『聖書の暗号は読まれるのを待っている』にツッコミ!(その4) ・・・ イオン・アルゲイン様
※当記事は、(その1)(その2)(その3)からの続き。


 「聖書の暗号」を使ってロト6が当てられない理由を、「悪の側」が当てられないように仕組んでいたからだと気付いたイオン・アルゲイン様。

 今までの方法では当てることができないので、「他の方法を考えることにし」たらしい。


 続いて、今度はどんな方法を考えたのか見て行こう。
<P.334-335>
 ここは進んでみるしかないので、適当なキーワードを選んでロト6と重なる部分を探すことにしました。もちろん3月4日もその近くにコードされているはずです。
 
もっとも悪の側が使わないと思われるキーワードの選択ですが、ムーの次の王を選びました。8文字です。ムーの王やラーマという名前は他の本にも出ていますので、暗号解析上出てくるもう一人の王に期待をかけることにしました。なにかメッセージを入れておいてくれていれば、それを信じたいと思ったのです。
 そのような場所を選んで解析を始めると、
罠という言葉も出てきてがっかりしたのですが、破るという言葉も出てきました。これならいけると判断して、6つの数字に加える6桁の数字を評価することにしました。4度目の正直ですが、今度こそ当ててくれよと本当に思いました。

(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下、同様)。
 「もっとも悪の側が使わないと思われるキーワード」として「ムーの次の王を選」んで検索&解析を開始するイオン・アルゲイン様。

 そうすると、「罠という言葉」と共に、「破るという言葉も出てき」て、「これならいけると判断し」たようだ。


 そして、
<P.335> (※上記からの続き)
 また、この場所には筆者の名前は出ていませんでした。この情報が存在すれば、元々あった悪のコードと区別するのが難しくなるので、名前の入っていない部分を選んでくれていたようです。ただし、面白いのはペンネームのイオン・アルゲインがA・イオンとして出ていたことです。筆者としては同じ人物なのですが、悪の側にはこの情報がマークされていないようなので、ちょっと信じにくい部分ではあります。悪の元の計画では筆者がこの名前を使うことが計画されていなかったということなのでしょう
 念のために統計評価に使う場所でも、次の王の名前を探してみました。次の王以外にはムーの国の継承者と皇太子という言葉が確認できました。これらが6つの数字を評価する場所にも確認が取れたので、まずは一安心です。
 同じ場所には、イオン・アルゲイン様の本名は無かったが、「A・イオン」というペンネームは有ったらしい。

 自分の本名が無ければ、

   「名前の入っていない部分を選んでくれていたようです」

と考え、自分のペンネームがあれば、

   「悪の元の計画では筆者がこの名前を使うことが計画されていなかったということなのでしょう」

と考えるイオン・アルゲイン様。

 ポジティブだなぁ。。。 仮に、これが逆であっても、もっともらしく理由をつけて、自分勝手に納得するんだろうに。


 なお、「A・イオン」で自分のペンネームが有ったとしているので、ヒットする名前は、ファーストネームとラストネームの順序はどうでも良いようだ。


 そして、ロト6の6つの数字に加える数字を選定し始めるイオン・アルゲイン様。
<P.335-336> (※上記からの続き)
 次の王の場所からでは、今回は6桁か7桁か数字がはっきりしません。6桁目を2桁として合計で7桁とするのが合理的かと思い、7桁で選ぶことにしました。確率的には1000万分の1まで厳しくなりますが、右脳イメージ力としてはトライするだけです。有限の時間でこの数字が選べるように努力することにして作業を始めました。
 普通に右脳イメージを使う時は、単に脳はをアルファ波状態にするだけなのですが、
今回は少しやり方を変えてみました。過去世の情報が取り出せるヘミシンクも暗号解析に使っていますが、今回はフォーカス27という場所の計画センターという未来を決める場所を意識してみました。その場所に筆者のガイドさん全員で押しかけて行って右脳イメージ力を使うことにしました。この場所なら変な情報に悩まされることはないと思えたのです。
 今度は、「右脳イメージ力」だけでなく、「ヘミシンク」まで使い出したイオン・アルゲイン様。

 「ヘミシンク」は、アメリカのロバート・モンロー(1915〜1995)によって開発された技術。
 ヘッドフォンで左右異なる特定の周波数の音を聞くと、意識を変性意識と呼ばれる状態に誘導することができ、その状態で体外離脱や過去世体験、死後世界探索、知的生命体との交信、宇宙探索などが可能になるとされるものである。

 当HPでツッコミを入れている坂本政道様もこの「ヘミシンク」を使用していて、宇宙人から聞いたとするデタラメ話を展開している。(※詳細は以下のページを参照)
坂本政道様にツッコミ!

 そして、そうやって、加算すべき数字を選定し、ロト6の当たり数字を特定した結果は、、、
<P.338>
 今回も自信はありましたが、まだ何か学びが残っていれば、ここで当たることはありません。何か残っていないか自分自身に何度も聞いたり考えたりしたのですが、暗号解析関連には大きな見落としはないように感じていました
 期待は大きかったのですが、
またしても大きく外れることになりました罠まで通り抜けたのになぜ当てられないのかを考えることになりました
 やっぱり、外れ。

 せっかく、「悪の側」が仕掛けた「罠まで通り抜けた」のにねぇ(笑)。

 「暗号解析関連には大きな見落としはないように感じていました」って、そもそも、
「『悪の側』や『愛の側の王』はおろか、『聖書の暗号』なんて存在しない」っていうデッカイ点を見落としてますよ。

 はやく、自分が
「一人相撲をしてるだけ」ってことに、気づこうよ。。。



 続いて、「聖書の暗号」を証明しようとしてロト6を外しまくり、結局、当てることが出来なかったイオン・アルゲイン様が、どのように自分を納得させるのかを見て行こう。
<P.338> (※上記からの続き)
 すぐに得られた思いは、こういうものに頼ってはいけないという思いです。次の王が情報をくれた場所に「頼るな」を入れて検索してみると、見事にメインキーワードの次の王に、頼るな、と重なるのでした。あまりに厳しいやり方なので、さすがに情けなくなり、筆者も悔し涙を流しました。
 「こういうものに頼ってはいけない」という思いが浮かび、検索してみると、「頼るな」という言葉がヒットしたらしい。

 ほんま、探せば何でも出てくるんやな。

 そして、「悪の側」「愛の側の王」とやり合っている気になっているイオン・アルゲイン様は、「あまりの厳しいやり方」「悔し涙」(笑)。


 また、
<P.339>
 筆者にとって重要だったのは、暗号コードに愛の部分と悪の部分が存在し、過去の歴史の流れなど基本的なストーリーは、悪の側の書いたものになっていると思えたことでした。悪のコードの存在は常に意識して暗号解析を行う必要があるので、本当に重要なことであったと思います。このロト6の解析を行わなければ、暗号の本質とも言うべき成り立ちの状況について、ここまでの理解が進むことはなかったと思います。ここまで進めたからこそ、悪のコードと愛のコードの存在に気がつけたのです
 以前の章でムーの時代の暗号の成り立ちを説明しています。ここに愛のコードと悪のコードが出てきますが、この部分の解析結果がこのロト6から生まれたものであることは、紛れもない事実です。
 ロト6を当てようとしたからこそ、「悪のコードと愛のコードの存在に気がつけた」のであり、この作業は無駄ではなく、むしろ、「本当に重要なことであった」と正当化するイオン・アルゲイン様。

 本当は、ロト6を当てようとした作業どころか、「聖書の暗号」を解読しようとする作業自体が
無駄以外の何モノでもないんだけどねぇ。。。


 また、他にも、
<P.343-344>
 結局検討した選択肢が足りないか、時の封印がかかっているのかと思い、確認しました。時の封印についてはあとで詳しく説明しますが、将来の特定のタイミングで必要な情報をくれるはずです。今は必要な情報を見ることができない状況です。
 すると、
次の王の3月11日の場所にも、聖書の暗号の証拠の部分にも、時の封印という言葉が確認できてしまいました暗号製作者は、始めから今の時点では封印を解かないつもりであったようです

(※管理人注) 「始めから」は原文のママ。
 「時の封印がかかっているのかと思い、確認」すると、「時の封印という言葉が確認」できたらしく、「暗号制作者は、始めから今の時点では封印を解かないつもりであった」そうだ。

 今度は、「時の封印」なんてモノが出てきた。


 そして、
<P.344>(※上記からの続き)
 暗号上に時の封印と出る以上は、これ以上がんばっても証拠を準備することはできないと思います。今の時点では、この暗号の正しさを証明するのは時期尚早ということなのでしょう。この情報が正しさを持って伝わるよりも、曖昧さを持って伝わることで、より多くの人に情報を伝えることができるように配慮されているのかもしれません。特に宗教を強く信じる人たちにとっては向き合いたくない現実を含んでいますので、このような配慮がなされており、状況の進展に応じていろんな証拠が揃っていく形を取っているように感じます。徐々に信じる形にしないと拒否反応が強く出てしまうことになるのかも知れません
 
強い証拠に混乱するたくさんの人々を、逃げ場のない場所に追い込むようなことをしてはいけないのでしょう。今思えばマシューさんもこのようなことを言っていました。筆者は情けないことにこの点の気付きには時間がかかり、証拠探しを諦めるのに手間取ってしまいました。
 「時の封印」が掛っている理由は、
○徐々に信じる形にしないと拒否反応が強く出てしまうことになるのかも知れません。
○強い証拠に混乱するたくさんの人々を、逃げ場のない場所に追い込むようなことをしてはいけないのでしょう
らしい。

 
「『聖書の暗号』など存在しない」という「向き合いたくない現実」から目を背け、「逃げ場のない場所」で必死にあがいてるのは、イオン・アルゲイン様自身だって。


 ちなみに、この「時の封印」という言葉がヒットした箇所の一つをあげると次の通り。
<P.346>
出現語            訳
Bible code       聖書の暗号
the 2010         2010年
the 6            6
sixth            6番目
the Lot          くじ
suuji            数字
mail          メール
the anoyo         あの世から
from explain       説明から
originator         創設者
Mar 11           3月11日
the 2010         2010年に
message         メッセージ
sealed          封印した
time            時

convert          転換
weak            弱い
certain          確かな
sale            販売
work            著作


 「時の封印」は、「time」「sealed」という二つの言葉で出てきており、別に一続きの言葉でなくてもOKらしい。





 以上、長々と、イオン・アルゲイン様の楽しい立証作業を見てきた。

 これは、
「トンデモ説やインチキ宗教を盲信してしまう人間が、どのようにして盲信し続けて行くのか」を知る上で、非常に分かり易い事例ではないかと思う。

 彼らが一度、信じてしまったものは、どこまで行っても「真」でしかない。

 仮に、それを否定するような事実に遭遇した場合、もっともらしい理由を考え出して自分勝手に納得し続けるのである。

 イオン・アルゲイン様の例で言えば、ロト6を外せば、「悪の側が罠を仕掛けたんだ」と考え、また、その罠をかいくぐって再び外せば、今後は、「当てることが出来ないように仕組まれていた」と考える。

 このような、どうしようもない発想で自分の確信を守り、盲信し続けて行くのである(当の本人は、盲信しているとは思っていないのだが)。

 また、このようにして、自分の確信を守る理由は、その根底にがあるからである。

 そのとは、例えば、次のようなものである。
○自分が確信を得たモノが、正しいと思っていたい
○自分が信じて行っていることが、間違いでないと思っていたい
 このようなに従って物事を考える為に、イオン・アルゲイン様の場合で言えば、次のような前提でしか物事を考えることが出来ない。
○「聖書の暗号」は本物
○自分の「聖書の暗号」の解読法は正しい(仮に一時的に誤っても、前に進んでいる)
 これらの前提を誤りであると認めることは、自分が今までやって来たこと、ひいては、自分自身の人格の否定につながり、に縛られた人間には認めることなど出来ないのである。


 そして、このような人間は、往々にして、自分を
「客観的・合理的に考えられる人間だ」と思っているものである。

 しかし、実際には、上記のようなに従って物事を考えて、「客観」とは程遠い考え方をし、また、「AだからBだ」という形の
もっともらしいだけの根拠が成立することが「合理的な考え方」だと勘違いしているだけなのである。

 「合理的な考え方」とは、今ある判断材料の中から、最適な答えを導き出すことであり、イオン・アルゲイン様のように、もっともらしいだけの根拠を提示して、自分に都合の良い答えを導き出すこととは全く異なるのである。


 ちなみに、イオン・アルゲイン様は、「聖書の暗号」を証明出来なかった理由を「聖書の暗号」から探し出し、「時の封印」がどうのこうのと主張していたが、このような論法を
「循環論法」と言う。

 「循環論法」とは以下の通り。
@.ある命題の証明において、その命題を仮定した議論を用いること。証明すべき結論を前提として用いる論法
A.ある用語の定義を与える表現の中にその用語自体が本質的に登場していること

※参考:Wikipedia「循環論法
 イオン・アルゲイン様のケースは、@の後半部分の「証明すべき結論を前提として用いる論法」が該当する。


 解説しよう。イオン・アルゲイン様は、まず、
「『聖書の暗号』は『真』である」という命題の証明に失敗した。

 そして、その失敗理由について、「『聖書の暗号』に『時の封印』という言葉があった。封印が掛っていて証明出来ないんだ」という旨の主張をしていた。

 この主張が、
証明すべき結論(=「『聖書の暗号』は『真』である」)を前提としているのである。

 少し分かり難いかも知れないが、簡単に言えば、「証明出来なかった理由を、証明出来なかったモノから探して出して来てどうするよ!?」という話である。



 それでは、最後に、「循環論法」を用いた小噺を一つ。

 ある人が、突然、近所の人を集め、「自分にイエス・キリストが降りてきた。これから、イエスの言葉を伝えるので聞いて欲しい」と言い出した。

 集まった人たちは、「どうせ偽物だろう」と疑って信じようとしなかったが、その人は、「絶対に本物だ!」と主張して引かない。

 そこで、集まった人の一人がその人にこう聞いた。

 「あなたに降りてきたイエス・キリストが、どうして本物だと分かったのですか?」

 その人は、自信満々に次のように答えた。

 「降りてきた霊に、『本当に、あなたはイエス・キリストなのですか?』と聞いたら、『本当です』と答えたからだ」

ちゃんちゃん。


2012.03.20 新規

ミンナも、イオン・アルゲイン様の考え方・発想方法を、よく参考にするといいゾ。

もちろん、反面教師としてだけどナ。