米国国防省の上級職にあった暗号解読官ハロルド・ガンズさんという方が出てきましたが、この人は、国家機密を裏でささえる優秀な技術者です。
彼は、「イスラエルの科学者チームが創世記の古代ヘブライ語テキストのなかに、現代の人間個人に関する具体的情報が暗号化されているのを発見した」あるいは「今の時代の非常に具体的な情報が、創世記に暗号化されているという主張」を馬鹿げたありえないことだと思い、自らコンピューターを使って、その欠陥を明らかにしようとしたのです。1989年ごろのことです。
専門家であるガンズさんが調べたのは、聖書の暗号の「p値」です。「p値」というのは偶然によって起こる確率のことです。
科学の研究においては、新しい、予測しなかった発見に、もし20分の1の「p値」があれば、それらは十分に「真実」であると考えられるそうです。
そして、ガンズさんが得た「p値」は6万2500分の1以下だったのです。
それが意味するところは、イスラエルの学者の発見が誤りで偶然の珍奇な現象にすぎないという可能性は、問題にならないほど小さいということでした。
彼はこうして、聖書の暗号の虜になっていくのです。
(管理人注)文字に色を付けたのは管理人。以下同様。 |