「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その6)・・・越智啓子さま
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)からの続き


 (その5)で見た通り、越智啓子様は、「台風に、『海で遊びたいからお願いね!』と投げキッスとウインクをし」たから、「台風がすぐそばで待ってくれて」「快晴」だったと思い込んだ上に、「台風も意識を持っています。対話が可能なのです」などと主張していた。

 さらに、(その5)の引用の続きでも、天候を操る話をしているので見てみよう。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.193 (※(その5)の引用からの続き)
 数年前に四国が水不足のときにも、台風にお願いしたら、
 
「こちらにも都合があるので、次の次の台風が寄って雨を降らせましょう!」
 という返事
がありました。そして、ほんとうに次の次の台風がしっかりダムの上で降ってくれて、あっというまに水不足が解消されました。


(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 水不足の時に台風にお願いしたら、台風から「『こちらにも都合があるので、次の次の台風が寄って雨を降らせましょう!』という返事があり」、実際に次の次の台風で雨が降ったらしい。

 
なんだよ、台風の「都合」って(笑)

 そして、(その5)で見た記述も合わせると、どうやら、台風は次のような特質を持っているらしい。
○意識を持っていて、意思疎通が可能。
○自らの意思で移動でき、どこに雨を降らせるかも自分で決められる。
○ただし、何かの都合があって、自分の自由にはならないことも。
○他の台風の予定も知っていて、台風同士で意思疎通して連携も可能。
 すごいなぁ・・・いや、台風のことじゃなくて、こんなことを平気で言える越智啓子様が。

 ちなみに、上記には「数年前」とあるが、本書発売が2012年3月だから
2009年夏2008年夏の話である。つまり、まだアセンションが始まる前の話のようだ。

 越智啓子様、アセンションが始まる前から、やりたい放題やな。

 そして、続き。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.194 (※上記からの続き)
 万物すべてと対話することで、すべてはうまくいきます。沖縄でも水不足のときに、水道局の方に頼まれてすぐに天使にお願いしてみたら、土砂降りの雨が降り、あっというまにダムが満杯になりました。ほんとうに便利です。台風でも天使でも龍神さまでも、あなたのお好きな方に天気をお願いしてみましょう!
 こちらでは、水不足のときに「天使にお願いし」「土砂降りの雨が降」ったという話である。

 どうやら、「台風でも天使でも龍神さまでも、あなたのお好きな方」でもお願いしたら、好きな天気にできるようだ。

 台風や天使、龍神等は各々好き勝手に天気を操っているのだろうか、それとも、天候管理局みたいなところがあって、調整していたりするのだろうか??

 まあ、考えるだけ無駄か。

 そして、少し飛ばして続き。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.194-195
 晴れが必要なときに、龍にお願いしておくと快晴にしてくれます。私も講演会やスクールで晴れの天気が必要なときに、いつも助かっています空や台風と直接対話することももちろんですが、天気を司る龍神さまとの直接交流もなかなか楽しいです。
 どうやら、越智啓子様は「晴れの天気が必要なとき」は、龍にお願いして晴れにしてもらっているらしい。

 そして、ここでは対話相手として「空」が登場(笑)。

 さすが越智啓子様、何でもアリやな。


 さて、ここで、越智啓子様が天候を操った事例をまとめてみよう。
○台風と話すと、台風がくるくる旋回して待っていてくれた。
○台風に雨を降らすようにお願いすると、次の次の台風で雨を降らしてくれた。
○天使にお願いすると雨を降らしてくれた。
○龍神にお願いすると、晴れの天気が必要な時にいつも晴れにしてくれる。
 越智啓子様が書いた文章だけ読むと、「すごい!」と思って信じてしまう人もいるだろうが、「この手の人の話は話半分で聞く」のが定石である。

 何故なら、
この手の人は、目が曇っていて事実をありのままに見ることが出来ないからだ。言い方を変えれば、「都合の悪いことは見えない」と言っていい。

 そのことは、(その3)で見た、
「右手だけが透明になった写真」の事例が如実に物語っている。

 越智啓子様は
「右手だけが透明になった写真」が一回撮れただけで、「5次元の世界に足を入れ」「どんどん身体が透明になって」来てると思ってしまえる人なのだ。

 
『どんどん身体が透明になって』来てる」根拠は、
○右手だけが透明になった写真が一回撮れた
だけである(※なお、大前提として、「アセンションして徐々に5次元世界へ移行し、3次元世界からいなくなる」と言う思い込みがある)。

 一方、ちょっと考えれば分かる、その
反証は次のものである。
○鏡を見ても、自分の身体が透明になっていない。
○他人から「透明になっている」と指摘されることがない。
○以降、身体の一部が透明になった写真は撮れない。
 越智啓子様は、このような事実は一切無視できてしまう。ちょっと考えてみることすらせずに、見ないのだ。

 通常、ここまで無視出来てしまう人もめったにいないものだが(ただし、スピ系・オカルト系ではザラ)、越智啓子様にそこまでさせてしまうのは、越智啓子様自身の中にある次のような
欲望であり、執着である。
○アセンションが起きていると思いたい
○自分がアセンションしていると思いたい
○自分が特別な人間だと思いたい
    ・
    ・
    ・
 越智啓子様はこれらの欲望と執着が目の曇りとなって、事実を歪めて見ている

 具体的には、少し珍しいことが起きれば、可能な限りアセンションと結び付けて、
「ああ、やっぱりアセンションは起きてるんだ!自分はアセンションしてるんだ!」と考えて自己満足している。

 一方で、「自分に都合の悪いこと」、つまりは、これらの
欲望と執着に反することは無視する。

 その結果が「右手だけが透明に写った写真」の事例なのであり、そこまで「都合の悪いことが見えない」のは、
それだけ、欲望と執着が強いからである。


 さて、先述の、越智啓子様が天気を操る事例であるが、当然、同じように捉えなければならない。

 越智啓子様は
「都合の悪いことが見えない」ので、その見えない事柄については語られることは無い。よって、語られていることの裏には、語られることのない、例えば、次のような出来事も想定して読むべきなのである。
晴れをお願いして、雨が降った。(その際は、脳内龍などに「都合で晴れにできなくなった」等と言い訳をさせている可能性も)

雨をお願いして、すぐには降らなかった。(お願いしなくても、いずれ雨は降るから、例えば1週間後に降ったとしても、
「やっと降らしてくれたのね」などと思っている可能性も)

 そして、このような出来事も含めて勘案すれば、「結局は、都合の良い事例のみをピックアップして、もっともらしく見せているだけで、何の能力ももたない普通の人と同じ」と言うことになる。

 より具体的に、越智啓子様のように
「天候を操ることができる!」と主張できる文章が作られるプロセスを見てみよう。

 まずは、大前提となる事実である。通常、誰でも次のようなことを体験する。
○明日、晴れればいいなと思い、晴れる時もあれば雨の時もある。

○明日、雨が降ればいいなと思い、雨が降る時もあれば晴れる時もある。
 このうち、思いがその通りになったことのみをピックアップする。
○明日、晴れればいいなと思い、晴れになった!

○明日、雨が降ればいいなと思い、雨が降った!
 ちなみに、2010年度の全国平均での天気の割合は、概ね「晴れ:曇り:雨=6:1:3」(*)である。通常、「明日、晴れればいいな」と思うことが多いから、その願いはこの数値を前提とすれば「60%の確率で叶う」と言える。(※曇りもOKだとするなら70%)
(*)
参考:YAHOO!知恵袋「一年を通して、晴れの日と雨の日の割合ってどち

※リンク先の回答は、2010年の
「年間雨日数」「年間晴れ日数」から計算したもの。
 さらに、普通の人でも時に、次のような「珍しい」と思える天気を体験することもある。
○台風が近づいていて離陸を諦めていた飛行機が、急に晴れ間が出て来て、通常通り離陸できた。

○ダムの水位が下がってるというニュースを見て、
「そろそろ雨が降ってくんねえとヤバいな」と思ったら、翌日、雨が降った。

○葬式の日、晴天だったのに、急に土砂降りの雨になって、まるで故人の死を悼むようだった。
 先にピックアップした事実と、こちらの「珍しい」と思える事実を合わせて、越智啓子様風にアレンジすれば次のようになる。
○思いで天気を操ることも出来ます。明日、晴れればいいなと思えば晴れになり、雨になればいいなと思えば雨になるのです。
 この世の全ては自分の思いが作っているのですから、天気だって自分の思い通りに作り上げることが出来ます。
 私は、講習会やスクールがある時にはいつも晴れにしています。以前、水不足のニュースを見た時には、翌日、雨を降らせました。

 アセンションすれば、「引き寄せの法則」を使って、このようなことも出来るようになるのです。

○飛行機での移動の時、台風が近づいていて皆、あきらめて別の交通手段を模索し出していたのですが、私が
「お願い晴れて!この飛行機でないと大切な会合に間に合わないの!」と思うと急に晴れて来て、通常通り離陸することができました。

○大切な友人の葬式の時、快晴だったのですが、思わず空に向かって
「こんな悲しい日なのに、なんて裏腹な天気なの!」とあたってしまいました。そしたら、突然、土砂降りになったのです。
 このように、誰もが普通に体験する出来事から、「自分は天候を操れる」と思う為に都合の良い事例のみをピックアップして少しアレンジすれば、越智啓子様が書いているような、もっともらしく見える話は書けてしまうのである。

 そして、そうやって書かれた話が、先述の天候を操る話であり、これまで見て来た
○身体が透明化している
○時間を変容させることができる
○思いのままイルカを引き寄せることができる
という話なのである。


 以上、越智啓子様の語る事実、より具体的には
「自らの欲望と執着」に関わる事実には、「自らの欲望と執着」というフィルターが通されており、本人に自覚がなくても、ありのままの客観的な事実が語られていない可能性が大きい。

 よって、その言葉をそのまま受け取るのは愚。
「この手の人の話は話半分で聞く」のが定石なのである。


 越智啓子様、もし、
「自分はそんなんじゃない!本当に天候を操れるんだ!」と思うのなら、次のことをして証明してみせて下さい。
<1日目>沖縄本島の恩納村だけ1日中快晴。沖縄本島の他の地域は1日中
<2日目>沖縄本島の恩納村だけ1日中
。沖縄本島の他の地域は1日中快晴

  これを3ターン繰り返す。



※越智啓子様は恩納村在住。
 もちろん、台風、天使、龍、空のみなさんと相談して、実行日は決めて下さって結構ですヨ。台風の都合もあるでしょうし。

 
まさか、これくらいも出来ないのに、「無限の夢がかなう 光の時代がはじまりました」なんて無責任なこと言ってませんよネ!




 上記では、「越智啓子様はこれらの欲望と執着が目の曇りとなって、事実を歪めて見ている」と記載したが、その傾向を助長し、より強力なものにしまっているのが「ポジティブ・シンキング」である。

 続いて、(その7)では、この「ポジティブ・シンキング」について見て行きたい。



2016.09.27 新規

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越智啓子様は、アセンションに執着するあまり、むしろ、ディセンションしてるんだゾ。