『大世見者 松原照子(ムー 2017年1月号)』にツッコミ!(その4)
※当記事は(その1)(その2)(その3)からの続き。


 『ムー 2017年1月号』では、松原様が今後20年の日本を予言してくれている。

 まずはその
項目のみを列挙してみよう。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研/2016.12)  P.32-33

パンデミックに警戒せよ!

外来種が人的被害をもたらす

空き家の割合が3割を超す!

4割を超す子供が貧困に

中国で自由主義志向が拡大

人口減少が地方の危機を招く

大地震発生の確率は9割以上

 ぜーんぶ、どこかで聞いたことのある話ばかり。

 ニュース等を見ていれば、普通知っているものばかりであり、逆に
「それ以外のものは何もない」と言っていい。

 項目だけを見れば、
「これ、予言って言えるの??」と勘繰りたくなるが、一部、予言内容も見てみよう。
 
「東日本大震災を予言!」が枕詞となっている松原様なので、まずは、最後の大地震の予言である。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研/2016.12)  P.33
大地震発生の確率は9割以上

 2035年までに、東日本大震災や阪神・淡路大震災に匹敵するレベルの大地震が起こる可能性は、90パーセント以上だと思っています
 次に大きく揺れるのが日本のどの場所なのか、今は見えてきません。
 気になる地域が出てきたら、私のウェブサイト「幸福への近道」で、そのつど皆様にお知らせいたします。



※管理人注:文字に色を付けたのは管理人。以下同様。
 どうやら、「2035年までに、東日本大震災や阪神・淡路大震災に匹敵するレベルの大地震が起こる可能性は、90パーセント以上」らしい。

 阪神・淡路大震災は1995年。そして、その
16年後の2011年に東日本大震災が起きた。
 首都圏直下や南海トラフ関連などの地震は
「いつ起きてもおかしくない」と言われているし、「『今後20年』という期間で、『90パーセント』」は、特別な能力のない人に聞いても出て来そうな数値である。

 しっかも、
場所は不明

 えらく、漠然とした予言ですなぁ。

 
「ヘタな予言、数撃てば当たる」戦法ではなく、「マトを大きくする」戦法ですかな?(笑)

 ちなみに、内閣府(防災担当)が作成した『これまでの首都直下地震対策について』に記載されている大規模地震が発生する確率を見てみよう。
これまでの首都直下地震対策について』 (内閣府(防災担当) P.2 ※PDF
【東海地震】
30年以内の地震発生確率:88%

【東南海・南海地震】
30年以内の発生確率:
70%程度(東南海地震)
60%程度(南海地震)

【日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震】
不明(東北地方太平洋沖地震発生前の宮城県沖地震の
30年以内の地震発生確率:99%

【首都直下地震】
30年以内の地震発生確率:
70%程度(南関東で発生するM7程度の地震)



地震発生確率は文部科学省地震調査研究推進本部による(
2012年1月1日現在
 こちらは、もちろん、自称予言者が出した確率ではなく、科学者が科学的根拠に基づき算出した確率である。

 そして、「2012年1月1日現在」「30年以内」であるから、
2042年までに発生する確率となる。

 松原様の方は
「2035年まで」なので、期間は短いものの、場所は日本全国どこでもOKなので、「90パーセント以上」はやはり、「まあ、そんなもんじゃねぇの」という数値である。

 少なくとも、予言者がする予言としては、あまりに漠然とし過ぎている上に、
「ニュース等を見て、このような情報を知っていれば、誰にでも言える内容に過ぎない」と言えるだろう。


 続いて、多少は具体的な予言が記載されているものを見てみよう。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研/2016.12)  P.32
外来種が人的被害をもたらす

 少し前まで生物たちは、その土地の地形や気候といった条件のもとで、生態系を保ってきました。しかし、人間の手によってそれが崩れ、わが国でも外来種が増加する一方、在来種が減少するという事態が起き、自然界が大きく変化しています。
 なかでも
アライグマやハクビシンは寄生虫か何かで人的被害をもたらすように思われ、気がかりです。また、タイワンリスが停電の原因になる日がくるようにも思います
 ご覧の通り、前半分は「別に、アンタに言われなくても知ってるよ」という内容。

 そして、後半部分では、次のように、アライグマハクビシンタイワンリスと言った具体的な動物名が記載され、先述の地震の予言よりは具体的なものとなっている(ただし、「場所」は不明で、「何時」も「20年」という長期間)。
アライグマやハクビシンは寄生虫か何かで人的被害をもたらすように思われ

タイワンリスが停電の原因になる日がくるようにも思います
 まずは、アライグマ&ハクビシンの方から。世田谷区の『ハクビシン・アライグマ対策』のページを見てみよう。
ハクビシン・アライグマ対策』 (世田谷区)
○ハクビシンやアライグマを見かけたら

目に見えない寄生虫がいたり、人にうつる病気にかかっていることがあります
・むやみに近づき、素手で触ったりしないよう、注意しましょう。


※上記は一例として世田谷区のものを引用したが、「ハクビシン アライグマ 寄生虫」で検索すれば、似たような記述が多数ある。
 続いて、タイワンリス
 松原様によると、いずれ、停電の原因になる日がくるそうなのだが、Wikipediaの記述を見てみると、、、
Wikipedia「タイワンリス
〔影響〕

 〜(前略)〜 また
地域によっては、電線や電話線をかじる、雨戸などの家屋をかじるといった被害も出ている[5]。
 
神奈川県鎌倉市では、民家の天井裏などに住み着き、庭の果樹をかじる、物干し竿を伝い歩きすることによって洗濯物を汚す、電線や電話線をかじるなどの被害が出ている。

 〜(中略)〜

 
伊豆大島では、島内で敷設されている送電線を、タイワンリスが渡ったりかじったりすることによる停電被害の未然防止のために、特別な皮膜で覆われたものに交換した[3]。

 ちょwwww 松原様wwwwwwww

 もう、既に起きてることですやんwwwwwwwwwww

 予言でもなけりゃ、予測ですらねぇwwwwwwww

 相変わらずの茶番ですなぁ。

 どうせ、ニュース等の外来種特集が元ネタなんでしょ?(大笑)



 以上、松原様がしてくれた、日本の今後20年の予言を2ケース見たが、他も似たり寄ったりの内容。
 既にニュース等で予測等が発表されてて
「知ってるよ!」というものだったり、漠然とした、どうとでも取れる内容だったり。

 ちなみに、この予言、次の通り、松原様自身が提案して予言したものらしい。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研/2016.12)  P.32
 この特集を制作するにあたり、松原氏から提案をいただいた。
「せっかくの機会だから、20年くらい先までに起こりそうなことを書いてみようか」
一も二もなくお願いした。
 こんな程度の予言で、予言者アピールできると思ってる松原様が羨ましいわ。





 ※(その5)に続く。



2017.02.14 新規

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松原様って、新聞等の記事を切り抜いてスクラップブックを作ってそうだよナ。