「アミ 小さな宇宙人」にツッコミ!(その4)・・・エンリケ・バリオス様
※当記事は(その1)(その2)(その3)からの続き

<宇宙基本法>

 宇宙人アミによると宇宙基本法なるものが存在するようである。
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.129-130
「ぼくが言った”他人”っていうのは、それはたんに自分の家族とか、自分の所属している組織とか団体とか友だちとか仲間だけという意味じゃないんだよ。また、”よい”と言ったときは、宇宙の基本法に反していないおこないを意味しているんだ・・・・・・」
「またまた、あの有名な法律か、もうそろそろ説明してくれてもいいんじゃないの」
「ざんねんながら、もうちょっとのしんぼうだね」
「うん、でも、どうして、それがそんなに重要なの?」
「それは、
もしこの法を知らないと、よいことと悪いことの区別が、はっきりとつかないんだよ。多くのひとがよいことをしていると思いこんで、ひとを殺す。この法を知らないからだ。また、別のひとはひとを拷問にかけたり、爆弾を仕掛けたり、武器を発明したり、自然を破壊したり・・・・・でも、みんな、それをよいことと思ってやっているんだ。その結果は、目をおおうばかりだ。みんな、大きな悪事をはたらいていながら、だれも悪いことをしていると思っていない。なぜなら、それはみんなこの宇宙の基本法を知らないでいるからだ。たとえ知らずにおかしたのであっても、自分たちの暴力のつぐないは、いつか自分たちで支はらわなければならなくなってくる」

(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 ここでは、宇宙基本法そのものについては記載されていないものの、それがどのようなものかが宇宙人アミによって説明されている。

 宇宙人アミの次の言葉を勘案すると、
「もしこの法を知らないと、よいことと悪いことの区別が、はっきりとつかないんだよ」

「みんな、大きな悪事をはたらいていながら、だれも悪いことをしていると思っていない。なぜなら、それはみんなこの宇宙の基本法を知らないでいるからだ」

どうやら、宇宙基本法は、
その法を知ることによって、良いことと悪いことの区別が、はっきり付くようになるもの
らしい。

 
ほう。知ると、善悪の区別がはっきり付くようになるとは・・・スゴイですな。私もぜひ知りたい。


 で、その宇宙基本法の内容はと言うと、、、
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.164
「それじゃ、組織の基本はなの?・・・・・・」
「そのとおり、ペドゥリート。やっとわかったね。
それが宇宙の基本法なんだよ
「え!! どれが?」
「愛が」
「愛? 愛が法なの?・・・・・・ぼくはまた、なにかもっとふくざつなものかと思っていたよ・・・・・・」

 宇宙基本法は、愛!

 
え?・・・あ、ああ・・・・・・ええ??

 愛って・・・知れば、善悪の区別がはっきり付くようになる・・・の??

 ・・・いや、待て。落ちつこう。きっと、もっとちゃんとした説明があるはずだ。
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.164-165 (※上記からの続き)
「とても単純で、素朴で、しごくあたりまえのことのようであるけれど、これを感じ体得するのは容易なことじゃない。だからこそ進歩が必要となってくるんだ。進歩とは、愛により近づいていくといういうことを意味しているんだ。もっとも進歩したひとが、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛の度数によって決定されるんだよ・・・・・・」
 要約すれば、
○愛にはレベルがある
○より深い愛を体得するのは容易じゃない
○より深い愛を持った人が進歩した人

と言うことか。

 
で、なんで、愛(=宇宙基本法)を知ると、善悪の区別がはっきり出来るようになんのよ?

 
あれだけ言い切っといて、何の説明も無しですかい。。。


 一方で、愛については、、、
『アミ 小さな宇宙人』 (エンリケ・バリオス)/徳間文庫/2005.8) P.204-205
 空中に両手をひろげて、あるひとは垂直に、あるひとは水平に浮いていた。みな、目を閉じていて、やさしい、うっとりとした表情をしていたが、深く気持を集中させているようすがわかる。 〜(中略)〜

「どうして、とぶことができるの!?」
 とてもおどろいて聞いた。
愛の力がもちあげているんだよ。ちょうどぼくたちが海岸でやったようにね」


※(管理人注)上記はオフィル星での様子
 「愛の力」があれば、空中浮揚も出来るようになるようだ。

 まあ、何と言うか、
愛至上主義と言うか、愛万能主義と言うか。。。

 
ホント、この手の人って、愛さえあれば、全てを解決できると思ってるんだよな
○愛があれば、全ての人が幸せになれる。
○愛があれば、全ての人と理解し合える。
○愛があれば、戦争がなくなり世界が平和になる。
○愛があれば、地震等の災害も防ぐことができる。

 この手の人が、愛に対して、このような過剰な幻想を抱くのは、自分自身が愛を語ることに酔っていて現実を見ないからである。

 そして、
見ない現実の最も大きなものは、「自分自身が、そんなに愛に溢れた人じゃない」という事実である。

 口先だけ、上辺だけで愛を唱えていれば、それで満足。一方で、愛に反する言動をしても、そんな現実は見ないから平気。
 都合の悪い事実を見ずに、愛という言葉に酔っているから、いつまでも幻想を抱いていられる。


 私には、宇宙人アミもそんな人間たちの一人にしか思えないのだが、続いて(その5)では、宇宙人アミの、愛を唱えている人とは、とても思えない言動を見て行こう。



2016.0412 新規

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愛は地球を救う!・・・歪んだ愛とそれに気付けない低レベルの知性じゃ救えねぇヨ。