「アミ 小さな宇宙人」にツッコミ!(その3)・・・エンリケ・バリオス様
※当記事は(その1)(その2)からの続き

<救済計画>

 宇宙人アミは、いったい何の為に地球に来て、わざわざ、10歳の子どもとコンタクトしたりしているのか。
 その理由を見てみよう。
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.155
「人生を楽しく、充実して生きることだよ。楽しんだり、はたらいたり、勉強したり、奉仕したり、たすけの必要な人を援助したり・・・・・・でも、われわれの世界はたいていの問題は解決ずみなので、おもに、未開文明の援助をするんだよ。でも、ざんねんながら、すべて”救済計画”の枠の中でしかできないので、あまり多くのことはできないけど。
 たとえば、
”メッセージ”を送ったり、いま、ぼくがやっているように、きみのようなひとと直接”コンタクト”をもったり愛を説いている宗教のたんじょうを”たすけたり”ね。砂漠で、”マナ(パン)”が天から降ってきたの、知っているだろう?・・・・・・(訳注:出エジプト記16章参照、モーセが、イスラエル人を、ひきつれて、シンの荒野に入ったとき、神が人々のためにパンを天からおろされたことをさしている)」


(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 どうやら、「未開文明の援助」「救済計画」とやらの一環として、地球人にメッセージを送ったり、直接的なコンタクトをしたりしているらしい。

 そして、、、
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.156
「そういうひとたちは、とてもむじゃきなんだよ。われわれはたんに存在しているだけでなく、地球人のすることをいつも注意深く観察しているんだ。宇宙全体はひとつの生きている有機体なんだよ。だからわれわれは、未開文明の科学の新発見を、安心して見ているわけにはいかないんだ。前にも言ったように、ある種のエネルギーの悪用は宇宙の均衡をくずすことになるし、もちろんわれわれの世界もその中にふくまれている。すべてみな、はね返ってくるんだよ。だから、われわれはなんとか、地球人がこの危機を乗りこえてくれるようにはたらいているんだよ」
 アミたち宇宙人は、「地球人のすることをいつも注意深く観察してい」るらしく、「未開文明の科学の新発見を、安心して見ているわけにはいかない」そうである。

 また、「地球人がこの危機を乗りこえてくれるように」「この危機」とは、資本主義陣営と共産主義陣営との冷戦、及び、それに伴う核戦争、そして、環境破壊・汚染等のことを言っているのだろう(※本書の初出版は1986年)。

 
しっかし、「安心して見ているわけにはいかない」って、自分自身が言っていたように「まだ現実に起きていない先のことをあれこれ気に病むのではなく」「もっと”いま”というときを楽しむように」すればいいのにな。(※(その2)参照)。

 ホンマ、自分が矛盾した言動をしていることに、気づいてもいないんやろな、この宇宙人は。


 また、先に記載されていた「”救済計画”の枠の中」とは何かと言うと、、、
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.112
これは地球のある国で、いま、じっさいに起こっていることだけど、われわれにはなにもできない。それぞれの惑星(ほし)や国や人間の進歩にかんしては、だれも干渉すべきではないんだ。けっきょく、みな、修行期間中なんだ。
 どうやら、「それぞれの惑星(ほし)や国や人間の進歩にかんしては、だれも干渉すべきではない」らしく、基本的には不干渉が原則のようである。

 と言いつつ、こうやって、10歳の子どもに直接接触してベラベラしゃべって、
「進歩というのはどうなることか」、とか、宇宙基本法についても教えたりして(※後で触れる)、しかも、本にして出版しろとまで言っている。

 よく平気で、「進歩にかんしては、だれも干渉すべきではない」なんて言えたもんですな。

 
「本にして出版しても、大部分の人間からは相手にされない程度のものならOK」と言う基準なのだろうか??


 で、一方、ペドゥリートはUFOでオフィル星という所へ連れて行かれるのだが、その星に住んでいる人は何者かと言うと、、、
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.127-128
オフィル星だよ・・・・・・ここに住んでいるひとたちは、地球に起源をもっているんだ・・・・・・」
「エッ!?・・・・・・」
 腰がぬけそうなほどおどろいた。
「ペドゥリート、地球人には知らないことがたくさん、たくさん、あるんだよ・・・・・・。いまから
数千年前のことだ。地球にはいちど、現在とほぼおなじような文明が存在していた。でもその文明は、科学の水準が愛の水準をはるかに上まわってしまっていたんだ。しかも、世界は分裂したままの状態だった。とうぜん、起こるべきことが起こった・・・・・・」
「自滅してしまったの?」
「うん、完全にね・・・・・・でも少数のひとたちは前もってなにが起こるかを知らされ、ほかの大陸ににげた。でもその
戦争の結果はさんざんなもので、ほとんどすべてさいしょからやり直さなければならなかった。きみたちはその結果として、今日あるんだよ。つまり、あのとき、生きのびたひとたちの子孫なんだよ」
「とても信じられないよ。ぼくは歴史の本にあるように人類の歴史はゼロから、つまり、洞穴に住んでいた原始人からはじまったのかと思っていたよ・・・・・で、
オフィルのひとたちは、どうやってここにやってきたの?」
われわれがつれてきたんだ。戦争の起こる少し前に、愛の度数が700度かそれ以上あるよい種を有しているひとだけ選んでたすけたんだ。たすけるに値するひとは、ほんのわずかだったよ。
 どうやら、「数千年前」に、地球には現在と同じような文明が存在し、その文明は戦争で滅んでしまったらしい。そして、その際、愛のレベルの高い人のみを助けてオフィル星に連れて来たらしい。

 「数千年前」って・・・3千年前と考えても、紀元前1000年頃。

 
さすがに、そんな頃に現在と同レベルの文明あったら、痕跡もいっぱい残ってるやろ。デタラメ過ぎるわ
 せめて、
「数年前」にしとけばいいのに。

 で、不干渉が原則ながら、一部の人を他の惑星へ連れて行って住まわせたりもするようだ。

 どんだけ干渉すんねん!

 しかも、連れって行ったのは、愛の度数が高い人のみで、宇宙人アミの言葉によれば「進歩」した人である。

 文明は滅んだが、人類全体が滅んだワケではない。しかも、仮に助けずにその戦争で死んだとしても、転生するだけである(※P.233で、輪廻転生について示唆されている)

 そして、もし、オフィル星に連れて行かなければ、そのわずかな「進歩」した人たちは、他の人々の「進歩」をけん引する役割を担い、人類全体の「進歩」に寄与したであろう。

 分かるだろうか。
宇宙人たちは、地球の「進歩」を妨げることをしているのである。

 「それぞれの惑星(ほし)や国や人間の進歩にかんしては、だれも干渉すべきではない」と言いながら、むしろ、
逆の干渉をしている宇宙人たち。

 アミたち宇宙人は、自分たちのしていることを理解できているのだろうか??

 そして、そうやって自分たちで地球の「進歩」にマイナスの影響を与えておいて、その数千年後には、「安心して見ているわけにはいかない」などと言っているのである。

 (その2)で見た、ワケの分からない議論も含め、
地球人より「進歩」しているらしい宇宙人たちは、知的レベルが低いようだ




 続いて(その4)では、宇宙には「宇宙基本法」なるものがあるそうなので、その内容を見て行きたい。




2016.04.05 新規

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ホンット、迷惑な宇宙人だナ。

他の惑星の文明を救済したいのなら、もっと賢くなってからにしてクレ。