「ぼくが言った”他人”っていうのは、それはたんに自分の家族とか、自分の所属している組織とか団体とか友だちとか仲間だけという意味じゃないんだよ。また、”よい”と言ったときは、宇宙の基本法に反していないおこないを意味しているんだ・・・・・・」
「またまた、あの有名な法律か、もうそろそろ説明してくれてもいいんじゃないの」
「ざんねんながら、もうちょっとのしんぼうだね」
「うん、でも、どうして、それがそんなに重要なの?」
「それは、もしこの法を知らないと、よいことと悪いことの区別が、はっきりとつかないんだよ。多くのひとがよいことをしていると思いこんで、ひとを殺す。この法を知らないからだ。また、別のひとはひとを拷問にかけたり、爆弾を仕掛けたり、武器を発明したり、自然を破壊したり・・・・・でも、みんな、それをよいことと思ってやっているんだ。その結果は、目をおおうばかりだ。みんな、大きな悪事をはたらいていながら、だれも悪いことをしていると思っていない。なぜなら、それはみんなこの宇宙の基本法を知らないでいるからだ。たとえ知らずにおかしたのであっても、自分たちの暴力のつぐないは、いつか自分たちで支はらわなければならなくなってくる」
(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
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