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インチキ占い師・霊能者の手口(その6)

 ※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)からの続き。



6.曖昧な条件付きの成就(1)


 (その4)で使用した例では、霊能者は、水子やそれが引き寄せてしまった霊が、交通事故という災いを引き起こすと主張していた。

 依頼人はその言葉を信じてしまったわけだが、当然、その対処方法について、霊能者に伺いを立てることになる。

 次に、インチキ霊能者が、どのような対処方法を提示してくるのかを見てみたい。以下は、(その4)で使用した例の続きである。
※会話の前に付いている(霊)は霊能者、(依)は依頼人。


子供が交通事故にあうかもしれないと言われた依頼人は不安になり、霊能者に対処方法を尋ねると次のような答えが返って来た。

(霊)「今、あなたに取り憑いている水子は、あなたに縁があって、あなたに頼って来ている水子だから、あなた自身が何とかしなければいけないわ。」

(依)「はい・・・でも、どうすれば?」

(霊)「あなたの家に御仏壇はあるかしら。無ければ神棚でもいいわ。私が書いたお札にその水子の霊を宿らせるから、そのお札を仏壇、または、神棚に置いて、この御経を毎日唱えなさい。

 ただ、唱えるだけじゃダメよ。ちゃんと、水子が成仏できるよう誠心誠意願いながら唱えるのよ。

 あと、毎朝1回、お水とお菓子を供えてあげてね。それで、あなたの誠意が水子に届くと、水子は満足して、神様が迎えに来てくれるわ。」


(依)「はい。分かりました。」

(霊)「それと、お子さんが外に出る時は、お子さんの背中に手をあてながら、『神様、どうかうちの子供を守って下さい』と祈るようにして。

 結局、子供を守るのは母の愛なの。あなたの愛の強さに呼応して神様が力を貸してくれるわ。」



 この例にあるように、インチキ霊能者の対処方法は基本的に、次のような特徴を持つことになる。
@.対応策は依頼人にとらせる
A.曖昧な条件を付ける

 まず、「@.対応策は依頼人にとらせる」である。

 すごい霊能者であるのなら、取り憑いている霊など簡単に成仏させてくれればいいものを、決してそのようなことはしない。

 何だかんだと理由を付けて、依頼人本人に対応策を実施させようとするのであるが、上記の例では以下の理由が示されている。(ただし、依頼者だけでなく、霊能者も一部対応策を実施する場合もあるが、その場合は、依頼者の役割の重要性が強調されることになる)
「あなたに取り憑いている水子は、あなたに縁があって、あなたに頼って来ている水子だから、あなた自身が何とかしなければいけないわ」

「結局、子供を守るのは母の愛なの」

 このように、依頼人に対応策をとらせる理由は簡単で、次の通りである。
○霊能者に霊能力などないから
○もし、指示通りの対応策を実施して問題が解決しない場合、依頼人の責任にする為
○対応策に必要なモノを買わせたいから
 順に説明して行こう。

○霊能者に霊能力などないから

 インチキ霊能者で除霊などできないので、霊能者自身が対応策を実施することなどできない(そもそも、霊が視えているというのがウソであるが)。

○もし、指示通りの対応策を実施して問題が解決しない場合、依頼人の責任にする為

 もし、霊能者自身が対応策を実施して問題が解決しない場合、それは、霊能者の責任となってしまう。

 よって、その責任を回避する為に、依頼人に対応策を実施させ、問題が解決しない場合は依頼人のせいにするのである。

 なお、どのようにして、依頼人に責任をなすり付けるかは、インチキ霊能者の対処方法の特徴の「A.曖昧な条件を付ける」にも関わってくるので後述する。)

○対応策に必要なモノを買わせたいから

 これは、ケース・バイ・ケースであるが、インチキ霊能者が長く細く稼いでいこうとしているのか、もしくは、一気に稼ごうとしているのかで、金額も変わってくる。

 なお、(その2)で見た、統一教会が使用した手口では、2000万円の宝塔を買わせようとしていたので、後者の「一気に稼ごうとしている」ケースであると言えよう。

 また、金儲け自体にはあまり興味がなく、単に、
「特別な能力を持った者として、他人から称賛されたり、注目されたい」という欲で霊能者のフリをしている場合は、購入させるモノも低額であったり、購入させようとさえしない場合もある。

 よって、「この霊能者は、良心的な料金プランだから大丈夫だ」とか、「この霊能者は料金を受け取らないから、ホンモノだ」などと安易に判断しない方が良い。


 さて、次に、対処方法の特徴の2つ目の「A.曖昧な条件を付ける」である。

 これは、先にも少し触れた通り、「もし、指示通りの対応策を実施して問題が解決しない場合、依頼人の責任にする為」である。

 上記の例では、「子供に交通事故が起きる」という災いを避ける為の対処方法が霊能者から提示されていた。

 大抵のケースでは、「子供が交通事故にあう」ということは、そうそう起きないから、結果、依頼人は、「霊能者の指示通りに対応策を実施して、子供の交通事故は回避された!」と思うことになる。

 ただ、低い確率ながら、依頼人が霊能者の指示通りの対応をとった後に、子供が交通事故にあってしまう場合がある。

 その場合、依頼人は当然、「霊能者の指示通りの対応策を実施したのに、何故!?」と思うことになる。

 その時に、責任を依頼人になすり付ける為の、「A.曖昧な条件を付ける」なのである。

 上記例では、次のような「曖昧な条件」が付与されていた。
「水子が成仏できるよう誠心誠意願いながら唱えるのよ」

「結局、子供を守るのは
母の愛なの」
 「誠心誠意」など、いったい、どこまで真剣に願えば、条件をクリアしたことになるのか不明で曖昧である。

 また、本人はまじめに、かつ、真剣に、「誠心誠意」願おうとしていても、毎日行っていれば、当然、MAXの状態は維持できずに、気が緩む日も出てくる。

 よって、霊能者の指示通りに依頼人が対応策を実施して、子供に交通事故が起きた場合、「あなたの誠心誠意さが足りなかったからです!」と言って、その責任を依頼人に押し付けることが可能になるのである。

 また、「母の愛」の方は、明確に条件として提示されているわけではないが、このように言っておくことによって、交通事故が起きた場合は、「あなたの母としての愛が足りなかったからです!」と主張できることになる。

 こちらも、どの程度の「母の愛」なら、守れたのか不明で曖昧な為になせる技である。

 一方、交通事故が起きなければ、「私の指示した通り、誠心誠意願ったからよ」、「私の言った通り、母の愛が子供を守ることになったでしょ」と言えばいいことになる。


 このように、「曖昧な条件」さえ付けておけば、どう転んでも、霊能者の都合の良いように、その条件を使用できるのである。
<参考>
「曖昧な条件付きの成就」については、以下の記事でより詳しく解説した。

 ○記事「もっともらしいだけの根拠(その8) 8.曖昧な条件付きの成就

なお、「曖昧な条件付きの成就」という名称は、管理人が便宜上名付けたものなので留意して欲しい。




 さて、上記例では、子供の交通事故を避ける為に、霊能者から依頼者に対応策が示されたのであるが、(その7)では、後日起こりうる事象をパターン分けし、インチキ霊能者がどのように上手く応対をして、霊能者ヅラしたままでいられるかをより詳細に見て行きたい。



2012.04.02新規






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