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インチキ占い師・霊能者の手口(その5)

 ※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)からの続き。



5.コールド・リーディング(3)

(1).後出しジャンケン

 (その4)では、バーナム効果を応用した霊能者のやりとりの例を見たが、霊能者の問い掛けは全て漠然としたものであった。例えば、「公園が見える」と言っても、基本的に、最初からその公園の詳細な描写などしない。

 そして、
霊能者は、その漠然とした問い掛けによって相手の回答を待ち、臨機応変に対応を変えながら、具体的な話を小出しにして行く

 例えば、「あなた、水子に心当たりはない?」に対しての回答は、NOであった。

 もし、ここで、「私、最初の子を流産しているんです!」なんて回答があれば、ドンピシャでそれで終了。これから起きようとしている災いはその水子のせいにしてしまえば良い。一方、依頼人の方は、「先生には、私が流産した子のことが視えているんだわ!」と思うことになる。

 しかし、実際の回答はNOだったので、霊能者は、「母方の家系の水子で、三代前か四代前」という、より具体的な話を持ち出したのである。そのような前の先祖に水子がいるかなど、通常、知っているわけがないし、かつ、既に死んでいるので本人に確認しようもなく、ウソが判明することもない。


 このように、結局のところ、
霊能者から漠然とした問い掛けがなされることによって誘導され、先に、答えを言ったり、具体的な話をしたりしているのは依頼人なのであり、一方、霊能者はその具体的な話が分かっていたようなフリをすれば良いだけ。

 所詮は、「後出しジャンケン」なのであり、最初に誰にでも当てはまる漠然とした問い掛けをすることによって、先出ししているように思わせているのである。


 水子の例を使って、別の分かり易い「後出しジャンケン」の例を見てみよう。
(霊)「あなた、水子に心当たりはない?」

(依)「はい、私、最初の子を流産しています。」

(霊)「その子が水子となって、災いを引き起こしているわ。」

(依)「私、ちゃんと供養もしてあげたんですが・・・」

(霊)「どんな供養をしたの?」

 この例では、「依頼人に水子の心当たりがある」という設定にした。そして、霊能者はその子が水子となっていると主張するのであるが、依頼人から「供養もしてあげた」と反撃を食らうことになる。

 そして、最初の「あなた、水子に心当たりはない?」も先に説明した通り、「後出しジャンケン」であるが、最後の「どんな供養をしたの?」も、まさに「後出しジャンケン」である。

 どんな方法で供養していようが、結局、その後には、霊能者からの「ああ、それじゃ、ダメよ。成仏できないわ」等といった全否定の回答が待っていることになる。

 このように、もし、依頼人から反撃を食らっても、「後出しジャンケン」をすることによって、「その子が水子となって、災いを引き起こしているわ」という霊視結果は否定されることなく、正解であり続けるのである。




(2).誰にでも当てはまるが、認知しにくい事柄

 (その4)で使用した例では、「東京23区に住む女性で3歳と6歳の子供がいる」という設定にし、「同じ条件の人であれば、誰にでも該当するような曖昧で一般的な事柄であることが容易に分かる内容のものにした。よって、冷静に考えれば、「当たり前のことを言ってるだけだよね」と分かるはずである。

 しかし、実際は「同じ条件の人であれば、誰にでも該当するような曖昧で一般的な事柄」であっても、考えてもそうだと気付けないケースもある。

 例えば、私は、伊勢白山道氏の信者だった人から、「ニセモノだと気付きました!」という旨のメールをよくいただくが、その中で多いのが、目覚めた後も、強迫観念のように「先祖供養しなくちゃ!」と思っている人である。

 「ニセモノだと気付いて、彼の推奨する供養法はやめたけど、じゃあ、どうやって先祖供養すればいいのだろう??」と思って、質問してくる人が多いのである。

 これは、彼が事ある毎に、先祖供養の必要性を繰り返し主張するので、それが無意識下に刷り込まれているのが原因であると思われる。(※「繰り返し」が如何に人の認識に影響を与えるかは、別途説明する)

 しかし、「伊勢白山道氏の信者をやめたばかりの人には、『先祖供養しなければならない』と強迫観念のように思っている人が多い」という事実は、私は経験的に知っていても、他に知っている人は少ないであろう。

 このことを利用すれば、やはり、霊能力を使って相手の思考を見抜いたフリをすることが可能である。例えば、依頼人が「伊勢白山道氏の信者をやめたばかりの人」だとしたら、
(霊)「あなた、先祖供養しなくちゃと思っていて、でも、どうやっていいか良く分からないとか思っていない?」

(依)「はい、その通りです! 伊勢白山道氏の供養方法はやめたんですが、でも、どういうやり方をしたらいいか良く分からなくて。実は、今日、それもお尋ねしようと思ってたんです。」

(霊)「そうでしょう。あなたの先祖の霊、この人はあなたの守護霊をして下さってるんだけど、私を通じて言ってるわ。『そんな、強迫観念のように思って、先祖供養をする必要はないんだよ』って。

 そして、『先祖供養は、盆に墓参りするとか、そんな普通の供養だけで十分だから、あなたは、迷っている霊なんかを救おうとしたりしないでいい。あなたは、自分のことを考えて、自分の人生を如何に善きもの、充実したものにするかを考えて行動しなさい』ですって。」


(依)「そ、そうなんですか!?」

と言えば、かなりの高確率で相手を騙せるはずである。

 それは、依頼人が「自分から言い出す前に、頭の中を見透かされた!」と思ってしまうからであり、しかも、実際には、「同じ条件の人であれば、誰にでも該当するような曖昧で一般的な事柄」に過ぎないのだが、多少考えたところで、それに気付くのは困難だからである。

 そして、依頼人は、自分の考えを読まれたことから、ついでに、「自分の守護霊は先祖の霊」、「霊能者は、その先祖の霊とコンタクトができている」ということも信じることになる。

 さらに、このことを利用して、
(霊)「実はね。あなたが、変な宗教にハマってしまって、守護霊はずっと心配してヤキモキしてたのよ。それで、やっとのことで、あなたに気づかせて、私のもとへ連れて来たの。

 『ここまで来るのに、何度、失敗したか』って守護霊は笑っているわ。あなたが気づいてなくても、きちんと守ってくれてるんだから感謝しないとダメよ。」

なんてことを言えば、依頼人は、「この霊能者に引き合わせてくれたのは、私の守護霊なんだ!」と思い、また、「守護霊が導いて会わせてくれたのなら、この霊能者は安心だわ」と思うことになる。


 以上、見て来たように、本当は、「同じ条件の人であれば、誰にでも該当するような曖昧で一般的な事柄」に過ぎない話であっても、多少考えたところでそれに気付けない場合もあるので注意されたい。

 自称霊能者は多くの相談を受けることによって経験を積み、「同じ条件の人であれば、誰にでも該当するような曖昧で一般的な事柄」を一般の人より、はるかに多く知っているのである。


 ちなみに、先の例で、霊能者は依頼人に、「あなた、先祖供養しなくちゃと思っていて、でも、どうやっていいか良く分からないとか思っていない?」と問い掛けたが、これも「後出しジャンケン」でどのような答えが返って来ようと臨機応変に対応可能である。

 例えば、相手からNOという答えが返ってくれば、
(霊)「そう。なんか、彼の信者をやめたばかりの人って、『先祖供養しなきゃ!』と強迫観念のように思い込んでいる人が多いのよね。あなたは大丈夫みたいね。」
とでも切り返し、「霊能力とは関係ない、一般論としての問い掛け」にしてしまえば良いだけの話である。

 あくまで、
自分からは断言せずに相手に質問することによって、先に答えを言わせるのがミソなのである。





 ※(その6)へ続く



2012.3.26新規






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