『人類アカシャ全史』にツッコミ!(その8) ・・・ ゲリー・ボーネル様
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)からの続き。


 当記事でも引き続き、龍馬暗殺に係るゲリー様のデタラメ霊視を見て行こう。
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.106 (※(その7)からの続き)
古川 妻というのはおりょうさんではなかったのですか?
 <パワー>の話をしていたのだが、突然、「妻というのはおりょうさんではなかったのですか?」と質問する古川氏。
 あまりに見当違いな話なので、前提である龍馬の妻について確認しておこうと思ったのだろうか。

 なお、無意識なのだろうが、これは、ゲリー様にとっては
意地悪な質問である。

 何故なら、
「龍馬に、他に妻がいた可能性がある」と聞こえる質問からだ。

 もちろん、龍馬にはお龍の他に妻と言える女性はいなかった。(ただし、龍馬には、千葉道場時代に婚約した千葉定吉の娘の佐那がいたが、同志や国許に妻と紹介したのはお龍1人である)

 で、ゲリー様の返答は次の通り。
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.106 (※(その7)からの続き)
ゲリー 「龍馬の妻の名前は何ですか」と聞いたら、<おりょう>じゃなくて別の名前がきました。ですから、もしかすると彼は別の人と結婚していたか、あるいはおりょうさん自身が二つの名前を持っていたかだと思うんですけど。

古川 
何という名前ですか?


(※管理人注) 文字に色を付けたのは管理人(以下同様)。
 まず一つ目は、「もしかすると彼は別の人と結婚していた」と、先程説明した通り、古川氏の質問から前提として読み取れる情報通りの答え

 ただし、そうだとは決めつけてしまわずに、「おりょうさん自身が二つの名前を持っていた」という二つ目の可能性も示唆する。

 こうやって、
複数の可能性を提示して矢を多く放ち、出来るだけ当たる可能性を上げようとするのも、(その7)で説明した<パワー>と同様のインチキ霊能者のテクニックの一つである。

 ちなみに、お龍は、伏見寺田屋に預けられていた際、幕府の嫌疑から逃れる為、そこでは
「お春」と名乗っていた。よって、「二つ名前を持っていた」と言えなくもないが、ただの偶然。複数放った矢がタマタマかすめただけである。

 また、龍馬の死後、西村松兵衛と再婚して
「西村ツル」と名乗ったが、ゲリー様は『龍馬の妻の名前は何ですか』と聞いた」と言っているので関係ないであろう。


 さて、ゲリー様が上記2つの可能性を提示したのは、「『龍馬の妻の名前は何ですか』と聞いたら、<おりょう>じゃなくて別の名前がき」たからだそうだが、古川氏は「何という名前ですか?」と、その「別の名前」を尋ねる。


 
はい、ここで問題です。

 
ゲリー様は「別の名前」を答えたでしょうか、答えなかったでしょうか?

   (1).答えた
   (2).答えなかった

 番号でお答えください。



 
それでは、答えです。
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.107 (※(その7)からの続き)
ゲリー それはうまく表現できません。魂の名前のように聞こえるので。例えばですね、<フルカワ>さんの名前をアカシックレコードにたずねると、別の名前のサウンドが聞こえてきます。まるでイルカの声みたいな、あるいは同じレベルの音が同時に聞こえてくるんです。
 はい、皆さん正解です。「(2).答えなかった」でした。簡単過ぎましたね。

 「うまく表現できません」
だそうです(笑)

 
今までのゲリー様の傾向を見てれば、すぐに分かっちゃいますよね。

 あてずっぽうで言って当たるはずがないし、もし、テキトーな名前を言えば、結構最近の人なので、そんな名前の人が存在しないことがバレてしまう可能性が高い。

 ゲリー様は、そんなリスキーなことをするより誤魔化すことを選ぶ人なんです。



 ちなみに次の通り、5万6000年前」にレムリアを最初に統治していた人の名前は、「サナンダ」とスラスラ出て来るゲリー様。
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.39
ゲリー そうですねぇ。5万6000年前とお答えしておきましょうか。
古川 
最初に統治していた人の名前はわかりますか。
ゲリー 
サナンダという人です。サナンダは、のちにイエス・キリストに転生しました。
 もちろん、こちらは、テキトーなことを言ってもバレないからである。

 (その5)で記載した通り、インチキ霊能者にとっては、「ウソだと証明することも出来ない」が重要なのである。


 それでは、別名の話に戻そう。

 ゲリー様はそれを上手く表現できない理由を、「魂の名前のように聞こえる」からだとしている。

 しかし、「魂の名前」ならば、
「現世の名前」でないはずで、先の
○龍馬は、「お龍」という名前ではない人と結婚していた

 もしくは

○「お龍」は、「お龍」とは別の名前を持っていた

という結論とは矛盾することになる。「現世の名前」として聞こえたのでなければ、そのような話にはならないはずだからだ。

 
ゲリー様、その場限りでテキトーなこと言って誤魔化してるから、こんな矛盾が生じちゃうんですヨ。




 以上、龍馬の暗殺話はまだ続くが、ゲリー様のインチキ霊能者っぷりを十二分にご堪能いただけたと思うので、これまでとしたい。

 なお、こうやって解説付きで読めば、ゲリー様がインチキ霊能者以外の何モノでもないことが分かると思うが、面と向かっての対談で見抜くことはなかなか難しいことである。

 ゲリー様はそれなりの経験を積んだインチキ霊能者であるし、その場の雰囲気に加え、「ゲリー様は本モノ!」という先入観を持っていれば、さらに困難となる。

 ただし、インチキ霊能者の手法を知っていれば、その分、見抜ける可能性は高くなる。(その9)では、ゲリー様が使っているテクニックをまとめてみたい。




2017.06.20新規

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(その9)では、ゲリー様が使っているテクニックを徹底解説!