『心の発見 現証篇』にツッコミ!(その2) ・・・ 高橋信次さま
※当記事は、(その1)からの続き


 (その2)の最後で見た、高橋信次様の主張。
〇肉体    ・・・ この世の次元

〇意識=魂 ・・・ 高次元
 この主張を論証する、高橋信次様の記述を見て行こう。
<P.39> (その1)からの続き
 私達の肉体は、このゆえに人生航路の乗り舟といえる。舟の船頭である意識・魂が離れてしまえば、肉体は舟としての意識しかなく、自らの自由な意志は持っていない。つまり、眠っているときの状態がそうである。
 


(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下、同様)。
 どうやら高橋信次様によると、
眠っている時 = 肉体から意識・魂が離れている状態
であるらしい。

 そして、
<P.39> (※上記からの続き)
 五官も、特別に外部からの何ものかの作用がない限り、記憶することも思うことも考えることもできないであろう。
 まあ、そうですね。

 続いて、
<P.39-40> (※上記からの続き)
 もし脳細胞がすべてのことを記憶しているとしたなら、私達は、眠っているときでもその能力を持っているはずである。
 しかし眠ってしまえば、いかに鼻の穴があいていても、耳の穴があいていても、全く記憶はない。外部からの一定以上の作用がない限り、感知することはできないのである。
 ここでは、「もし脳細胞がすべてのことを記憶しているとしたなら、私達は、眠っているときでもその能力を持っているはずである」という主張。

 
・・・・・・そうかぁ???
 眠っている時は、五官の、刺激を感知する機能は休止している。

 休止して感知しないので、その刺激が記憶されることもない。
というダケじゃないんですかねぇ。記憶機能自体も休止しているかも知れませんし。

 
なんで、
脳細胞がすべてのことを記憶しているとしたなら
という仮定から、
眠っているときでもその能力(=記憶)を持っているはず
という結論が当たり前のように導かれるのやら、全く理解できん

 そして、明記されてはいないが、この理解に苦しむ論理で高橋信次様は、先の
「眠っている時 = 肉体から意識・魂が離れている状態」いう主張を補強する根拠にしているつもりなのである。
 しかし、眠っている時は記憶していない。

 それは、記憶は意識・魂が記憶を司り、眠っている時は意識・魂が肉体を離れているからである。
 いやぁ、浅い思考ですなぁ。もっと、色々な可能性を考えてみればいいのに。


 さて、全く説得力のない論説だが、ここまでの高橋信次様の主張をまとめてみよう。
〇意識(=魂)は思考と記憶を司り、肉体とは別次元の存在である。

〇眠っている時、意識(=魂)は肉体を離れている。

〇よって、眠っている時、肉体が受けた刺激等の記憶がなく、それについて思考することもない。
 で、次のように続く。
<P.40> (※上記からの続き)
 その人の体質、状態によって、眠りの時間はそれぞれ違ってくるが、誰でも、眠っているときは、いかなる心配があってもそれを忘れているし、痛い場所があってもほとんどその痛みを忘れている
 意識すなわち船頭が乗り、肉体を支配してこそ、
始めて今までの状態が続けられてゆくのである。


(※管理人注) 「始めて」は原文のママ。
 気づいた人はいるだろうか? また、矛盾したことを言ってますよ。

 先にまとめた通り、高橋信次様は、
「脳ではなく、意識(=魂)が記憶している」と考えている。

 もしそうなら、
心配事は意識(=魂)の方に記憶されているはずで、肉体を離れても忘れることなどないはずである。

 そして、痛みの記憶も同様で、「痛みを忘れ」ることもないはずである。

 まあ、後者の方は、高橋信次様の文章が拙いだけで、「痛みを忘れている」ではなく、
「痛みを感じないでいる」と言いたいのだろうけど。

 どっちにしろ、
自分の主張も、よく理解できていない高橋信次様(笑)


 そして、、、
<P.40> (※上記からの続き)
 この事実を考えても、肉体以外の何者かの存在を否定することはできないだろう。
 「否定することはできないだろう」と、魂否定派を論破した気でいる高橋信次様。

 なんか、滑稽だねぇ、悲しいねぇ。。。

 さらに、
<P.40> (※上記からの続き)
 いかに万物の霊長、神の子たる人間であっても、動物や植物や鉱物または大自然の恵みなくして、肉体の保存はできないということである。
 は?

 
最後が「ということである」という文章なので、この一文、今までのまとめや言い換え的なもののはずである。

 しかし、これまで見て来た通り、「大自然の恵みなくして、肉体の保存はできない」ということなど言っていなかった。

 なに、この唐突過ぎる文章??

 
・・・・・ここまで行くと、思考レベル云々より、なんか心配になって来ちゃうよね。

 さらにさらに、
<P.40> (※上記からの続き)
 肉体舟の次元と魂意識の次元。
 このように、私達の肉体と意識は不二一体であるといえよう。
 そして、
エネルギーは不滅であるということはすでに実証されている。また、私達の意識も不滅であるということを誰が否定できるであろうか
 いや、まあ、エネルギーの不滅はそうなんだけど、なんだよ、これまた唐突に、「私達の意識も不滅であるということを誰が否定できるであろうか」って。

 
そんなこと、今まで言ってなかったでしょ?

 
きちんと論証しなさいよ、意識(=魂)が不滅だって。

 
・・・てか、もしかして、
<根拠> (高次元の存在である(※))エネルギーは不滅である

      ↓ よって

<結論> 
(同様に高次元の存在である)私達の意識(=魂)も不滅である 


(※)(その1)参照
という、「高次元つながり」なダケの、恐ろしく単純で安易な論理が脳内にあるワケ??

 もし、この論理のつもりなら、まず、「高次元の存在は全て不滅」という前提を証明しないとね。


 ホント、もう、高橋信次様、ダメダメ。。。




 続いて(その3)では、高橋信次様が
「魂と肉体は別」であることの別の根拠をあげてくれているので、そちらを見て行きたい。



2018.04.29 新規

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まあ、言いたいことは分るんだけどネェ。

論証や論理展開がムチャクチャだからネェ。