『宇宙からの大予言』にツッコミ!(その4) ・・・ 松原照子さま
※当記事は(その1)(その2)(その3)からの続き


 (その3)に引き続き、松原様による世紀末(20世紀)日本の予言を見て行く。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.73
  日本を襲う狂気、死の舞

 いま、日本には、何種類かの馬鹿な人びとが、でき上がりかけている恐怖を感じます。
 そして、天災でもなく、過ちで起こる人災とも違う、狂った災害が頻発します。
最高学府を卒業した、知識豊かな人間が、理解しがたい想いから、人びとを傷つけていくのです。焼かなくてもよい建物を焼き、つぎからつぎへと正義と勘違いをした人びとの狂気が、暴力的に日本中を走ります近々、暗い事件が起き、世界中に日本人の悪いイメージを伝えることになるでしょう。


(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 ま〜た、曖昧な内容だが、以下の情報から勘案するに「大学を卒業したインテリたちによる暴力革命」と言ったところだろうか。
最高学府を卒業した、知識豊かな人間が、理解しがたい想いから、人びとを傷つけていくのです。焼かなくてもよい建物を焼き、つぎからつぎへと正義と勘違いをした人びとの狂気が、暴力的に日本中を走ります
 そして、「近々」とあるので、1987年中か最低でも2,3年内には起きるということで良いだろう。

 はい、ハズレ。


 続いて、松原様が、「日本はこう変わる」と題して、日本に関する予言を箇条書きで掲載してくれているのでそちらを一つずつを見て行こう。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.75
  日本はこう変わる

●ドル問題からアフリカ問題まで、世界の動きのすべてが、日本の動きになるでしょう。

 まあ、当たりっつうか、「そりゃ、そうでしょ」と言う話。

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.75 (※上記からの続き)
●日本においては、天災のすごさが先で、人災があとになります。人災はあったとしても北海道ひとつをやるくらいで終わります(日本地図から北海道が消えるという意味ではありません。ソ連から島が返ってきますが、北海道が実質的にソ連色になります)。このことは6年以内に起きるでしょう。
 どうやら、1987年から6年以内に、北方領土の全部、もしくは一部が返ってくるが、北海道が実質的にソ連色になってしまうらしい。

 ハズレ。

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.75 (※上記からの続き)
●領海問題は、いまよりさらに厳しくなります。
 現在、「領海問題で厳しくなった」と言われて真っ先に思い付くのは尖閣諸島だが、それは、2012年に日本が国有化して以降の話。

 その他、領海問題として思い付くものを挙げて行くと次の通り。
<北方領土>
1991年にゴルバチョフ大統領が来日して領土問題の存在を公式に認め、むしろ、少し好転した。

<竹島>
1953年に韓国が武力行使によって占拠して以来、実効支配を継続している。2005年に島根県が「竹島の日」を制定したことに対し、韓国が観光地化に踏み切った。

<沖ノ鳥島>
1996年に日本が沖ノ鳥島を中心とする排他的経済水域を設定したが、2003年以降、中国と韓国から意義が申し立てられた。

<東シナ海ガス田>
1999年に中国が平湖ガス田(全体が日中中間線より中国側にあるガス田)で天然ガスの生産を開始。2004年に中国は春暁(白樺)の本格開発に着手。日本は中国に対し、当該海域での開発作業の即時中止と、地下構造のデータ提供を求め続けているが拒絶され続けている。


<参考>
○Wikipedia「北方領土問題
○Wikipedia「尖閣諸島問題
○Wikipedia「竹島(島根県)
○Wikipedia「沖ノ鳥島
○Wikipedia「東シナ海ガス田問題
 このように、ざっと領土問題を概観してみると、「厳しくなった」とはっきり言えるのは2000年以降の話であろう。

 
ま、「長い目でみれば、当たりと判断することも可能か・・・な?」というレベル。しかも、漠然とした内容なので誰にでも予言できる程度のものである。

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.75 (※上記からの続き)
●日本は、海底からのミサイル誘導通信基地化され、ひとつ間違えば、やられる運命にあります。
 「海底からのミサイル誘導通信基地化」というのは、軍事・兵器関連に疎い管理人には正直よく分からない。

 素人考えでは、
大陸間弾道ミサイルがあるのだから、「ミサイル誘導通信基地」など必要なさそうな気がするが。

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.75-76 (※上記からの続き)
●兵器を作っている会社は栄え、日本から恐怖の死者の伝導者が、トラクターや車の部品という名で、死の国へと旅立つことになるでしょう。
 「日本から恐怖の死者の伝導者」などと曖昧な表現を使って分かりにくい内容だが、おそらく、「日本企業が自社で開発・製造している兵器を、秘密裏に紛争地域等に輸出して莫大な利益を得る」と言っているのだろう。

 こちらについても管理人が軍事・兵器関連に疎くて申し訳ないが、少なくとも、
「輸出が禁止されている兵器をジャンジャン売って日本企業が栄える」ということは無かったであろう。

 ま、
「軍事転用可能で特定国への輸出が禁止されている機器等が、許可なく輸出されていた!」という話ならタマに聞く話であるが。

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.76 (※上記からの続き)
●2009年〜2011年、大阪、堺あたりを中心に、大地震が起きます。
 ハズレ。

 
なんか、突然、今世紀(20世紀)ではなく、次世紀(21世紀)の話に(笑)

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.76 (※上記からの続き)
●日本列島が安定するのは、83年後(西暦2069年)であり、そのころ、いま以上に透視能力のある人が多くなり、テレパシー通信ができるようになるでしょう。
 どうやら、2069年に日本列島が安定するらしい。「日本列島が安定」とは、地震や噴火等の天災があまり起きなくなることを言っているのだろう。

 まだまだ先の話なんで、アタリかハズレかは不明ではあるが・・・

『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.76 (※上記からの続き)
●2500年ごろ、日本列島は、弓形からまっすぐになり、朝鮮半島から離れます。
 どうやら、2500年頃に日本列島がまっすぐになるらしい(笑)


 以上、日本に関しては経済関連の予言もあるのだが、割愛。

 続いて、松原様の予言からは離れて、1987年以降20世紀末までに
実際に日本で起きた大きな出来事を災害・事故関連を中心に挙げて見よう。
1989年 昭和天皇崩御
1991年 雲仙・普賢岳で火砕流 (43名の死者・行方不明者)
1993年 北海道南西沖地震 (M7.8 死者202人、行方不明28人)
1994年 中華航空140便墜落事故 (死者264人、重傷7人)
1995年 阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件
1996年 豊浜トンネル岩盤崩落事故 (死者20名)
1999年 東海村JCO臨海事故 (死者2名、重症1名、被爆者667名)
2000年 日比谷線脱線事故 (死者5名、負傷者63名)

1986年12月-1991年 バブル景気


<参考>
○Wikipedia「雲仙岳
○Wikipedia「北海道南西沖地震
○Wikipedia「中華航空140便墜落事故
○Wikipedia「豊浜トンネル
○Wikipedia「東海村JCO臨界事故
○Wikipedia「営団日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故
○Wikipedia「バブル景気
 どうやら、このような未来は松原様には視えなかったらしい。

 特に、
「1986年12月-1991年 バブル景気」などは、以下の通り、むしろ、株価の下落を予言している始末である。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.77
■株式
 
株のブームは、1986年秋を境に急降下していくでしょう。どの株価を見ても目立つ上昇がなく、日本の株価は、大揺れに揺れます(これを見た二日後に、株が暴落しました)。これからの株の動きからは、喜びの声が聞こえにくく、私の見た株の世界は、マネーゲームにしては、やる人びとに傷がつきやすく映りました
 松原様、逆! 逆!!

 まさに、「これから、バブりまっせ〜」という時期にこのような予言をしてくれる松原様。

 ホント、頼りになるなぁ〜(笑)




 以上、予言したことは基本的に当たらず、せいぜい、漠然とした内容のものが当たる程度。
 一方で、予言していない大きな事故・災害が発生する。

 
もはや、松原様に予知能力などないことは明らかであると思われるが、松原様は日本だけでなく世界の予言もしてくれているので、続いて(その5)ではそちらを見て行きたい。



2014.12.23 新規

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松原様の予言を信じて株を売った人は大損しちゃったんだろうナ〜