知的好奇心のススメ(その3) |
※当記事は(その1)、(その2)からの続き
4.読書の仕方
(1).キッカケ
読書すると言っても、そもそも、「何かを知りたい」と思わなければ、本を読もうとも思わない。
歴史、科学、人物、宗教等の知識系や実用書、そして、小説だって、その小説の内容を知りたいと思うからこそ読むわけである。
実際のところ、「知りたい」と思う動機になりえるものは、そこかしこに転がっている。
しかし、多少興味を持っても、実際に知ろうとする行動に結び付かないで終わってしまっているのが、本を読まない人の状況だと言えよう。
(その1)でも記載したように、それは非常にもったいないことである。
「まずは、多少の興味をそのまま放置せずに行動に移し、本を手にする」ということが読書の第一歩だからであり、せっかく、知識を得て自分を豊かにするキッカケをみすみす逃してしまっているからである。
さて、以降では、本を読むキッカケとなる「何かを知りたい」と言う思いが生じるケースには、具体的にどのようなものがあるのかを見て行きたい。
@.他からの情報
日頃、我々はTV、新聞、ネット、他人との会話等からの様々な情報に接していて、次のような感想を持つことがある。
A.面白いな
B.本当だろうか
C.知ってたら良かったのに(※質問されて答えられなかった場合)
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好奇心を刺激されて、知的な意味で「A.面白いな」と思うことは誰にでもあるだろう。
例えば、深海魚の写真を見てみると、地上の生き物とはデザインのコンセプトが全く異なっていて、好奇心をそそるモノが多い。
そこから、少し先に進んで、「他にもどんなのがいるんだろう」とか、「あんなに水圧の凄いところで、どんな生活をしてるんだろう」等と考え出せば、「もっと知りたい」になる。
後はそれで終わりにせずに、ネットで調べてみたり、本屋や図書館に行って本を探せば読書へとつながることになる。
また、例えば、歴史的人物を題材にした映画を見て、その人物の生き様が「面白い!格好いい!」と思うこともあるだろう。
こちらも、そのような感想を持って終わりにせず、「もっと知りたい」に思いを変えて、その人物について書かれた書籍を探すようにすれば読書へとつなげることが出来るようになる。
次に、TV等では少ないかもしれないが、他人から「これは、こうだよ」と教えられて、「B.本当だろうか」と思うことも、よくあるものである。
そのような「ホンマかいな」という疑問を放置せず、きちんと調べて確認するようにする。時に、ネットで検索するだけで済む場合もあるし、時に、書籍を読む必要がある場合もあるだろう。
最後に、他人から質問されて答えられないことは、誰にでもあるものである。
そのような時、逆に「それは、こうだよ」、「こうすれば良いよ」と答えられれば、その人の助けになるし格好もいいから、「C.知ってたら良かったのに」と思う。
これも、そう思っただけで、そこから何の行動にも移さなければ、いつまでも答えてあげることの出来ない自分のままになってしまうことになる。
以上、説明してきた3つの感想。それをより端的な言葉で表せば次のようになるだろう。
A.面白いな → 好奇心
B.本当だろうか → 疑問
C.知ってたら良かったのに → 無知 (知っていることへの願望) |
このような好奇心・疑問・無知を放置して終わりにしてはいけない。
好奇心を持ったのなら、本を読んでもっとその好奇心を楽しめばいい。
疑問を持ったのなら、本を読んで疑問を解消し、スッキリすればいい。
無知であることが分かったのなら、本を読んで知り、願いを叶えればいい。
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本を読まない人は、せっかく、キッカケはいくらでもあるのに、それを無駄にし、より楽しめるものを楽しまず、分かることが出来るのに分かろうともせず、知ることが出来るのに知ろうともしない。
非常にもったいない人生を、無為に過ごしているのである。
A.とりあえず本屋へ
読みたい本や、知りたいジャンルがある等、明確な目的があって本屋へ行くのも良いが、何の考えもなしにブラリと立ち寄るのも良いものである。
ずらりと並んだ本を眺めていると、
「そう言えば、前にTVで深海魚を見て面白かったし、この深海魚の本も面白そう」
「そう言えば、三国志関連のゲームでよく遊ぶけど、実際の三国志って知らないな」
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等と、忘れて放置していた好奇心や疑問、無知を思い出させてくれる場合もあるし、
「この本、流行ってるのか。面白そうだし読んでみよう」
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等と新たな好奇心を刺激してくれる場合もある。
特に大型書店の場合は、そこには広大無辺の知の世界が広がっている。
くまなく探索し、「ちょっとこの分野にも手を出してみるか」と本を買って、自分の世界が一つ広がることもあるし、「ああ、私にはまだ無理!」と手痛いしっぺ返しを食らうこともある。
そこには、ロールプレイング・ゲームで世界を探索するような、ドキドキとワクワクがあるのである。
B.好きなものをより深く、広く
もし既に、趣味等で自分に好きなもの、興味があるものがあると言うのなら、それをさらに深めたり、その周辺の分野にも手を広げたりして極めて行くことを目的に本を手にするのも良いだろう。
以上、ここで上げた以外にも、読書のキッカケとなるものはいくらでもある。
そう、読書をしようと思えば、いくらでも読書は可能なのである。
※(その4)の「4−(2).本選び」に続く。
2014.01.19新規
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