「霊能者・鈴木照玉師が見た祈りの心霊写真(ムー2017年5月号)」にツッコミ!(その4)
※当記事は(その1)(その2)(その3)からの続き。


 (その3)に引き続き、下記写真の心霊写真たる所以、(3).「照玉師の頭の上には、合掌する観音菩薩のような小さな姿」を見て行きたい。
「霊能者 鈴木照玉の心霊写真館(ムー 2017年5月号(No.438)) (学研プラス/2017.4) P.9
 この写真を幾ら眺めて見ても、「照玉師の頭の上には、合掌する観音菩薩のような小さな姿」がどこにあるのか全く分からない。(ちなみに上記写真は、雑誌上では6×7.7cmの大きさで、さらに分からない)

 そして、ムーでは、別途その部分を拡大したものが掲載されているのだが、それが下記の左である。しかし、白い線が書かれていて、書かれる前が本当にそのように見えるのか分からない。

  仕方ないので、スキャナーで取り込んだ写真の該当部分を拡大したのが右の写真である。(※より分かりやすくなるよう、コントラストや彩度をいじった)
 「は?」としか思えない。

 まあ、雑誌に掲載されると画質が落ちてしまうので、もしかしたら、元の写真はもう少しそれっぽく見えていたのかも知れない。ただし、せいぜい、
「そう言われて、そう見ようと思えば、そう見えなくもない」程度のものであろう。


 以上、(その3)から見て来た写真の心霊写真っぷりも、こんな程度のものであった。

 それでは、次の心霊写真を見てみよう。
「霊能者 鈴木照玉の心霊写真館(ムー 2017年5月号(No.438)) (学研プラス/2017.4) P.9
 写真EとFも、同じ庭で撮影したものである。写真Eはお祓いを始めたとき、写真Fは、そろそろ終わりに近づこうとしているときのカットだ。





 「
あちらにもこちらにも霊の姿が写り込んでいますが、いちばんわかりやすいのは、階段の奥でしょうか。最初はモヤモヤとした顔が出ていましたが、お祓いが終わるころにはスッキリとしています。これできれいになりましたから、来月には仕事上で大きな動きがありますよ、と申しあげました」


(※管理人注) 文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 本文の方には記載されていないが、Fのキャプションには、「七色の光」が写り込んでいることが記載されている。これは(その3)でツッコんだものと同じ現象なので当記事では触れない。
 どうやら、「あちらにもこちらにも霊の姿が写り込んでい」らしいのだが、「点が3つあれば、顔に見える」程度のものであろう。そんなもの、このような岩や木が写ったものなら、探そうと思えばいくらでも見つけることが可能である。

 そして、「いちばんわかりやすいのは、階段の奥」らしいのだが、上記写真をいくら眺めて見ても、
どれのことを言っているのか全く分からない

 ムーには拡大されたものも掲載されているので、そちらを見てみよう。左がE、右がFの拡大写真である。
 「最初はモヤモヤとした顔が出ていましたが、お祓いが終わるころにはスッキリとしています」らしいのだが、やはり、何のことを言っているのやら、さっぱり。単に、「ピンボケ度が軽減した」ぐらいの違いしか見出せない。

 誰か、どのことを言っているか分かる人がいれば、ぜひ教えて欲しい。まあ、顔を見出そうと思えば、双方の拡大写真に見出すことは可能なのだが・・・




 『ムー 2017年5月号』に掲載された、照玉様の心霊写真は以上である。

 コラであったり、カメラの現象として普通に起こりうるものであったり、岩や木等の模様に顔を見出していたり。

 これで、霊能者商売が出来ると言うのだから、
「如何にテキトーなことを言っとけばそれで済む」かが良く分かるであろう。




2017.09.19 新規

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ヒドイよな。本文の説明見ても、どれのこと、何のことを言ってるのか分からないっテ。

こんなんでよく掲載にOKが出たナ。