『心の発見 現証篇』にツッコミ!(その4) ・・・ 高橋信次さま
※当記事は、(その1)(その2)(その3)からの続き


 (その3)まで見て来た、
高橋信次様の思考の傾向を一旦、まとめておこう。
(1).根拠と結論のバランスの悪さ

  根拠が脆弱ならまだマシな方。根拠として不成立なものを根拠にしていても気づかない

  さらに、そのような根拠で、「否定できないであろう」などと自分の出した結論には自信満々。

 根拠の強い弱いが分からないどころか、どのようなものが根拠となり得るかが分からないのである。


(2).論理の飛躍

 時に、飛躍した結論や論理展開を提示する。

 自分の中では飛躍せずにつながっているつもりであるが、(1)の通り、根拠が脆弱、もしくは不成立な場合が多いので、少し論理が飛べば、他の人は何故、その結論が提示されるに至ったかが分からない。


(3).結論ありきの思考

 最初に結論があって、その結論を正当化する為に考えている。
 そして、「自分の結論が正当化できた」と思えれば、それで思考を終了する。

 本当に、その根拠が必然的にその結論に帰結するものなのか、また、他の可能性がないのか等を考えない。

 だからこそ、根拠脆弱、もしくは、根拠不成立の結論で自己満足し、かつ、自信満々でいられる。


(4).思考の浅さ・矛盾した主張

 その事実が意味する様々な可能性を考えないし、自分の結論をそれっぽく正当化する為にだけ考えるので、思考が浅く、時に矛盾した主張も平気でする。

 そして、思考が浅いから、根拠の強い弱いが分からないまま。
 もっと突き詰めて、深く考えることを繰り返していれば、自然と根拠の強弱が分るようになって来るものである。


(5).自分に都合の良い事実・前提を創り上げる

 自分の結論を否定する事実に接した場合、自分に都合の良い事実や前提を想像して創り上げ否定する。
 そして、その事実や前提について、確認することもない。


(6).自分の結論にしがみつき続ける

 上述のような思考的傾向を持っている為、脆弱な根拠、根拠にならない根拠、そして、自分勝手に想像しただけの事実・前提でもって、自分の結論を正当化し続けることになる。

(注)全ての結論を保持し続けるわけではなく、その結論への思い入れの強さ、つまり、欲望の強さにより、堅持する度合は変わってくる。

 まともな思考ができない人は、自分がまともな思考ができないことを分からない。

 何故なら、
「自分がまともな思考ができるか」という命題も、まともに思考して検証できないからである。
 むしろ、
「自分がまともに思考できていると思いたい」というでもって、「できる!できてる!」という結論を出して自己満足してしまう。

 このような思考タイプの人は、世に掃いて捨てるほどいる。

 そして、まともに思考できないから、どっちにも、どこへでも傾き、一旦、勝手に確信したら、その結論にしがみつく。

 さらにやっかいなことに、自分ではまともに考えて、正しいつもりでいるから、他人を批判し、時に、その正義感でおかしな運動などに参加し、社会に害を与える存在となるのである。

 
断言しよう。このような思考をしている人物が、隠された真実になどたどり着けるワケがない。



 さて、高橋信次様の思考的傾向を抑えたところで、高橋信次様が作った造語である「現証、物証、文証」なるものを見ていこう。

 上記のような思考的傾向を持った人が、オリジナルの言葉を造り、それを説明するとどうなるか。

 まずは、「現証、物証、文証」なるものが登場する以下の文章で、これらがどういうものであるか、大まかなところを抑えておこう。
<P.192-193>
 いずれも他力本願のご利益主義である。
 他力によって、心を腑抜けにしてしまえば、指導者の生活も楽になるから、やめられないのかもしれない。そして彼らは、神の名のもとに、盲者達や狂者達を支配して行く。
 私達が、良く考えなければならない原因がここにある。
 
私達がまず調べなければならないことは、こうした宗教の指導者達が、文証、理証、現証の三つを持っているかということだ
 そして、
転生輪廻における、過去世の言葉が解かるかということだ。
 
現在の世界の天使達を見ることができるか、ということだ。


(※管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下、同様)。
 ここで高橋信次様は、「宗教の指導者達」を見極めるために、
文証、理証、現証の三つを持っているか
を調べろと言っている。

 つまり、
本物の「宗教の指導者達」
なら備えており、かつ、本物か否かの判断基準となるものが「現証、理証、文証」なのである。

 さらに、本物の「宗教の指導者達」の条件として、次のものも挙げられている。
転生輪廻における、過去世の言葉が解かるか
現在の世界の天使達を見ることができるか
 当然ながら、高橋信次様は自分が本物だと思っているので、自分自身はこれらの条件をクリアしていると思っている

 そして、後に挙げた2つを見れば、
「なんじゃそりゃ」という条件であるが、こちらの条件を見れば、むしろ、上記条件の全てが、自分を基準にして創り上げたものであることが分かる。

 「過去世の言葉が解かる」のも高橋信次様であるし、「天使達を見ることができる」のも高橋信次様であり、本書では至るところでそのよなことを前提にした言動やエピソードが散りばめられているからだ。

 一方、高橋信次様も本物だと認めているモーセやイエス、釈迦についてどうかと言えば、「過去世の言葉が解かる」なんてエピソードはどこにもない。

 これらの条件を見ても、高橋信次様の思考の浅さが表れていると言えよう。


 さて、続いて(その5)では、「現証、理証、文証」なるものの、高橋信次様の説明を見ていこう。



2018.05.13 新規

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ホントは高橋信次様も、「過去世の言葉が解かる」と思い込んでいるダケなんだけどナ。

後でツッコむヨ。