(1).根拠と結論のバランスの悪さ
根拠が脆弱ならまだマシな方。根拠として不成立なものを根拠にしていても気づかない
さらに、そのような根拠で、「否定できないであろう」などと自分の出した結論には自信満々。
根拠の強い弱いが分からないどころか、どのようなものが根拠となり得るかが分からないのである。
(2).論理の飛躍
時に、飛躍した結論や論理展開を提示する。
自分の中では飛躍せずにつながっているつもりであるが、(1)の通り、根拠が脆弱、もしくは不成立な場合が多いので、少し論理が飛べば、他の人は何故、その結論が提示されるに至ったかが分からない。
(3).結論ありきの思考
最初に結論があって、その結論を正当化する為に考えている。
そして、「自分の結論が正当化できた」と思えれば、それで思考を終了する。
本当に、その根拠が必然的にその結論に帰結するものなのか、また、他の可能性がないのか等を考えない。
だからこそ、根拠脆弱、もしくは、根拠不成立の結論で自己満足し、かつ、自信満々でいられる。
(4).思考の浅さ・矛盾した主張
その事実が意味する様々な可能性を考えないし、自分の結論をそれっぽく正当化する為にだけ考えるので、思考が浅く、時に矛盾した主張も平気でする。
そして、思考が浅いから、根拠の強い弱いが分からないまま。
もっと突き詰めて、深く考えることを繰り返していれば、自然と根拠の強弱が分るようになって来るものである。
(5).自分に都合の良い事実・前提を創り上げる
自分の結論を否定する事実に接した場合、自分に都合の良い事実や前提を想像して創り上げ否定する。
そして、その事実や前提について、確認することもない。
(6).自分の結論にしがみつき続ける
上述のような思考的傾向を持っている為、脆弱な根拠、根拠にならない根拠、そして、自分勝手に想像しただけの事実・前提でもって、自分の結論を正当化し続けることになる。
(注)全ての結論を保持し続けるわけではなく、その結論への思い入れの強さ、つまり、欲望の強さにより、堅持する度合は変わってくる。
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