在の三次元から五次元へと高めることを求めています」とあり、「NESARA」にアセンション(次元上昇)の要素までも追加されている。(※ただし、「NESARA」の条文自体にはそのようなことは書かれていないようである(P.53-54))

 まあ、はっきり言って、好きなように妄想が追加された段階の「NESARA」が、珠芳さまが真に受けた「NESARA」であると言えよう。

 で、少しとばして上記の続き。
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5) <P.53>
 まもなく、アメリカはNESARAを宣言します
 その後、ブッシュ大統領は後述するワンタ資金(第五章87ページ)への関与によって逮捕され、失職(辞職)し、暫定政権ができます。そして選挙となり、新しい大統領と議員が4ヵ月以内に選ばれます。
新しい大統領はアル・ゴアがなるでしょう
 
アル・ゴアは、NESARAの精神を忠実に実行する地球上の同盟者だからです。
 NESARAとのとりきめで、新しい議員も地上の同盟者達が選ばれるでしょう。
 「まもなく、アメリカはNESARAを宣言」するらしい(笑)

 そして、「NESARAの精神を忠実に実行する」アル・ゴアが大統領となるらしい。

 もちろん、アル・ゴアが大統領になることは無かったのだが、
2010年に発売された著書『いつも宇宙人が間近にいます』では以下の通り。
<P.138>
 株式会社アメリカ合衆国はなくなるのです。その時、オバマ大統領は「NESARA宣言」をして、新しい国(元のアメリカ合衆国へと戻す)を作り出します
 しれっと、オバマ大統領がNESARAを宣言することに変更。


 で、この「NESARA」が公表されるとどうなるかと言うと、、、
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5) <P.71>
 NESARAが公表されるなら、個人が抱える負債はほぼなくなり、第三世界の国々の莫大は債務は帳消しになります。
 個人や第三世界の負債がなくなるらしく、また、
『まもなく宇宙人が到着します』 (田村珠芳/ハギジン出版/2007.5) <P.72>
 これがすんでから、私達は地球人とのファーストコンタクトの任務につきます
 皆さんの意識が革命的に変化するまで、
巨大艦隊のデモストレーションや、昼間、身近に私達を吟味できるよう、競技場や公園、町の中心部、空港にさえ着陸するでしょう。
 このような披露は短い期間です。


(※管理人注) 「デモストレーション」は原文のまま。デモンストレーションのことだろう
 宇宙人がファーストコンタクトを始め、巨大艦隊のデモンストレーションや競技場等にUFOが着陸するらしい。

 どこまで行っても、どうしようもない妄想の限りである。




 以上、「NESARA」という、どうしようもないデマ情報に騙され、真に受けてしまった珠芳さま。

 
2007年『まもなく宇宙人が到着します』2010年『いつも宇宙人が間近にいます』では、かなりページをさいて「NESARA」のことを記述していたのだが、2012年に発売された著書『大宇宙連合からの啓示』では、「NESARA」のことには触れられていない。

 さすがに珠芳さまも、「NESARA」がただのガセネタであることに気付いたのだろうか。


 続いて、(その4)では、
『いつも宇宙人が間近にいます』に記述された個別のトンデモ内容にツッコミを入れて行きたい。



2014.06.03 新規

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お得意のサイキックリーディングで、真偽を見抜けばイイのにナ。