「イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】」にツッコミ!(その7)・・・ベンジャミン・フルフォード様
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)からの続き。


 当記事ではベンジャミン様の小ネタを2つほど見て、ツッコミを終了としたい。

 まず一つ目。ベンジャミン様の、イエスの磔刑に関する見解を見てみよう。
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.142
私の調べでもイエスが十字架に磔になったことはない。イエスという存在はいたかもしれないが、聖書で伝えられているような存在ではなかった。
 
当時ローマでは十字架の死刑はやってなかった。十字架は水、空気、土、火の四大元素の象徴にすぎない。イエスの死刑は捏造だと思う。キリスト教自体がその前のミトラ教とか当時存在した多神教からの借り物でできている。最近、一神教は本当に終わるかもしれないという予感がしている。


<管理人注>文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 どうやら、ベンジャミン様が調べた結果、「イエスが十字架に磔になったことはない」らしく、「イエスの死刑は捏造だと思う」らしい。

 そして、その根拠の一つとして、「当時ローマでは十字架の死刑はやってなかった」ということが挙げられている。

 しかし、同じ書籍の別の箇所では、、、
『イルミナティだけが知っている【洗脳工学篇】』 (ベンジャミン・フルフォード(編著)/ヒカルランド/2011.4) P.214
キリスト教も同じで、一般キリスト教は奴隷の宗教で、恐らくキリスト本人が奴隷の反乱を起こした人間だ。それで死刑を受けた。旧約聖書ではユダヤ人がやったように書かれているが、十字架につけるのはローマの罰だローマ帝国がキリストを殺したという大きな秘密が潜んでいる。
 さっきは「当時ローマでは十字架の死刑はやってなかった」と言ってたクセに、今度は、「十字架につけるのはローマの罰だ」と真逆の主張をするベンジャミン様。

 
どっちやねん!(笑)

 そして、十字架がローマの罰であるとの根拠から「ローマ帝国がキリストを殺した」との結論を提示し、こちらでは、
イエスが十字架に磔になった事実に肯定的である。

 さっき、「イエスの死刑は捏造だと思う」て言うてましたやん!

 いやはや、すごいわ。

 これ、「後で見解が変わった」とかじゃなくて、同じ書籍ですぜ。。。

 ここまで正反対のことを言えるベンジャミン様、さすがである。



 ちなみに、正しいのは後者で、「十字架につけるのはローマの罰」という方である。(※参考:『面白いほどよくわかる キリスト教』(宇都宮輝夫・阿部包/日本文芸社/2008 P.22-23)




 続いて、ベンジャミン様のブログから。
八咫烏(やたがらす)と裏の天皇が動き出した 2009/10/30」 (ブログ「BenjaminFulford」より) 
日本で一番秘密とされている結社「八咫烏」が動き出した。この結社は元々天皇を守るために少なくとも3000年前から存在する。現在のメンバーは出世時に戸籍を入れてないため、どのデータベースにも存在しない。

彼らは明治時代まで日本の天皇を守っていた。その後は裏の天皇を守ってきた。
必要があれば日本の殆んどの神社やお寺を動員できる。他にも様々な影響力を持っており、黒龍会と同盟関係も結んでいる。

私も以前彼らのところに招かれ、とても不思議で良識的な儀式を受けたことがある
 「八咫烏」とは、おおよそ、ベンジャミン様の説明の通りである。オカルト系の書籍等で時折登場し、太古から日本に存在する秘密結社とされる。

 そして、ベンジャミン様はその「八咫烏」「ところに招かれ、とても不思議で良識的な儀式を受けた」ことがあるらしい。

 で、別の書籍では次の通り。
『【陰謀・秘密結社対談】飛鳥昭雄×ベンジャミン・フルフォード』 (飛鳥昭雄 ベンジャミン・フルフォード/学研/2012.12) P.51-52
飛鳥 ところで、ベンジャミンは八咫烏とは会ったことがあるの?

ベンジャミン 
八咫烏を自称する人にはひとりだけ会ったことがある。でも、本物かどうかはわからない。その人は変わったおばさんで、鼻の骨がまるでカラスのくちばしのようになっていた。間違いなく日本人なんだけど、あんな鼻はみたことがない。彼女とは2~3回会ったけどそれっきり消えちゃった
 2009年には、「八咫烏」のところに招かれて儀式まで受けたと言っていたのが、2012年には、自称「八咫烏」のおばさんに会っただけという話にトーンダウン。

 さすが、ベンジャミン様やで!
 言うとること、まるでアテにならんわ!






 以上、(その7)にまで渡り見て来たが、ベンジャミン様が言ってることが、全く信用できないことが良く分かるであろう。

 読者の好奇心を刺激する方向に話を盛るタイプなのか、それとも、事実と妄想の区別ができないタイプなのだろうか。

 しかも、(その6)で見た通り、誤りが分かった後でも、その誤った内容を主張し続ける不誠実さ。

 逆に言えば、そのような人物だからこそ、このような、どうしようもない陰謀論を唱えられるのだと言えよう。



2015.12.29 新規

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ベンジャミン様の話を真に受けてると、バカになっちゃうゾ。